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"オールブラックス"とも親交の深いニュージーランドの国民的バンド、SIX60が初来日公演を開催。バンドの"ルーツ"を披露した熱狂の一夜をレポート。11/8にはニュー・アルバムのリリースも
2019.11.02 21:00
昨日11月1日に行われた"ラグビーワールドカップ"3位決定戦に勝利し銅メダルを獲得した、ニュージーランド代表"オールブラックス"。彼らとも親交の深い、同国を代表するロック・バンド SIX60が10月30日にVeats Shibuyaにて初来日公演を開催した。その模様をレポートする。
SIX60は、これまでにニュージーランドでのシングル・セールスが100万枚を超え、今年2月には同国のアーティストとして最大級となる5万人規模のスタジアム・ライヴをソールド・アウトさせている実力派バンドだ。"オールブラックス"の親善試合でパフォーマンスを披露したり、チームへにキャンペーン・ソングを提供したりと、ラグビーとの関わりも深いことで知られている。
そんな事情もあって、この日の会場には早耳な音楽ファンだけでなく、"ラグビーワールドカップ"観戦で訪日中と思しき外国人のオーディエンスも多数駆けつけていた。ユニフォーム姿の"オールブラックス"のファンから家族連れまで、老若男女様々なファンがショーを心待ちにしている光景は、バンドの本国での強固なファン・ベースを感じさせると同時に、これから始まるステージへの期待を募らせるものだった。
開演時刻を少し過ぎたころ、スポーツ・アンセムとしてお馴染みNeil Diamondの「Sweet Caroline」が流れ、併せてメンバーが登場。ニュージーランドの先住民族であるマオリ族の伝統的な楽器をフロントマンのMatiu Walters(Vo/Gt)が吹き鳴らすと、アップ・テンポな「Never Enough」でライヴがスタート。伸びやかに響きわたるMatiuの歌声と、軽快だが芯のあるアンサンブルで、ライヴハウスとは思えないようなスケール感を冒頭から見せつける。Matiuのリードによる発声練習のあとは、人気曲「Only To Be」や「Don't Give It Up」で大きなシンガロングが巻き起こり、客席へ時折マイク・スタンドを向けて合唱を煽ったMatiuを筆頭に、バンドは笑顔でファンの歌声を受け止めていた。
中盤では、「Can't Take My Eyes Off You」のカバーなど4曲を歌い上げたMatiuによる弾き語りコーナーや、この日が初演奏だというニュー・アルバムからの新曲も披露。Matiuの"これは、俺たちがどこから来たのかについての曲だ"というMCで始まった代表曲「Don't Forget Your Roots」では、冒頭から割れんばかりのシンガロングが。途中から歌詞がマオリ語版に切り替わってもその歌声は止むことなく、さらに大サビの前ではニュージーランド伝統の"ハカ"の合唱も。まさにバンドの"ルーツ"を体現するかのような、感動的な一幕だった。
後半戦では、"オールブラックス"のセブ・リース選手とのセッションが話題を呼んだレゲエ・ナンバー「Raining」や、スラップ・ベースとエレクトリック・ピアノが80年代ポップを思わせる「Closer」、ダンサブルな「White Lines」と、ジャンルの垣根を越えた幅広い楽曲を惜しみなくドロップ。ダイナミックなサウンドの「The Greatest」を披露したアンコールに加え、当初の予定にはなかった「Finest Wine」まで喝采に応える形でプレイされ、熱狂の一夜は幕を閉じた。
なおSIX60は、この日のライヴでも演奏された新曲を収録した、3rdアルバム『Six60』を11月8日にリリースすることが決定している。
▼リリース情報
SIX60
3rdアルバム
『Six60』
2019.11.08 ON SALE
1. Never Enough
2. Please Don't Go
3. Long Gone
4. Ghosts
5. Breathe
6. Tomorrow
7. The Greatest
8. Raining
9. Sundown
10. Bitter End
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