Japanese
otona ni nattemo
2025年05月号掲載
Member:一真(Vo/Gt) みやけん(Gt) 優汰(Ba)
"毎日と共に暮らす歌"をコンセプトに活動中の現役大学生ロック・バンド otona ni nattemo(通称:オトナニ)が、KOGA RECORDS内に設立される新規レーベル"最高速度"より、初の全国流通盤CD『街に僕のロックが流れたら』をリリースする。メロディはキャッチーでありながらも歌詞には死生観が滲む彼等の音楽について、メールで話を訊いた。
-Skream!初登場ということで、自己紹介をお願いいたします。
一同:初めまして! 東京 渋谷 otona ni nattemoです!
一真:よろしくお願いします!!
-2023年に結成されたとのことですが、どういった経緯でバンドを結成されたのでしょうか?
一真:実は結成自体は2019年の秋になります。先日バンドを卒業したメンバーが僕とみやけんの部活の先輩で......ある日いきなりコピーバンドでライヴハウスに出ようと誘われたのがきっかけになります。記念日になりそうな日はいくつかあったのですが、2023年4月に初めて「under20」という曲をEggsにアップした日を、改めて結成日としたんです(笑)。大学入学後、サークルで僕と優汰が、また別のサークルでみやけんとサポート・メンバーの真凜(Dr)が出会って、それぞれ連れてくる形で今のメンバーになりました!
みやけん:いろんなメンバーが入っては抜け、入っては抜け......って繰り返してたので、今の形に落ち着いてようやく本腰入れて走り出せる気がしてます!
-メンバーそれぞれのルーツとなるアーティストやよく聴いている音楽等を教えてください。
一真:僕は最初SEKAI NO OWARIを好きになりました。2015年に日産スタジアムでライヴ("Twilight City")を観てから僕は将来バンドをやるんだ! って信じて疑わなかったです(笑)。高校からはハンブレッダーズやオレンジスパイニクラブ、時速36km等を聴き漁ってルーツになってます。
みやけん:Hi-STANDARD等のメロコア、銀杏BOYZ等のパンク・ロックと中学のときに軽音楽部で出会いました。それ以外にもギター・ロック全般が好きです。ギター・ソロが長いとなお嬉しいです。
優汰:SCANDALやSILENT SIRENといったガールズ・バンドから始まり、KEYTALK等2010年代の邦ロック、L'Arc〜en〜CielやX JAPANが僕の音楽のルーツになってます!
一真:全員似てるような似てないような......?
-そういったアーティストや音楽と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?
一真:セカオワ(SEKAI NO OWARI)はいとこから教えてもらったのですが、今でも好きなバンドたちの8割くらいはみやけんに教えてもらいました。高校ではスマホの使用が禁止だったのですが、部室の端っこでこっそり2人で音楽聴いてましたね。今思えば青春かもしれません。
みやけん:中学の軽音楽部で顧問の先生にメロコアを教わり、それから高校時代に下北でよくライヴをしていたインディーズ・バンドたちをネットで見つけて、聴いていました。今自分たちがそういうシーンに入れているのが感慨深いです。
優汰:中学の軽音楽部で課題曲がありまして、そこでガールズ・バンドと出会いましたね。そこから派生して10年代の邦ロックを深掘りして、さらにそのルーツになっている90年代の音楽を父親から教えてもらいました。
-コンセプトに"毎日と共に暮らす歌"とありますが、otona ni nattemoの音楽性について伺いたいです。
一真:僕等の音楽は、何かに対するアンチテーゼやカウンターというよりも、毎日を過ごす上で忘れがちな"当たり前"であるとか、時間が過ぎていくなかで忘れてしまう"約束"みたいなものとかを、思い出してもらうための音楽になるのかなと最近思ってきました。
優汰:楽曲に一貫したテーマを持たせるつもりはあんまりなかったんだけどね。
一真:そうね。でも今まで上がった曲を並べてみると"いつかいなくなる"ことだったり、"死んでしまう、別れてしまうこと"だったりが中心にあります。僕自身終わりは必ず来るのに、そこまでの積み重ねである一日一日は、あまり味気のないものに感じてしまうことも多いので、そんなわざわざ思い出すことのない毎日に彩りを少しでも加えられたらという意味で、"毎日と共に暮らす歌"ってコンセプトに辿り着きました。
-昨年末には5ヶ月連続でデジタル・リリースをされていました。結成からこれまで期間を空けることなく精力的にリリースを続けられている印象ですが、これはバンドとして意図的に行っている部分なのでしょうか?
