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LIVE REPORT

Japanese

アノアタリ / 宇宙団 / Crahs / メメタァ / the Adres

Skream! マガジン 2017年07月号掲載

2017.06.12 @下北沢LIVEHOLIC

Writer 秦 理絵

vol.4はthe Adres、メメタァ、宇宙団、Crahs、アノアタリという個性豊かなインディーズ・バンド5組が出演。それぞれ自分たちの信じる音楽でこれからの道を切り拓こうとする5組が熱いステージを見せてくれた。




オープニングを飾ったのはエレクトロ・ロック・バンド、the Adres。シンセを交えたスタイリッシュなダンス・ナンバー「esper」からフロアをゆったりと踊らせていった。"目当てのバンドで楽しめるように僕たちで準備体操をしていってください"と寺本尚平(Vo/Gt)のMCは控えめだったが、まるでライヴハウスに雄大な宇宙を描くようなトップバッターだった。




ラッツ&スター「め組のひと」のSEで登場した2組目、メメタァは西沢成悟(Gt/Vo)が着ているTシャツがTHE BEATLESの『Help!』。そんな風貌のバンドらしく、"ロックンロールは僕を幸せにするのだ"と繰り返す「ロックンロール」を始め、その歌にはロックンロールという音楽への愛情がこれでもかと詰め込まれていた。MCではLIVEHOLICの2周年を祝う言葉とともに"嫌いになるまでバンドを続けていきたい!"と西沢。だだ漏れのロック愛がフロアに集まるお客さんを笑顔に変えた。




続いて登場したのは、独特のメロディ・ラインで1曲目の「チャイナタウンを語らせて」からフロアを自分たちのカラーに染め上げた4人組ガールズ・バンド、宇宙団。オリエンタルな雰囲気を醸し出しながら始まったスロー・ナンバー「ファンタジア」は曲の途中でレゲエ調に変化するなど奇想天外な展開で意表を突く。ラストは「恋は宇宙」などノリのいいダンス・ナンバーをプレイした彼女たちは、マイペースなステージで沸かせてくれた。




続くCrahsはサックスを擁する珍しい編成の男女混合バンドで、この日のライヴにはサポートのコーラスらを加えた6人編成でステージに現れた。カラフルな照明がよく似合う「ビターパレードへようこそ」を始め、その"暮らす"を意味するバンド名のとおり、私たちの日常にそっと寄り添うようなあたたかい音楽を届けてくれた。




トリを飾ったアノアタリは女性ヴォーカル 条生彩乃を囲み、4人のメンズ楽器陣がハイクオリティな演奏で多彩なポップ・ミュージックを届ける音楽集団。和テイストのメロディが印象的な「平安ディスコ」のほか、ニュー・ウェーヴ~テクノの影響を感じる楽曲を立て続けに披露すると、アンコールで最新曲「夜の鳥」を披露してライヴを締めくくった。

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