Japanese
ユプシロン
Skream! マガジン 2024年06月号掲載
2024.05.05 @恵比寿CreAto
Writer : 高橋 美穂 Photographer:SaLto
ユプシロンが"ユプシロン1st Real Live「OPEN THE DOOR」"を5月5日に開催した。この日はこどもの日というだけではなく、ユプシロンが大好きな"ONE PIECE"のモンキー・D・ルフィの誕生日。きっと気合の入れ方も尋常ではないはずだ。しかもライヴは、お昼の12時から、楽曲制作を共にすることも多いsachiをマニピュレーターとして迎えたワンマン・ライヴを行い、夕方の17時30分からは、ベースにsachi、パーカッションにテイラー、ピアノに伊藤僚馬を迎えた、アコースティック・ライヴ"ユプシロン 1st Acoustic Live『Under The Sea』"を行うという盛りだくさんぶり。なお、これまで"Under The Sea"はオンラインで開催されていたものの、リアル・ライヴは初めてとなる。そんな、トピック満載の1日の模様をレポートしていく。
まずはワンマン・ライヴ。ユプシロンのジャケットをオマージュした服装でライヴ参戦をするファンや、手造りのユプシロンうちわを持って参戦するファン、そしてピンク色のペンライトで会場は埋め尽くされ、登場を待っていた。
暗転して映像が流れると、そこに映っていたのは、いつものVsingerとしての姿ではなく、生身の姿。そのままステージに上がってきたユプシロンは"会場のみんな、立って! 一緒に盛り上がっていこう"と煽り、「シンデレラ」を歌い出す。さらに「パラドックス」と、ボカロのように畳み掛ける曲調を生歌で届け圧倒していく。
なおユプシロンは、この日の前日に自身がメンバーである歌い手グループ、SODA KITのワンマン・ライヴをお昼に、ファン・ミーティングを夕方に行っていたため、"昨日ぶりの人いる? 一緒にヘロヘロになって帰ろうよ"と出し尽くす宣言! その勢いで、「アイデンティティ」でハンドクラップを起こし、リズミカルな「サイレントトリープ」へと続ける。MCでは"昨日は3Dの身体でライヴをしたんだけど、今日は高性能3Dです!"と、ユプシロンらしく今日のスタイルを説明した。
"メッセージを曲に込めていこうと思います"と言って始まったのは「コスチューム」、そしてカンザキイオリのカバー曲「命に嫌われている。」という、まさにメッセージ・ソング・ゾーン。さらに真っ赤な照明に包まれた「祭壇」、"わかる子、一緒に歌って?"と呼び掛けた「アンコンフォートゾーン」と、ディープな世界へいざなった。
フロアから飛ぶ"天才!"、"好き!"といった声援に"インターネットじゃなく、高性能3Dで言われると照れるね"と笑顔を見せるユプシロン。ほっこりしたところで、ここからはゲストの登場だ。まずはSODA KITの3人が立て続けに現れた。最初はRasetsuと、SODA KITの「DRAMA」を熱唱。次に"ライバル"MugeiとSODA KITの「徒然論怒」を歌い、会場の温度を上げる。さらにFigaroとは、ユプシロンがソロ・アーティストとしてのFigaroに楽曲提供した「トワイライト」を共演。MCでも"SODA KITのメンバーと話すと、配信みたいなテンションになる"というユプシロンの言葉の通り、和やかなトークを繰り広げた。そして、最後のゲスト 久遠たまとは、ユプシロンが楽曲提供した「EXIST」をアグレッシヴにパフォーマンスした。
あっという間にラスト・ソングの時間となり、フロアからは"今来たばっかり!"という声も飛ぶ。ユプシロンも名残惜しそうにしながらも"みんなの心に届くように歌います"と、「フォージェリィ」で本編を締めくくった。
熱いアンコールが巻き起こり、ユプシロンとsachiが再びステージに。そして、"みんなに見せたいものがあります"と、6月19日にリリースする2ndミニ・アルバム『シニフィエ』のジャケットを映し出した。オーディエンスは"お~!"と歓喜し、ユプシロン自身も"かっこよ!"と感動。"曲もかっこいいから、楽しみにしていて"と期待値を上げ、『シニフィエ』にも収録予定の「白夜」を披露した。