みやけん:ありがたいことにレコーディングさせてもらえる機会を多くいただけたが故に、リリースも多くなってました。できあがったものはすぐ出したいってうちのヴォーカルのわがままから、こうなってる感じもあります......(笑)。
一真:早く聴いてもらいたすぎて我慢できないんよね。でも5ヶ月連続リリースでこの規模感のバンドでもガンガン前進できるんだぞ! 曲しっかり作ってるんだぞ! って知ってもらう機会にしたいなとは思ってましたね。大変すぎたのでしばらくこういうことはやらないとは思いますが。
-作詞は一真さんが基本的に担当されていますね。作曲も含めた楽曲制作のスタイルについて教えてほしいです。
一真:作詞に関しては、わりとストレートな物言いといいますか、あんまり難解なことは言わないように意識しています。もちろん難しそうに言うのってかっこいいんですが、なんだか僕の性には合わないので(笑)。"やりたいことやる君は素敵だ"(「under20」)とか"ずっと一緒にいようね"(2024年8月リリースの「pray」)とか言葉は飾られてないんですけど、それだからこそ伝わることがあると思います。サビでストレートな言葉を入れたいので、AメロBメロまででどんな物語を描けるかが勝負かもしれません。基本的に実話をすごく膨らませて、2割現実8割作り話的なテンションで歌詞は作ってます!
-初の全国流通盤となる今作『街に僕のロックが流れたら』制作時に意識したことや、テーマ等はありますか?
一真:それこそ僕等のテーマである"毎日と共に暮らす歌"の、究極を作りたいなと思って制作しました。今までリリースをさせてもらえる機会に恵まれていたので、聴いてる方々も、オトナニ(otona ni nattemo)がどんなことを歌いたいのかなんとなく掴めてもらえてるかなと思いまして、そんななかで新しいことにガンガン挑戦するというよりは、今までやってきたことの集大成といいますか、スタートにして、今の究極を1回提示しようって心意気で完成したアルバムになっています! その中でもサウンド的に新たな試みをしてる部分もあるので、そこを楽しんでほしいです!
みやけん:曲を並べたときに、"今までのオトナニらしさ"と"新しいオトナニらしさ"が、同じくらいの割合になるようにしました。僕等がやりたい新しい部分と、今までと変わらない部分の両方共ちゃんと聴いてもらえるように、ということは念頭にあったと思います。ギターに関して言えば、あえて捻ったことはせず歌メロが際立つようなフレーズを作ることを意識していました。その分ギター・ソロは自分の音以外聴かせないという意気込みで録りました。
優汰:ベースに関しては特に聴かせることを意識しました。普段と比べスローな曲も多かったので、いかにしてふわっと馴染ませるかの音作り、フレーズ作りは苦労しました。
-オトナニの音楽はメロディがキャッチーながら、歌詞は"君"や"僕"の生死を意識したものが多く見受けられます。今回の作詞で特に印象に残っている楽曲をお聞きしたいです。
一真:アルバムのタイトルにもなっている「街に僕のロックが流れたら」で、"暗闇が君を殺すなら/この声は光だ/僕らが光だ"っていう歌詞があるんですけど、僕にとってバンドって鬱屈した時期を支えてくれたもので......それはやっぱり光に似てるように感じたんです。自ら僕等が光だって歌うことに抵抗があったのですが、レーベルも決まってさらにここからオトナニを広げていくために、自分が光であることを歌うのは決意表明になるんじゃないかと思ってます。最後には"君は僕の光だ"とあるようにリスナー側も僕等バンドにとっては光なんです。そういう相互な関係をここからもっと築いていきたいですね。
死生観的なところで行くと、「past me」の歌詞は僕が言いたいことが丸出しになってます(笑)。"笑い合っている2人はいつまでも一緒だと思い込み"ってサビの歌詞なんですけど、終わりがすぐ近くにきていることを知らない2人の歌なんです。当たり前を当たり前に考えすぎて、それを信じて疑わないのはそりゃそうだし、いつも死ぬことなんて考えてたら疲れちゃうと思うんです。でも必ずいつか終わりは来るし、人は絶対にいつか死ぬ。自分がもしも大切な人を残していくなら、こんなことを歌いたいなってのを詰め込んだんですが、結局僕が世の中に言いたいのはこういう歌詞なのかなと考えています。
みやけん:5ヶ月連続リリースあたりから死生観を強く反映させた歌詞が多くなってきたんですが、今回はストレートなのにどこか優しさというか、救われる感じがあるのが絶妙だなと思います。
一真:うん、いいこと言うね(笑)。
-SNSに投稿されているライヴ映像では、音源で聴くよりもストレートで初期衝動全開のステージングが特徴的でした。ライヴ・パフォーマンス時に意識されていることはありますか?
