Japanese
ずっと真夜中でいいのに。
Skream! マガジン 2024年03月号掲載
2023.12.22 @東京ガーデンシアター
Writer : 吉羽 さおり Photographer:鳥居洋介
ずっと真夜中でいいのに。活動5周年の全国ツアー"原始五年巡回公演「喫茶・愛のペガサス」"の東京公演が、12月22日に東京ガーデンシアターで行われた。9月からスタートした今回のツアーは追加公演を含め、25ヶ所35公演というずっと真夜中でいいのに。史上最大規模となり全公演がソールド・アウト。これまでもどのツアーもライヴもコンセプチュアルで、今回も徹頭徹尾、独自の世界観を持ったステージだったが、より"ライヴ"の醍醐味を味わえるものとなっていたと感じる。
荒涼とした砂漠の街にオアシスのように存在する"喫茶・愛のペガサス"が今回の舞台。昭和レトロな喫茶店の佇まいで、紗幕が下りて露わになった喫茶店の全貌は、ステージいっぱいの広さを持った2階建て。1階、2階の各部屋にバンドやOpen Reel Ensembleのふたりや、トランペットとトロンボーンなど大所帯のメンバーが収まって、なんとも賑やかな喫茶店だ。ACAねが登場した屋上部分のステージには、クリームソーダのように大きなチェリーが乗っているのがファンシーでかわいらしい(これが「MILABO」でミラーボールとなって会場に光のシャワーを注いだのは驚いた)。毎回、幕が上がった瞬間にその壮大なセットや舞台装置に感嘆し、さらにスキルフルでエンターテイナー揃いのプレイヤーや、音程や複雑なリズムもブレることなく表現するACAねのヴォーカルで、観客をマジカルな空間に閉じ込めていく。その隙のなさが幻影的で、束の間の時間出会うことができる美しい幻のようなライヴという感覚があったが、今回はステージとフロアとがよりインタラクティヴな印象だ。この"原始五年巡回公演「喫茶・愛のペガサス」"はみんなに会いに行こうというツアーだったとACAねは語ったが、その想いが滲んだ開放感や、温かさだったのかもしれない。
中盤、"そろそろランチの時間です"とA、B、Cのメニューから観客に決を採ったコーナーでは、さらに5月に開催となるKアリーナ横浜のライヴ"本格中華喫茶・愛のペガサス ~羅武の香辛龍~"にちなんで中華風のアレンジ/味付けにしようと、ACAねがメンバーそれぞれにシュールにそのアレンジ・イメージを伝えたり、Open Reel Ensembleには香辛料を見つける探検(寸劇)をしてもらったり、やりたい放題で楽しい。ライヴのたびに、新たなアレンジで大胆に且つ緻密に曲のポテンシャルを掘り起こしていくずっと真夜中でいいのに。だが、普段の曲作りやライヴ・アレンジでも、もしかしたらこんなふうなやりとりで互いに想像力をぶつけ合ってるのか? と思わせる感覚。
キャッチーでありつつ、ひと味もふた味もひねった妙味やユーモアがあるサウンド、言葉の裏に潜めたものや真意の濃淡など、繊細な作業を経て描き出されるその音楽の工程や、謎めいたACAねのキャラクターが少し伝わってくる。後半改めて、いつもありがとうございますと観客に感謝を伝えると、始まりの曲ですと「秒針を噛む」披露した。ずっと真夜中でいいのに。のライヴではお馴染みのライヴ・グッズ"FIGHT THE SHAMOJI"でシンプルな拍子から、複雑極まりない拍子で叩いたりと一体感たっぷりに盛り上げ、ラスト「綺羅キラー」では気持ちを爆発させるように、"会いに来たよ"と叫んだ。アンコールも含め、リスナーや観客という大事な存在への思いを語り、だからこそみんながライヴや音楽を通じて日常のきらめきを見つけられるものにしたいと、ぐっとエモーショナルなライヴとなった"原始五年巡回公演「喫茶・愛のペガサス」"。記念碑的なツアーのこの先はどんなものになるのか、とてもワクワクする。
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