Overseas
PALE WAVES
2024年09月号掲載
Member:Heather Baron-Gracie(Vo/Gt)
Interviewer:山本 真由 Translator:安江 幸子
UKロックの聖地とも言えるマンチェスターで結成されたPALE WAVES。2018年のアルバム・デビュー前から注目を浴び、すでに現在のUKロック・シーンを代表するバンドの1つとなっている、まさに新世代のUKロック・アイコンだ。また、2018年の"SUMMER SONIC"での初来日以来、コロナ禍で制限のあった2020年、2021年を除く毎年来日公演を行っており、ここ日本でも高い人気を誇る。そんな彼等が、4thアルバム『Smitten』をリリースする。今回のインタビューでは、バンドのルーツや現在に至るまでの流れを確認しつつ、自身最高傑作だという新作について、フロントウーマンのHeather Baron-Gracieに詳しく語ってもらった。
-ニュー・アルバム『Smitten』の完成、おめでとうございます。Skream!では初のインタビュー掲載になりますので、まずは読者に向けて簡単にバンドの紹介をお願いします。
ええ。私たちはPALE WAVES。イギリスはマンチェスター出身で、このバンドを始めてしばらくになるけど、もうすぐ4作目のアルバム『Smitten』が出るわ。私たちはクィアのバンドで、それから......80sと90sの音楽が大好きなの。
-バンドの顔であるあなた自身は、Avril LavigneやPARAMOREといった北米のポップ・パンク界隈のアーティストをフェイヴァリット・アーティストとして公言していますが、他のメンバーの音楽的ルーツや、バンド全体の音楽的な方向性として目標としたのは、どんなアーティストだったのでしょうか。
バンドを結成したときはTHE CURE愛で意気投合したの。私は今もTHE CUREが大好き。Robert Smith(THE CURE/Vo/Gt)は素晴らしいソングライターよね。マンチェスターで彼のライヴを観たけど、生のほうがレコードよりさらに素晴らしい音だった。そんなことがどうしてできるのか分からない。私たちはTHE CUREが大好きで、MADONNAが大好きで、THE CRANBERRIES、COCTEAU TWINS......そのあたりの時代の音楽が最高だったと思ってるの。
-マンチェスター出身とのことですが、とても音楽的な街だそうですね。特にインディー・ロック/オルタナティヴ・ロック・シーンにおいて特殊な進化を遂げ、THE STONE ROSESやHAPPY MONDAYS、NEW ORDER等、数々の人気バンドを輩出してきた地域ですが......。
OASISも!
-もちろんOASISも。復活を発表しましたね!
ねー! 待ちきれないわ!
-そういったシーンからの影響もあったのでしょうか?
それは絶対にある。PALE WAVESを結成したのもマンチェスターだし、音楽もファッション・センスも影響を受けているわ。街全体にカルチャーが溢れているところだから、バンドを始めた時点でたくさん影響を受けたんだと思う。
-子供時代から周りに音楽がある環境だったのでしょうか。
そうね。基本的に音楽がある感じだった。マンチェスターにはプレイできるライヴ会場がものすごくたくさんあるから、アーティストとして活動をし始めるのに絶好の街なの。機会がたくさんあるから。
-ちなみに今も拠点はマンチェスターなのでしょうか?
今は違うの。でも両親がマンチェスターから25分くらいのところに住んでいるから、北に行くときはたいていマンチェスターにも何回か寄ってるわ。
-今はそうすると、ロンドン拠点なんでしょうか。
ええ。今はね。
-PALE WAVESは、THE 1975やRina Sawayama、BEABADOOBEE等、革新的なアーティストが数多く所属するインディペンデント・レーベル Dirty Hitに所属し、デビュー作から変わらず同レーベルからリリースしていますね。あなたは、Dirty Hitのどんな部分に共感しているのでしょうか。また、彼らはバンドをどんなふうにサポートしてくれていますか?
PALE WAVESを始めてからすぐ、いろんなレーベルが興味を持ってくれたみたい。でもメジャー・レーベルには結構及び腰になっちゃって(苦笑)。それで、Dirty Hitみたいなインディー・レーベルに行ったの。今あなたが挙げてくれたような大好きなアーティストがいっぱいいるし、惹かれていったわ。もともと聴いていたアーティストたちがいるから、もしかしたら私たちも馴染めるかもしれないと思って。
-アプローチはどちらからだったのでしょうか。デモ音源を送ったとか?
いや、向こうからだったわ。SoundCloudに2曲上げておいたら声を掛けてくれたの。他のレーベルもその2曲で声を掛けてくれたみたい。
-その2曲を上げた時点で、Dirty Hitに見つけてもらえたらいいなと思っていた?
まぁね。でも正直な話、その2曲を上げた時点では、なんの効果もないだろうと思っていたの(笑)。再生回数が数百回行けばいいかなって感じ。何しろまだバンドを始めて日が浅かったから、手探りなことが多すぎて。まだ若くて世間知らずだったしね(笑)。ショーすらまだそんなにやっていない頃だったから、本当に初期だったけど、たぶん曲がすごく良かったからすぐに目を付けてもらえたんだと思う。
-ずいぶん早いうちにたくさんの人たちに才能を見いだされたんですね。
ええ。すごく運が良かったの。すぐにスカウトされたような感じだったからね。
-ということで新作『Smitten』です。あと1ヶ月くらいでリリースされますね(※取材は8月下旬)。約2年ぶりのアルバムになりますが、PALE WAVESはコンスタントに2年に1枚くらいのペースでアルバムを発表していますよね。これはすごく大変なことだと思うのですが、今までにスランプを感じたことはないですか?
100パーセントあるわ! 『Smitten』のときも本当にたくさん曲を書いたもの。その多くは明らかにレコーディングに至りそうもないものだった。そこまでいい曲じゃないと思ったの。決して簡単に曲が書けたアルバムじゃなかったけど、なんとか書き上げたわ。アーティストだからといって、いつもパーフェクトな曲が書けるわけじゃないんだと思う。あまりにひどくて二度と聴きたくないようなものができることもあるしね。でもそれってノーマルなことだし、プロセスの一部なんだと思う。
-なるほど。と言いつつ、自分に課すハードルが相当高いであろうことも想像できます(笑)。
(爆笑)そうね。確かに正直言ってそうだと思う。何もかもハイ・スタンダードじゃないと気が済まないの。
-前作『Unwanted』(2022年リリース)は、BLINK-182等を手掛けたZakk Cerviniによるプロデュースもあって2000年代ポップ・パンク・テイストの楽曲が目立っていた印象ですが、今作は雰囲気がだいぶ変わって、もっとエモーショナルなものになった印象です。音楽的な変化は、この2年間の心境の変化に基づくものなのでしょうか?
『Unwanted』を書いたときは、"これはライヴ向けのアルバムにしよう!"という意図があったの。ライヴでやるのを一番楽しみにしてもらえそうな曲を作ろうって。『Unwanted』の曲は全部それを念頭に置いて作ったわ。壮大で賑やかで、ラウドで、アンセミックな曲をって。今もライヴでやるのが大好きな曲がたくさんあるし、中でも「Jealousy」は他のどの曲よりもライヴでやるのが好き。ものすごく楽しいのは間違いないわ。ただ『Smitten』ではもっと自然体のサウンドに戻った感じ。80年代のサウンドトラックみたいなものができた気がする。それは、私が全体として好きなタイプの音楽がそっち系だし、いつもこういう感じの音楽に惹かれる傾向があるからだと思う。
-あなたの純粋な部分により正直なものができたということでしょうか。
まさにそうね。
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