みやけん:意識しているというのはなく、何も考えていないですね......(笑)。楽しくなっちゃうとつい動いてしまうので、逆にバラードなどではあまり動きすぎないように意識しています。
一真:でっかい声で歌ってます!
-ライヴやツアー等、これから予定されている活動を教えてください。
優汰:レコ発はまだ詳しく決定してないんですが、ちょっと変わったことを計画してます。
みやけん:その他のライヴはこんな感じです! 5月5日下北沢LIVEHOLIC([LIVEHOLIC presents."革命ロジック2025後夜祭" ])、5月19日下北沢ERA("ERA 23rd ANNIVERSARY")、5月27日下北沢SHELTER("Shimokitazawa SHELTER pre.『闘魂』")。未解禁のものもたくさんありますが、月何本もライヴしてます!
一真:遊びに来てね!!
-この先ライヴをしてみたい場所はありますか? 具体的な場所や、音楽シーンでも構いません。
一真:とにかくデカいところに行きたいです! Zeppとかアリーナとかそれすらも通過点にできるくらいの規模になることを目指してます。ライヴハウスももちろん大事に思ってます。ストレートなパンチが強いバンドとしてお茶の間にも届くようなシーンで活躍したいです。
みやけん:そうね。間違いない。他には先月大阪に遠征させていただいた("灯ノ一撃")ので、この調子でいろいろな都道府県に行ってみたいですね。東京でもまだ出たことがない場所はいっぱいあるので、そちらも楽しみです!
優汰:正直いっぱいあって困りますが、自分のバンド人生を形成してくれた地元の商店街のステージでド派手にやりたいです。
-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。
一真:初めましての方がたくさんだと思うのですが、これからずーーーっとよろしくお願いします! オトナニって呼んでください! CD聴いてみてほしいです!
RELEASE INFORMATION
otona ni nattemo
1st ALBUM
『街に僕のロックが流れたら』
SKSD-001/¥1,980(税込)
[最高速度/KOGA RECORDS]
2025.4.30 ON SALE
- 1
LIVE INFO
- 2025.09.03
-
YOASOBI
DIRTY LOOPS
WurtS × なとり
THE YELLOW MONKEY
- 2025.09.04
-
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
とまとくらぶ
マカロニえんぴつ
DIRTY LOOPS
ハンブレッダーズ
終活クラブ
a flood of circle × 金属バット
TOOBOE
神はサイコロを振らない
- 2025.09.05
-
Age Factory
GOOD BYE APRIL
fox capture plan
水曜日のカンパネラ
大森靖子
セックスマシーン!!
YOASOBI
JYOCHO × 長瀬有花
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
KING BROTHERS
DIRTY LOOPS
EGO-WRAPPIN' / Original Love Acoustic Session
秋山黄色
ぜんぶ君のせいだ。
This is LAST
WtB
神はサイコロを振らない
PENGUIN RESEARCH
Bentham / Yobahi / WELL DONE SABOTAGE / Loojy
- 2025.09.06
-
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
Creepy Nuts
eastern youth
Broken my toybox
青木陽菜
9mm Parabellum Bullet / 眉村ちあき / 浪漫革命 / THE BOHEMIANS ほか
Appare!
カミナリグモ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
藤沢アユミ
大森靖子
なきごと
"TREASURE05X 2025"
ADAM at / TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍
セックスマシーン!!
