Japanese
THE GAME SHOP
Member:KIMITO(Vo) McD(Mani)
Interviewer:サイトウ マサヒロ
THE GAME SHOPが12月6日にニュー・シングル「RAY OF HOPE」をリリースした。ベース・ミュージックとロックを融合させたハイブリッドなスタイルで、アジア各国やヨーロッパ等、ワールドワイドな活躍を続けてきた彼等。KenKenとのコラボEP『GAME CHANGER』発表を含む精力的な活動を行ってきた2024年を締めくくる同楽曲は、キャッチーなメロディが突き抜ける鉄板のドラムンベース×ロック・チューンだ。本格的な海外進出を計画していた矢先だったというコロナ禍から現在までの活動をなぞりつつ、この新たなアンセムが誕生するまでの物語に迫った。
志は昔から変わってないんですよ。自分たちの信じてる音楽で、世界を踊らせたいっていう気持ちはずっと一緒
-THE GAME SHOPは今年、KenKenさんとのコラボEP『GAME CHANGER』(5月)やシングル3作のリリース等、エネルギッシュな活動を展開してきましたね。バンドにとってどのような1年でしたか?
KIMITO:もともと2020年に海外をガンガン攻めていく流れを組んでいたんですが、フランス・ツアー("FRANCE TOUR 2020")あたりからコロナが流行り始めて、全部白紙になっちゃって。そこから数年を経て"もういいでしょう"って感じというか、やり遂げられなかったことをリベンジしにかかろうというつもりで、KenKenをはじめとする仲間たちと手を繋いで走った1年でしたね。
McD:リリースがポンポンと続いて、怒濤の日々というか。楽しく忙しくさせてもらった1年でした。やっとバンドらしく、本来取りたかったやり方に近付いてきたんじゃないかなって。
-その中でもKenKenさんとの『GAME CHANGER』制作はバンドにとって大きなトピックだったのではないかと。
KIMITO:RIZEは学生時代からの憧れであり、お世話になっている関係で特にKenKenとは10年近い付き合いで親友ですからね。彼にいろいろなことあったときに"大丈夫、一緒に頑張ろうよ"っていう思いで僕等のイベントに呼んだりしてたので、KenKenからの恩返しじゃないですけど、"THE GAME SHOPにはベースがいないし、俺と一緒にやろうよ"みたいなことを言ってくれたんです。今までベースレスでやってきた年月が長かったので、まずベーシストがいるということのパワー、KenKenのベースが加わることで増すグルーヴを感じましたね。既存曲も全く違う曲のように生まれ変わったり。僕等もKenKenを活かすためにどう楽曲をアレンジしてミックスするかを考えて、めちゃくちゃ勉強になりましたし、新たな可能性を見つけられたと思います。
McD:ベースをシンセサイザーで補うのが何年も続いていたなかで、久しぶりに人の弾くエレキ・ベースが楽曲に入ることで今までと違う曲作りの考え方が必要になって、新鮮な経験でした。THE GAME SHOPの新たな表情を見せられたので、KenKenにはめちゃくちゃ感謝してますね。
-THE GAME SHOPはこれまでにも数々のアーティストとコラボレーションしてきましたが、それによって表現を拡張させ続けてきたんですね。
KIMITO:そうですね。例えばヒップホップ・シーンだったらコラボやフィーチャリングっていうのは当たり前にあるけど、ロックでそれを積極的にやっているバンドは少ないと思う。その点、THE GAME SHOPはすごく柔軟性のあるバンドだと思っていて。コラボやリミックスで俺等にしかやれないことをやれるっていうのは武器の1つですね。
-話は遡りますが、改めてコロナ禍から現在までのバンドの歩みについて聞かせてください。先程お話しいただいた通り、2020年1月にフランス・ツアーを開催して、ここからというタイミングでコロナ禍に突入してしまったんですよね。当時はどのような心境でしたか?
McD:フランスの空港に着いたときに、記者がいっぱいいたんですよ。初めてのフランスでワクワクしていたこともあり、ちょっと調子に乗って"インタビューで来てるんちゃう!?"とか興奮してたんですけど(笑)、実はちょうどコロナがフランスに上陸したタイミングだったんですよね。日本からも"フランスにコロナ入ったらしいぞ"とか連絡が来て。
KIMITO:いい兆しが見えるツアーで、向こうのエージェントと次はヨーロッパ全土を回っていこうって話をしてたんです。なので、コロナ禍になって頭が真っ白になりましたね。これから海外をメインに攻めていくと、3年前から計画を立てて動き出したところだったので......"あれ、俺等ここからどうすんの?"って。
-そのような状況下でも、早い段階から制限付きのライヴを行ったり、楽曲をコンスタントにリリースしたりと、歩みを止めずに進んできました。
KIMITO:止まってても意味ないんじゃないかなと思って。もちろん、ライヴ企画を打ったのに中止になってしまう、ってことは何回もあったんですけど、どうしてもじっとしていられないというか(笑)。じっとしてるぐらいならまず音楽を作ろう、できる場所があるならライヴをやろう、ってスタンスで。困ってるのは俺等だけじゃなくて、ライヴハウスで思いっきり遊べないリスナーさんも同じだから。ちょっとでもみんなを明るくできるのは曲を出してライヴすることだろうって、シンプルな気持ちでやってました。
McD:どのアーティストさんもみんな同じ悩みを抱えてたでしょうけど、僕らはインディペンデントでやってた分、自分たちの意思を尊重できたというか。難しいことは置いといて、音楽にできることを発信していくって動きはしやすかったんじゃないかなと思ってます。
-コロナ禍の数年間で、バンドが目指す方向に変化はありましたか?