最後のMCでは、"そもそも、なんでワンマンをやるんだっけ? って、昨日の夜に考えた"と独白したユプシロン。"お手紙を貰う機会も増えて。「ユプシロンのイベントに来ると、私は、"僕"になれます」っていうお手紙を貰いました。それは僕も一緒だなって思って。ここは、本当の自分になれる場所。みんなの居場所を歌っていきたい。僕を、ユプシロンにしてくれて、ありがとう"――涙ぐむファンもいるなか、その想いをすべて込めるように「ZERO」を歌い、ワンマン・ライヴの幕を閉じた。
夕方からはアコースティック・ライヴ。ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」、米津玄師「感電」、Kanaria「酔いどれ知らず」といったテクニカルな楽曲を、バンド・メンバーと共に、スペシャルなアレンジで披露していく。"(インターネットじゃないと)本当に歌っているんだって思うでしょ?"といたずらっ子っぽく言いつつ、自身の「6月の雨は僕のそばに。」を絶唱し、ハチの「ドーナツホール」を華麗に歌い上げ、Ayase(YOASOBI)の「幽霊東京」でハイトーンを響かせる。絶妙な選曲に、オーディエンスも大盛り上がりだ。
中盤は、楽曲制作も共に行っている伊藤僚馬とふたりでオンステージ。ずっと真夜中でいいのに。の「秒針を噛む」、Eightの「とても素敵な六月でした」と畳み掛け、伊藤と一緒に作った「ユビキタス」へ。楽曲の本来の形が味わえるような、贅沢な演奏だった。
sachiとテイラーもステージに戻ってくると、今度はsachiと初めて一緒に作った、語りから始まる「ステレオタイプ」をパフォーマンス。そして"趣味で始めた活動だったけれど、協力してくれる人たちがひとりずつ増えていって、応援してくれる人も増えていって、今日を迎えることができて、本当に幸せです"と感慨深げに語り、その想いを込めたような「ハート」で締めくくった。
アンコールに応えて、再び4人が登場。"アンコールをやる予定はなかったんだけれど。急遽、この4人でできそうな楽曲を。今まで聴いてきた音楽は何? って(みんなで話して)"決めたナンバーという、ユプシロンのルーツのひとつでもあるバンド、ONE OK ROCKの「The Beginning」を歌い上げて、昼夜と続いたステージは大団円となった。
"たまにペラッペラの2Dのときもありますけれど。あとは2D、3D、高性能3Dがあって......イベントがあると、今日はどのユプシロンが出てくるんだろう? ってなるよね"と笑っていたユプシロン。冗談交じりで話していたけれど、そこも含めて本当に画期的な、令和的なアーティストだと思う。これからの道のりに期待しか見えなくなるような1日だった。
[Setlist]
■"ユプシロン1st Real Live「OPEN THE DOOR」"
1. シンデレラ
2. パラドックス
3. アイデンティティ
4. サイレントトリープ
5. コスチューム
6. 命に嫌われている。(カンザキイオリカバー)
7. 祭壇
8. アンコンフォートゾーン
9. DRAMA(SODA KIT曲cover)with Rasetsu
10. 徒然論怒(SODA KIT曲cover)with Mugei
11. トワイライト(Figaro曲cover) with Figaro
12. EXIST(久遠たま曲cover)with 久遠たま
13. フォージェリィ
En1. 白夜
En2. ZERO
■"ユプシロン 1st Acoustic Live『Under The Sea』"
1. だから僕は音楽を辞めた(ヨルシカカバー)
2. 感電(米津玄師カバー)
3. 酔いどれ知らず(Kanariaカバー)
4. 6月の雨は僕のそばに。
5. ドーナツホール(ハチカバー)
6. 幽霊東京(Ayaseカバー)
7. 秒針を噛む(ずっと真夜中でいいのに。カバー)
8. とても素敵な六月でした(Eightカバー)
9. ユビキタス
10. ステレオタイプ
11. ハート
En. The Beginning(ONE OK ROCKカバー)
- 1
LIVE INFO
- 2024.09.29
-
渡會将士
This is LAST
ナナヲアカリ
androp
LOVE PSYCHEDELICO
chilldspot
BRADIO
ザ50回転ズ
ASP
Mellow Youth
リーガルリリー
PEOPLE 1
おいしくるメロンパン
BUMP OF CHICKEN
Official髭男dism
Tielle
THE BOHEMIANS
羊文学
伊東歌詞太郎
milet
賽
WtB
bokula.