ぜんぶ君のせいだ。
TOOBOE
YOASOBI
NANIMONO
KING BROTHERS
Victoria(MÅNESKIN)
Ryu Matsuyama
SIX LOUNGE / TENDRE / ハナレグミ / 日食なつこ ほか
WtB
SCOOBIE DO
NakamuraEmi
りぶ
優里
PIGGS
- 2025.09.07
-
Girls be bad
Broken my toybox
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
This is LAST
レイラ
WtB
ナナヲアカリ
豆柴の大群
TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍 ほか
ヨルシカ
eastern youth
大森靖子
GOOD ON THE REEL
Aooo
"TREASURE05X 2025"
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
TOOBOE
the cabs
心愛 -KOKONA-
Keishi Tanaka
KING BROTHERS
Mellow Youth
cinema staff
OAU / LOVE PSYCHEDELICO / 大橋トリオ ほか
"くさのねアイドルフェスティバル2025"
渡邊一丘(a flood of circle)
ぜんぶ君のせいだ。
りぶ
ART-SCHOOL
HY
優里
SILENT SIREN
[激ロックpresents"Burning Blue vol.5"]
- 2025.09.08
-
レイラ
JACK'S MANNEQUIN
fox capture plan
- 2025.09.09
-
Age Factory
THE GET UP KIDS
Hump Back
YOASOBI
打首獄門同好会
9mm Parabellum Bullet
JACK'S MANNEQUIN
"LIVEHOLIC 10th Anniversaryseries~奏・騒・壮!!!Vol.4~"
- 2025.09.10
-
Aooo
Hump Back
ハンブレッダーズ
This is LAST
The Birthday
パーカーズ × 浪漫派マシュマロ
とまとくらぶ
THE GET UP KIDS
打首獄門同好会
- 2025.09.11
-
Bye-Bye-Handの方程式
YOASOBI
The Birthday
w.o.d.
MONOEYES
THE GET UP KIDS
TOOBOE
鶴 × ONIGAWARA
- 2025.09.12
-
Aooo
ナナヲアカリ
神聖かまってちゃん
TOOBOE
w.o.d.
ビレッジマンズストア
YOASOBI
THE BOHEMIANS × the myeahns
the band apart (naked)
Rei
Awesome City Club
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~この声よ君の元まで!!〜"
- 2025.09.13
-
cinema staff
ヤバイTシャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / sumika ほか
神はサイコロを振らない
The Birthday
AIRFLIP
神聖かまってちゃん
This is LAST
GRAPEVINE
佐々木亮介(a flood of circle)
四星球 / 藤巻亮太 / eastern youth / 踊ってばかりの国 ほか
Creepy Nuts
KING BROTHERS
崎山蒼志 / moon drop / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ExWHYZ ほか
"ナガノアニエラフェスタ2025"
WtB
PIGGS
TOKYOてふてふ
LACCO TOWER
安藤裕子
GOOD BYE APRIL
The Biscats
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
wacci
- 2025.09.14
-
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
AIRFLIP
TOOBOE
THE BOHEMIANS × the myeahns
flumpool / 三浦大知 / コブクロ / C&K
ガガガSP / GOING UNDER GROUND / 日食なつこ / LOVE PSYCHEDELICO ほか
ナナヲアカリ
WtB
Academic BANANA
Creepy Nuts
打首獄門同好会 / GLIM SPANKY / yama / bokula. ほか
KING BROTHERS
"ナガノアニエラフェスタ2025"
センチミリメンタル
mzsrz
ぼっちぼろまる
SIRUP
Maica_n
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
Mirror,Mirror
- 2025.09.15
-
セックスマシーン!!
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
WtB
ビレッジマンズストア
Kroi
GRAPEVINE
Appare!
THE CHARM PARK
TOKYOてふてふ
緑黄色社会 / 04 Limited Sazabys / キュウソネコカミ / Hump Back ほか
羊文学
PIGGS
DYGL
THE SMASHING PUMPKINS
FOUR GET ME A NOTS
Bimi
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
FIVE NEW OLD
eill
UNFAIR RULE / Blue Mash / ペルシカリア / ポンツクピーヤ
アーバンギャルド
NOIMAGE
- 2025.09.16
-
THE CHARM PARK
THE BOHEMIANS × the myeahns
MONOEYES
Aooo
コレサワ
Laughing Hick / アンと私 / つきみ
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series〜NEWIMAGE〜"
RELEASE INFO
- 2025.09.03
- 2025.09.04
- 2025.09.05
- 2025.09.06
- 2025.09.09
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
- 2025.10.08
- 2025.10.10
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号