KIMITO:根本的なところは変わってなくて、世界中のフェスに出たり、世界を踊らせられるような音楽を作り続けたいという気持ちはずっとあるんですけど......1つ、確実に芽生えた思いは"売れたい"ってことですね。ここまでやってきたなら、もっと上を目指さないとなっていう気持ちは強くなってます。
-なるほど。そう思うようになったきっかけはあるんですか?
KIMITO:KenKenとか、周りの仲がいいアーティストたちがデカいステージでやっていることに感化されたのも大きいです。あと、今までTHE GAME SHOPの音楽って日本じゃ受け入れられにくいのかなっていう認識があったんですけど、そんなことなくなってきたなと、近年のミュージック・シーンを見ながら思っていて。自分等のスタイルを貫いても、もっと上まで行けるんじゃねーのって最近思うようになったかな。だからこそ、超キャッチーな曲を書くようになったのかも。
-クラブでもライヴハウスでも遊ぶのがTHE GAME SHOPのスタイルですけど、サブスク世代のリスナーにとってはその境目がもはやなくなってきてるのかなと思います。
KIMITO:そうですね。偉そうな言い方かもしれませんけど、THE GAME SHOPに時代が追い付いてきたんじゃないのって。アンダーグラウンドとオーバーグラウンドの垣根ももうなくなってきたから、多くの人にこの音楽を楽しんでもらいたいという気持ちがだいぶデカくなってきてますね。
McD:志は昔から変わってないんですよ。自分たちの信じてる音楽で世界を踊らせたいっていう気持ちはずっと一緒。そのための大きいステージにまだ立ててないのも事実ですけど、そこに立てる自信はあるんです。だから、より多くの人に知ってもらわないといけない。分かりやすく言うと、それが"売れたい"ってことですね(笑)。
-バンド単体が売れるというのももちろんですけれど、様々なクリエイターと共演するTHE GAME SHOPの活動を見ていると、隣接するカルチャーも共に盛り上げていこうというモチベーションを感じます。
McD:結成から16年経つんですけど、これまで本当にたくさんの人と関わってきて、力を借りてやってきたので、売れるっていうことが1つの恩返しにもなると思いますし、僕等が続けていく以上目指していかないといけないステージなのかなと考えてます。
-2023年には台湾にて久々の海外公演も行いました。感触はいかがでしたか?
KIMITO:"やっぱこれっしょ"って思いましたね。最高でした。台湾には10年くらいにわたる関係値があるバンドがいるんですけど、久々に仲間や友達、ファンにも会えましたし、何より文化や言葉の違いを乗り越えて音楽で共鳴して共感し合うっていう、一番刺激的で興奮する世界をまた味わうことができて。やっぱりヨーロッパももう一回攻め直さないとな、もっと広い世界を見に行かないとなって気持ちになれました。
McD:とにかく最高やったね。忘れかけてた感覚、自分が音楽を続けている理由の1つを思い出せたツアーでした。あとは何より、4年ぶりに台湾のみんなに会えたのがすごい嬉しかったです。
KIMITO:そうね。実はコロナ禍中に仲の良かった台湾のバンド(WAY OF PUZZLE)のヴォーカル(小賀)が亡くなって、そりゃ4年もあればいろんなことが起きるよなと思って。ただ、台湾の仲間たちの笑顔や考え方は変わってなかったので、一緒にみんなでポジティヴに進んで行けてるんだなって認識できたのは良かったですね。
-今年11月の主催イベント"GAME ROCK BOMB(presents by THE GAME SHOP~台日未来永劫~)"にも、台湾からWAY OF PUZZLE とOVDSが出演していましたね。
KIMITO:そうですね。去年呼んでもらったから、今年は俺等が呼ぶよっていうことで。2024年は"GAME ROCK BOMB"にフォーカスを当てて進んできたし、結果めちゃくちゃいい1日になりました。俺等がやってきたいろんなカルチャーをちゃんと1つにまとめて爆発させられたので、信じてきたことが間違ってなかったんだなと思える日で。メンバーとも"俺等はまだまだ走っていけるな"ってお互いの気持ちを確認できたイベントでもありました。
McD:台湾と日本で互いに呼び合うなかで、だんだん周りに巻き込む仲間が増えて、連鎖が続いていって。今回の"GAME ROCK BOMB"では、気付いたら知らない台湾人のお客さんがいっぱいいたんですよ。台湾のバンドたちも驚くくらい。新しいカルチャーの流れが生まれてるのを肌で感じたし、これぞ音楽の力だなと思いました。僕等が続けてきたことの1つの結果でもあるし、これをさらに続けていけば、世界はすごく平和になっていくんじゃないかと思いますね。
-この数年間の活動について伺ってきましたが、音楽性にはどのような変化がありましたか?
KIMITO:1周回って、もともと大好きなドラムンベースに戻ってきている感じもありますし、昔のものと今のもの、懐かしさと新しさの融合を意識することが増えました。学生時代によく聴いてたTHE MAD CAPSULE MARKETSを聴き返したりして。90年代から00年代初期のミクスチャーを、今の自分たちの感覚に落とし込むことを考えてます。
McD:その上で、THE GAME SHOPのオリジナルなサウンドがここ数年でより固まってきつつあるなと思いますね。昔はもっとインスピレーション元の曲に似たものを作ってたと思うんですけど、いろんな音楽を吸収してアウトプットするのを繰り返したことで、自分たちならではのスタイルができあがってきました。
KIMITO:そうやな。もう誰にも真似できない音楽になってるんじゃないかなっていうところに来てて。最初はPENDULUMやTHE PRODIGYを聴いて"これぐらいベース出てるのか"とか研究してたんですけど、最近は自分たちが鳴らしたい音にフォーカスを当ててるので。
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