HY
Bye-Bye-Handの方程式
⼤原櫻⼦
LiSA
そこに鳴る
あいみょん
TUK SMITH & THE RESTLESS HEARTS
back number
有村竜太朗(Plastic Tree)x 逹瑯(MUCC)
Cody・Lee(李)
- 2024.09.30
-
BACK LIFT
TUK SMITH & THE RESTLESS HEARTS
PEOPLE 1
Helsinki Lambda Club × MONO NO AWARE
藍染カレン(ZOC)
アルコサイト
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Mirror,Mirror
- 2024.10.02
-
MONOEYES
UNISON SQUARE GARDEN
Saucy Dog
YONA YONA WEEKENDERS
打首獄門同好会
キタニタツヤ
シノダ(ヒトリエ)
a flood of circle
ASIAN KUNG-FU GENERATION
羊文学
- 2024.10.03
-
神はサイコロを振らない ※振替公演
四星球×フラワーカンパニーズ
Kroi
This is LAST
吉澤嘉代子
Saucy Dog
打首獄門同好会
礼賛
KEYTALK ※公演中止
WONK
Mellow Youth
畑山悠月(KALMA)/ ワタナベシンゴ(THE BOYS&GIRLS)/ 横山優也(KOTORI)/ 松尾洋平(BAN'S ENCOUNTER)
羊文学
PK shampoo
PEDRO
Tempalay
- 2024.10.04
-
キタニタツヤ
wacci
Omoinotake
THE BOHEMIANS
Kroi
MONOEYES
Age Factory
chelmico
斉藤和義
山本彩
SAKANAMON
礼賛
Organic Call
androp
Rhythmic Toy World
荒谷翔大
キュン!?恋堕ちキューピッド
伊東歌詞太郎
なきごと
anewhite
SUPER BEAVER
阿部真央
セックスマシーン!!
Hakubi
- 2024.10.05
-
ヤングスキニー
THE BOHEMIANS
フラワーカンパニーズ×ピーズ
Omoinotake
おいしくるメロンパン
This is LAST
神はサイコロを振らない ※振替公演
SHE'S
あたらよ
androp
安藤裕子
椎名林檎
Age Factory
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Plastic Tree
Novelbright
マカロニえんぴつ
chilldspot
THE ORAL CIGARETTES
ANABANTFULLS
POP ART TOWN
ザ50回転ズ
TENDOUJI
Cody・Lee(李)
back number
KANA-BOON
トンボコープ
moon drop
DOPING PANDA
yutori
HERE
"JUNE ROCK FESTIVAL 2024"
mzsrz
FRONTIER BACKYARD
私立恵比寿中学
Mrs. GREEN APPLE
MYTH & ROID
ずっと真夜中でいいのに。
UNISON SQUARE GARDEN
怒髪天
- 2024.10.06
-
SAKANAMON
Organic Call
おいしくるメロンパン
神はサイコロを振らない ※振替公演
chilldspot
あたらよ
フラワーカンパニーズ×ピーズ
キタニタツヤ
wacci
This is LAST
安藤裕子
THE SPELLBOUND
BiS
斉藤和義
Cody・Lee(李)
LUCY IN THE ROOM
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Laura day romance
Plastic Tree
THE FOREVER YOUNG
Novelbright
マカロニえんぴつ
THE ORAL CIGARETTES
荒谷翔大
トンボコープ
ザ50回転ズ
chelmico
back number
Awesome City Club
moon drop
竹内アンナ
CENT
OKAMOTO'S
アンと私
清 竜人25
Mrs. GREEN APPLE
ずっと真夜中でいいのに。
UNISON SQUARE GARDEN
SUPER BEAVER
リアクション ザ ブッタ
- 2024.10.07
-
センチミリメンタル ※振替公演
THE BOHEMIANS
FUNKIST
KASABIAN
Shiggy Jr.
