Japanese
2026年02月号掲載
THE DO DO DO's
Member:ヒノ・ヨーコ(Vo/Gt) クハラディ・クハラダ(Vo/Gt) アオイマジン(Dr)
Interviewer:サイトウ マサヒロ
最高にカッコいい音にとびっきり甘いメロディが乗っている、たったそれだけのシンプルな奇跡。2022年結成のベースレス・トリオ THE DO DO DO'sは、1stフル・アルバム『MIRACLE』でその瞬間を存分に味わわせてくれる。低予算MVが50万回再生を記録するスマッシュヒット、そして"RO JACK"優勝を経ての"ROCK IN JAPAN FESTIVAL"出演等、快進撃を続けるなかでのさらなる会心の一撃。本作に詰まったバンドの歩みと強みを、ある日のライヴ・リハを終えた3人に語ってもらった。
-クハラさんとヒノさんの出会いが結成のきっかけだったんですよね。
クハラ:千葉のQiballっていう施設で高校生のコピバンを集めたイベントが開催されてて、冷やかしのつもりで遊びに行ったら、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのコピーをやってるバンドが出演してて。そのギターがヒノ・ヨーコだったんですよ。遠くで顔はあんまり分からなかったけど、ミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)をやる高校生のコピバンがいるっていうことに対して"うぉー!"みたいな。そこから1年間くらいは特に繋がりもなかったんですけど、SNSでヒノのアカウントを見つけて、僕がカマをかけて、THE DO DO DO'sが結成されました。
ヒノ:ミッシェルをやってるとき、会場はめっちゃしらけてたんですけど、後ろのほうで1人だけめっちゃ盛り上がってる男の子がいて、それがクハラだった(笑)。
-漫画のような出会いだ。結成当初はどんなバンド像を描いていたんでしょう?
クハラ:ベースレスのバンドをやりたいっていうのは最初から考えてました。N'夙川BOYSみたいなバンドをやりたかったっていうのが大きくて。だから女性のヴォーカルと組みたかったっていう感じです。
-クハラさんはかつてMONKEY GROWのメンバーとして千葉のライヴハウス・シーンで存在感を放っていて、THE DO DO DO'sはサブのバンドのような立ち位置だったそうですが、そこから体重が傾いていったのはどういう経緯だったんですか?
クハラ:それは普通に、MONKEY GROWのメンバーと喧嘩してバンドを離れたから......(笑)。最初はTHE DO DO DO'sをガッツリやるつもりはなかったんですよ。だけど、一昨年出した「Hold me baby, kiss!kiss!kiss!」(2024年3月リリースのEP表題曲)のMVの再生回数が気付いたら30万回、50万回と増えていって、"いけるかも"と思って。
-「Hold me baby, kiss!kiss!kiss!」のバズがバンドにもたらした影響は大きかったと。
クハラ:もちろんそのぶんお金をいただけたから、制作でもいろいろなことができるようになったし。でも、これからもこういう曲を作り続けなきゃいけないのかなとも思って、難しい部分もありました。自分のやりたいことと「Hold me baby, kiss!kiss!kiss!」の延長が、去年出した『ボーイ・ミーツ・ガール』というEPから繋がってきたと思います。
ヒノ:私はバズってもそこまでやることは変わらなかったし、「Hold me baby, kiss!kiss!kiss!」の時点では大きな気持ちの変化はなかったです。でも、去年"ロッキン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)"に出てからは状況が変わってきたのを感じます。急に"ロッキン"に出れたっていう気はしてなくて、ちょっとずつ上がっていって、グラデーションで成長してきたとは思ってるんですけど。
-バンドの内実としては、どこかで大きくギアを上げたわけではなく着実に前進してきたんですね。去年の3月からサポートで参加されていたアオイマジンさんが12月に正式加入しましたが、バンドにはどんな変化がありましたか?
クハラ:(アオイは)上手いし、このバンドに合ってると思う。バンドを、各メンバーが独立したものじゃなくて、上手く塊として機能させてくれるドラマーで素晴らしいです。やれることも増えたと思う。
ヒノ:コーラスが全然変わったよね。今までクハラのコーラスしかなかったけど、アオイちゃんによる女の子の声のコーラスが加わったから。今回のアルバムにもいっぱい入ってる。あと、最近ちょっと変なドラムを導入したんですけど、それがやれてるのはアオイちゃんが頑張って音作りとかをしてくれてるからだなって思いますね。
-変なドラムって?
クハラ:VOXの"Telstar"っていう、バス・ドラムがグニャッて潰れてるやつ。
アオイ:クハラ君が"これにしましょう"って言ってきて、"これは苦戦するぞ!"って(笑)。見た目はかわいいけど音を出すまでは怖かったです。音作りの面では、結構いろいろいじってますね。
-クハラさんの無茶振りなんですね(笑)。
クハラ:変な見た目の楽器が好きで。
-アオイさんから見たTHE DO DO DO'sってどんなバンドですか?
アオイ:生きてると忘れちゃう大事なことを、忘れないようにさせてくれるバンドだなって思います。だから一緒にやりたくて、入らせてもらったので。これからも新しいことにいっぱい挑戦していくだろうけど、根本の楽しさはきっと消えないだろうなって感じます。
-去年は"ロッキン"のみならず、韓国と中国で初の海外公演も行っていて、飛躍の1年になったのではないかと。今のバンドの状況をどう捉えていますか?
クハラ:もっといろいろやりたいし、結構焦ってます。ぶっちゃけ、日の目を浴びているかと言われたらまだまだだと思ってて。そういう音楽性っていうのもあるかもしれないけど、せっかくならもうちょっといろんな人に見つかりたい。
-ちょっと意外です。外から見ていると、てっきりイケイケな状態なのかと。
クハラ:ずっと怖くてたまらないし、不安です。個人的には、これから先に自信が持てる程の土俵にはまだ立ってないと思っちゃってます。
-より大きなステージを目指してやっていきたいという気持ちは昔から強かった?
クハラ:そうですね。海外のガレージ・ロック・バンドに憧れて、YouTubeでライヴ映像とかをたくさん見てきたから。それこそベースがいないバンドもデカいステージでやっていて、めちゃくちゃカッコいい。そういうことを自分もやりたいです。
-お2人は現状についてどう考えていますか。
ヒノ:私たちがやることはずっと変わってないけど、ライヴをする場所や対バン相手、求められるものなんかが少しずつ変わってきて、去年はそこにどう向き合うかをすごく考えてました。今年はもっと飛躍するつもりだし、変わるつもり。だけどそのなかで変わらないことを守っていくつもりでもあります。
アオイ:私は、やることをやってればなるようになるんじゃないかなって。やりたいことと求められることの間で悩みはあるだろうけど、この3人ならなんでも面白がれちゃうから、面白くなっていくはず。
-2人はある意味、まっすぐに進んでいけば道は拓けるだろうと考えているんですね。クハラさんの口からは"焦り"というワードも出ましたけれど。
アオイ:(クハラとヒノの)2人は対極な感じがありますよね。
ヒノ:クハラはいつも焦ってる(笑)。
クハラ:自分のやりたいようにやることや変える必要がない部分をやり続けることと、求められることとのバランスが難しいなって。
-ぜひ、ヒノさんとアオイさんがクハラさんを支えてください。
クハラ:本当に。メンタルケアしてください(笑)。
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