ロザリーナ

Japanese

ロザリーナ

2025年09月号掲載

ロザリーナ

"忘れられない声"を武器にこれまで様々なTVアニメや映画、ドラマ、CMのタイアップ曲を担当。またTHE ORAL CIGARETTESの楽曲にフィーチャリング参加する等、多岐にわたって活動するシンガー・ソングライターロザリーナが、今回"映画おでかけ子ザメとかいのおともだち"主題歌をタイトルに据えたシングルを発表した。同作についてメールで話を訊く。

－今回Skream!初登場ということで、自己紹介をお願いします。

初めまして、シンガー・ソングライターのロザリーナです。よろしくお願いします。

－ご自身の音楽性について伺えますでしょうか。

私自身いろんなジャンルの音楽が好きで、マイブームによって書く曲も影響されるので、最初は"ロザリーナと言えば"という方向性を考えたりしてたのですが、最近はいろんなジャンルの曲があるということがもう"ロザリーナ"でいいのでは？と思っています（笑）。今は、"ロザリーナのおもちゃ箱"みたいになったらいいなと考えていますね。

－ルーツとなるアーティストを教えてください。

MAROON 5、OWL CITY、Post Malone、Mr.Children、ゆず、BUMP OF CHICKEN、LOVE PSYCHEDELICO、阿部真央、清竜人、Avril Lavigne等他にもたくさんいますがこんな感じです。

－そういったアーティストや音楽と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか？

姉、兄にCDを貸してもらったりしていました。あとは、周りで音楽が好きな友達が多かったこともあると思います。

－約1年ぶりのリリースとなるニュー・シングル『where you come from』の発売おめでとうございます。今の率直なお気持ちはいかがですか？

"映画おでかけ子ザメとかいのおともだち"主題歌としての書き下ろしということもあって、皆さんにどう届くのか、わくわくしています！

－"映画おでかけ子ザメとかいのおともだち"の主題歌に決定している表題曲「where you come from」のテーマやコンセプトがあれば教えてください。

"おでかけ子ザメ"は"とてもかわいい"、"癒される"という印象があったのですが、原作者（ペンギンボックス）さんからいただいたキーワードの中に、"エモい"という言葉がありました。原作を観ながら、私の思う"エモい"は原作者さんの思う"エモい"なのかを考えながら作ったのですが、初めて聴いてもらった感想で"めちゃくちゃエモくて素敵です！"と言っていただけてとても嬉しかったし、共通認識の"エモい"で良かったです（笑）！なので、テーマは"エモい"ですかね（笑）。

－「where you come from」はミディアム・バラード調の楽曲に乗せ、物語性や感覚的で詩的なイメージ、そして透明感のある言葉選びが際立っています。制作にあたって意識した点や苦労したポイントはありますか？

先程お話しした通り原作者さんからいくつかキーワードをいただいていて、その中に"登場人物と子ザメ目線も入れてほしい"とのことでしたが、子ザメちゃんはサメ語なので"子ザメ目線にどうなろうか？"ということは毎日考えていました。なるべく子ザメちゃんになった気分で生活してみたりしましたね（笑）。

－表題曲とは一転、カップリング曲「chop tap」は恋の駆け引きを遊び心たっぷりに描きつつも、ストレートな想いを勢いのあるロック調に乗せたナンバーになっています。こちらの楽曲に関しても制作上のエピソードがあれば教えてください。

この曲は、ロックが歌いたい！というところから始まりました。レコーディングのとき、ガヤを入れたくて急遽仲のいいスタッフさんたちが駆けつけてくれて録ったのですが、少し照れながら歌うスタッフさんもいたり、ノリノリでやってくれるスタッフさんもいたり、もうその時点で楽しすぎて。ライヴで盛り上がること間違いなし！というくらい盛り上がっていました。

－これまで数多くのタイアップを担当されているなかで、メロディ・センスの良さや耳に残るキャッチーさが、物語をより深く引き立てていると感じるのですが、ご自身の楽曲制作スタイルについてもお聞かせください。

家にいることが好きで、愛犬と常にゴロゴロしている日常ですが、そういう無の状態のとき、ふと思い浮かぶことが多いです。締め切りがあったりどうしても作らなきゃいけないときは焦るのですが、ぼーっと電車に乗ってるときに閃くことも多いですね。どれだけ長く真剣に考えても"これだ！"というものが絶対降りてくるわけではないので、私にとって、無でいる時間は大切だなと思っています。

－透明感と芯の強さを併せ持つ唯一無二の歌声が魅力的です。サウンド面やヴォーカル面でのこだわりポイントはありますか？

ありがとうございます。サウンド面は打ち込みの音やたくさん重ねるコーラスが好きだったりするので、アレンジャーさんとはいつもたくさん話し合いながら制作しています。ストーリーがある歌詞の部分は話し掛けるように歌うこともあったり、ニュアンスにはこだわってるほうかもしれません。

－10月18日には、Klang Rulerをゲストに迎えた自主企画"OTSUKIMI STATION"を青山月見ル君想フにて開催されます。意気込みやライヴの見どころを聞かせてください。

"君ノ駅"から始まった"路座（ロザ）鉄道"という電車をコンセプトにしている"STATION"シリーズのライヴです。人生の旅路で休憩がてらにでも少し座ってってよ、という鉄道ですね。今回は10月開催でライヴ会場も"月見ル君想フ"なので、みんなでお月見してるような、そんな空間になったら嬉しいです。

－活動を続けるなかで、最近新たに挑戦していることや、ご自身の中で感じている変化があれば教えてください。

最近は舞台やドラマに出演させてもらったこともあって、お芝居に興味が湧いています。私的には音楽で表現するものと少し近いものを感じていて、普段音楽では自分で作ったものを表現しますが、いただいた役を演じることや1つの作品をみんなで作り上げることの楽しさを知りました。機会があればまたお芝居も挑戦したいし、音楽でも、共作やみんなと作ることをしていきたいと思っています。

－今後の展望や目標を教えてください。

今ロザリーナを応援してくれてる方はもちろん、さらにもっとたくさんの方に届けられるように頑張りたいです。

－最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。

新曲｢where you come from｣で少し"エモい"を感じてもらったり、｢chop tap｣の歌詞は恋愛の話ではありますが、個人的に明るい気持ちになれる曲調だと思うので、一日のスタートのお供にしていただけたら嬉しいです。