Japanese
礼衣
Interviewer:サイトウ マサヒロ
アーティストとしての自分のファンになることを目指してます
-レコーディングのアプローチに関してはいかがでしょう?
ディレクションが入らないから、自分でどうしたいかを自由に決められて。縛られずに歌えるけど、逆に正解もない。だからどこまでも録り直しちゃって、聴き直したら最初のテイクが一番良かった、っていうのを繰り返してました。最近はある程度リラックスして、エンジニアさんの判断に任せたりできるようになってきましたね。
-2ndシングルの「ビアンカ」(2025年12月リリース)もすごく好きな曲です。今後の活動に対する決意がダンサブルなトラックに乗せられていますが、どのような思いで制作されたのでしょうか?
最初に"ビアンカ"っていうタイトルで曲を作ろうって決めてから考え始めました。イタリア語で"白"っていう意味なんですけど、白紙、まっさらな状態っていうのが今の自分の立場にも重なって。決意表明でもあるけど、"何回でもやり直していいよ"っていう思いを歌ってるんです。"今が一番若い"っていう言葉がすごい好きだから、この曲では何をするにも遅いことなんてないって自分に言い聞かせたくて。聴く人にも、一人暮らしとか転職とか恋人と別れるとか、それぞれ何かを新しく始めるタイミングがあると思うんですけど、何か悩んでることがあるなら思い切ってやっちゃっていいし、それは絶対に上手くいくから。何回でも幸せになれるっていうことを伝えたいです。
-パーソナルな楽曲でありつつ、応援ソングとしてのパワーもありますね。
いろんな解釈をしてもらえたらいいなと思ってます。
-過去を完全に消すのはどうしたって不可能ななかで、「ビアンカ」で歌われる"白紙にする"、"リセットする"は礼衣さんにとってどんな感覚なのか気になります。
同じ状況でずっといるのが気持ち悪く感じる性格っていうか。2、3年に1回くらい、何かをリセットしたくなる感覚があるんです。今までを否定するわけじゃなくて、イメチェンみたいな。それで毎回新しく幸せになれたら、めっちゃいいじゃないですか。私に社会経験はないけど、きっと転職とかも一緒なんじゃないかなって。
-1月21日にリリースされる「ハートマーク」は切ない失恋ソングで、落ち着いたトラックも新鮮です。どのようなイメージで組み立てていきましたか?
もう終わった後というよりは、終えることを決めたときを描いてます。"終わるんだろうな"みたいな空気感ってあるよなって。アレンジはモノンクルさんに、"別れ"をイメージした音をオーダーしました。
-これまでの楽曲とはヴォーカルのスタイルも異なっていますね。
ここまで"恋愛!"みたいな曲、バラードというか歌い上げ系のラヴ・ソングって意外となかったから初めての試みだったんですけど、自分で歌詞を書いてるぶん感情を乗せることができました。感情が乗ってる"ふう"に歌うのは得意だったんですよ。自分が書いてる歌詞じゃないときは、演技する感覚で表現してて。でも今回は自分の思うことをそのまま言葉にしてるから、これは演技じゃないんだなって。今までと全然違いました。
-何かを意識したというよりは自然にエモーショナルになっていったと。
そうですね。
-特にラストのサビ前、"どっかいっちゃったハートマーク"のパートが素晴らしいです。サビと絶妙に異なるメロディで、ここに感情のピークを持ってくるという。作曲経験が多くないにもかかわらず、型にはまらない展開を作っているのはさすがです。
いっぱいインプットしてきたから、勝手に学んできたんですかね。分からないけど、今は本当にやりたいようにやってる段階で、全然多くのことを考えられてないです。でも、そのナチュラルなものは今だからこそ出せるのかなと思います。
-ラップ・パートにゲストとして川谷絵音(ゲスの極み乙女 etc.)さんを招いていますが、コラボの経緯は?
曲作りの段階で、チームのみんなの意見で"ここはラップでしょ!"っていう話になって。誰かにお願いしようというときに、私が川谷さんの声や歌詞がすごく好きだからというだけの理由で無邪気にお願いさせてもらったっていう感じです。
-結果、離れていく2人の双方の視点が加わったことで楽曲世界に奥行きが生まれましたね。川谷さんのラップ、聴いてどう思いました?
"お願いします!"って丸投げしたらあのラップが返ってきたので、"神!"っていうスタンプを送りました(笑)。
-さて、今後の活動についても聞かせてください。これから礼衣さんがどんな進化を遂げていくのか楽しみですが、こういうアーティストでありたいという理想像はありますか?
今まではとにかく歌を歌うことだけをやってきて、その結果、自分の声がすごく好きになれたんです。上手い人は死ぬ程たくさんいるけど、それを聴いても落ち込まないぐらい、自分の歌の一番のファンになれた。でも、作曲は始めたばっかりだから、他の人が作ったすごい曲を聴くとへこむんですよね。"こんなにいい曲がたくさん世の中にあるなら、私がやらなくってもよくない?"とか思っちゃう。だから、歌と同じくらい、自分の作る曲や歌詞もいいと思えるようになって、アーティストとしての自分のファンになることを目指してます。
-素晴らしいですね。何か具体的な目標は考えていますか?
まずはライヴですね。ワンマン・ライヴをソロ名義でやれるように、曲をいっぱい書かないといけない。日曜日のメゾンデで何度かフェスとかに出させてもらって、改めて丸ごと1本自分が歌い切るライヴをやってたのってすごいなと思って。ファンの方から"早く会いに行きたい"っていう言葉も貰ってるし、私自身、私だけのために来てくれてる人の前に立つのはすごく幸せなので、早くライヴができるように頑張っていきます。
-デジタル・ネイティヴな礼衣さんですが、やっぱり生の場で目と目を合わせて歌うのは特別な体験ですか?
そうですね。敵がいない感じ。人前は苦手だけど、私に会いに来てるんだもんねって思うと怖くなくて、ワンマン・ライヴは大丈夫なんです。
-ワンマン・ライヴを開催したい会場はありますか?
これはずっと言ってるんですけど、ツユで立ったところには全部立ちます。
-それでは最後に、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
私、本当にきれいごとが言えないんですけど、ファンの方々に対する"ありがとう"は本気で思うんですよ。みんなが"支えられてるよ"って言ってくれるんですけど、その言葉に支えられてるよって伝えたいです。
RELEASE INFORMATION
礼衣
3rdデジタル・シングル
「ハートマーク」
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