- 2024.10.08
-
あいみょん
BUMP OF CHICKEN
ザ50回転ズ
This is LAST
reGretGirl / moon drop
MONOEYES
KASABIAN
PEDRO
ASP
- 2024.10.09
-
あいみょん
BUMP OF CHICKEN
claquepot
吉澤嘉代子
DURAN × LITTLE BOYS
怒髪天
橋本絵莉子
reGretGirl / Arakezuri
MIYAVI
MONOEYES
Mrs. GREEN APPLE
ずっと真夜中でいいのに。
milet
Rei
ハンブレッダーズ
strange world's end
- 2024.10.10
-
吉澤嘉代子
阿部真央
the dadadadys x TENDOUJI x Helsinki Lambda Club
KASABIAN
DURAN × LITTLE BOYS
ASIAN KUNG-FU GENERATION
9mm Parabellum Bullet × HAWAIIAN6
礼賛
Mrs. GREEN APPLE
ずっと真夜中でいいのに。
milet
cadode
- 2024.10.11
-
DOES
あたらよ
KEYTALK ※公演中止
SUPER BEAVER
OKAMOTO'S
斉藤和義
PEDRO
Rhythmic Toy World
怒髪天
MOROHA
Rei
Nothing's Carved In Stone
jizue
THE BOYS&GIRLS
NakamuraEmi
the dadadadys x TENDOUJI x Helsinki Lambda Club
chelmico
ASIAN KUNG-FU GENERATION
なきごと
ANABANTFULLS
大原櫻子
cinema staff
ブギ連
Maki
マカロニえんぴつ
YONA YONA WEEKENDERS
- 2024.10.12
-
小山田壮平
KEYTALK ※公演中止
Galileo Galilei
Rhythmic Toy World
斉藤和義
PEDRO
雨のパレード
MONOEYES
MYTH & ROID
キタニタツヤ
Omoinotake
THE BOHEMIANS
フィロソフィーのダンス
Cody・Lee(李)
This is LAST
ビッケブランカ
"MINAMI WHEEL 2024"
TENDOUJI
くるり
賽
GOOD ON THE REEL
リアクション ザ ブッタ
"ASAGIRI JAM 2024"
HY
BRADIO
THE BOYS&GIRLS
back number
NakamuraEmi
BACK LIFT
おいしくるメロンパン
LEGO BIG MORL
DURAN × LITTLE BOYS
ヤママチミキ(GANG PARADE)
wacci / YONA YONA WEEKENDERS / I Don't Like Mondays. ほか
Morfonica
ブギ連
the quiet room
"GFEST.2024"
Ado
くじら
マカロニえんぴつ
"TOKYO ISLAND 2024"
浅井健一
- 2024.10.13
-
安藤裕子
OKAMOTO'S
KiSS KiSS×のんふぃく!
SUPER BEAVER
Galileo Galilei
NEE
amazarashi
Cody・Lee(李)
トンボコープ
"MINAMI WHEEL 2024"
THE BACK HORN
くるり
INORAN
ヤユヨ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"ASAGIRI JAM 2024"
HY
back number
BACK LIFT
Dragon Ash × The BONEZ
SCANDAL / SHE'S / Mega Shinnosuke ほか
FINLANDS
"GFEST.2024"
シド
夜の本気ダンス
Ado
odol
"TOKYO ISLAND 2024"
リアクション ザ ブッタ
RELEASE INFO
- 2024.10.01
- 2024.10.02
- 2024.10.03
- 2024.10.04
- 2024.10.09
- 2024.10.10
- 2024.10.11
- 2024.10.12
- 2024.10.13
- 2024.10.16
- 2024.10.17
- 2024.10.18
- 2024.10.20
- 2024.10.23
- 2024.10.24
- 2024.10.25
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号