Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

VOI SQUARE CAT

2024年09月号掲載

VOI SQUARE CAT

Member:睦(Vo/Ba) Hasshi-(Dr)

Interviewer:フジジュン

寝る時間を惜しんでも音楽やりたくて、"音楽めっちゃ好きなんだな"と実感してる


-そしてコロナ禍を必死で生き延びた甲斐もあって、2022年にはRR RECORDSに所属してライヴにお客さんも戻ってきますが、2021年、2024年とメンバーの脱退が続きます。

睦:僕等って、ホントに"よし、ここから頑張るぞ!"みたいなタイミングで何かいろいろあってというのがずっと続いてて。今年は10周年というタイミングで、嬉しいニュースが続くのがめっちゃ久々な気がします。

-今年の2月にギタリストが脱退して、メンバーが2人になりましたが、"それでも続けていこう"と覚悟を決めたのは、どんな思いがあったんですか?

睦:僕は正直、ギターが抜けたタイミングで"辞めようかな?"と思ってたんです。でも、Hasshi-と2人でバーミヤンで話す機会があって。"どうする?"って聞いたら、"俺、まだ行けると思うんだよな"って言われて。"こいつが前向いてんだったら"と思って、"やろう"って決意に至った感じでしたね。

-Hasshi-さんは今だから言えるってところで、"まだ行ける"と言った根拠ってなんだったんですか?

Hasshi-:お客さん目線では、脱退って大きな事件だと思うんですけど、僕はそこまで絶望することではないのかな? と思って。3人になったときも、サポート・メンバーを入れてやってましたし、2人でも、サポートさえいればライヴは成り立つと考えてるんです。

-見え方とか側は変わるけど、中身は変わらないですからね。

Hasshi-:そう、芯の部分が変わるわけじゃないですからね。9月のイベントの話にも繋がるんですが、Novelbrightのメンバーとよく呑みに行ってて、相談に乗ってもらったんですけど、"絶対に諦めたらあかんよ"って口を揃えて言うんです。"ここで踏ん張ってれば、後はタイミングだけだから。きっと報われると僕は信じてます!"って話してくれて。今までもNovelbrightに救われた部分はすごくあったし、"こいつらがそう言ってくれるなら、そういうことだろうな"と思いました。それも一命を取り止めたじゃないですけど、踏ん張れた理由になってます。

-10周年を迎える気持ちを聞いたとき、"周りの人に感謝を抱けるようになった"と真っ先に言いましたけど、そうやって支えてくれる仲間や待っててくれるファンがいたから、続けることができたし、メンバーが脱退すると聞いて絶望してるかもしれないファンの気持ちを、希望に変えなきゃいけないって責任感も出てきますよね。

Hasshi-:そうですね。全てを奪われたコロナのときと比べたら、まだまだ頑張ろうって思っていました。

-活動10年を振り返って、特に印象に残ってることやターニング・ポイントとなった出来事というと、どんなことを思い出しますか?

Hasshi-:僕は2021年にNovelbrightの"KICK THE AGE TOUR"のオープニング・ゲストに呼んでもらえたのが、結構デカくて。1つ夢を見せてもらったじゃないですけど、火をつけられましたね。そこに呼んでもらえたのは、大恩も大恩なんで、いつかその恩は返さなきゃいけないなと思っています。

-クアトロ(渋谷CLUB QUATTRO)でのツーマンも1つ恩返しになりますかね?

Hasshi-:いやいや、それもまた"出てくれてありがとう"という感じで、1つ恩を貰った感じになっちゃいますけど(笑)。

睦:僕は全部の思い出が濃くて1つに選べないんですけど、僕等、ライブキッズあるある中の人にすごくお世話になっていて。コロナ禍の本当に心が折れかけてるとき、"大丈夫だよ。カッコええから、まだまだ行けるよ。俺で良かったら力貸すで"って言ってくれて、ツアーに呼んでくれたりして、めっちゃ救われたんです。あるある(ライブキッズあるある中の人)さんは見守ってくれているお父さんって感じで、今も見守ってくれてますし、いいところを見せたくて。心が折れかけてるときにケツを叩いてくれたり、手を差し伸べてくれたりする人がいるので、本当にありがたいです。

-7月にリリースされた「シナリオ」ができた経緯や、シングルとしてリリースしようと思った理由について聞かせてください。

睦:デモ曲の中でも"この曲、めっちゃいいね"って話してたので、"これをまず作ろう"みたいな感じでレコーディングして、単純に"いい曲できたな"と思って、リリースしました。

-「シナリオ」はここまでの10年の経験を踏まえた上で、ここからの10年も見据えていて。10周年を迎えるってところですごくピッタリな曲ですし、歌や言葉、演奏もすごく説得力があります。

睦:ありがとうございます。聴いてくれた人も"めちゃめちゃいい"って言ってくれてる人が多くて、とても嬉しいですね。

睦:「シナリオ」もそうだけど、今回はたくさんの新曲を時間ないなかで作って、大変は大変だったんですけど、今、バンド人生の中で一番楽しいんですよね。"毎日音楽やってんな"という感じなんで、寝る時間を惜しんでも音楽やりたくて、"やっぱ俺音楽めっちゃ好きなんだな"と実感してます。

-では、9月12日に控えたNovelbrightとのツーマン・ライヴ"VOI SQUARE CAT 10th Anniversary「TWO PIECE」"に向けての意気込みを聞かせてください!

睦:僕はバンドって生き様だと考えているので、10年やってきたことの集大成というよりは、"今の僕等はこれだ!"ってものを届けられたらいいなと思ってます。めちゃめちゃ気合入ってます!

Hasshi-:僕は生き様を見せるのもそうですが、今も昔も僕たちに出会ってくれた人がたくさんいるので、"このバンドを応援してて良かったな"と思わせる一日にしたいです。しばらく観てない人も"やっぱこいつらいいな"って改めて思わせるくらいの日にしたいなと思います。

-きっと、2人になったときの苦悩を知ってるNovelbrightのメンバーも"ほら、続けて良かったでしょ!?"って言うと思いますよ。

Hasshi-:そのときは"おっしゃる通りでした、ありがとうございます!"って土下座します(笑)。

RELEASE INFORMATION

VOI SQUARE CAT
NEW DIGITAL SINGLE
「シナリオ」
not_end.jpg
NOW ON SALE
[SHIFT0 RECORDS]

LIVE INFORMATION


"VOI SQUARE CAT 10th Anniversary「TWO PIECE」"

9月12日(木)渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
w/ Novelbright