Japanese
redmarker
2024年06月号掲載
Member:いっ太(Gt/Vo) 斗夢(Ba) サネトモ(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり
スマホやSNSで調べて終わりじゃない。これはダメなんだなと痛い目に遭う経験があっていい
-さらに1曲目の「dancing alone」はBLINK-182を彷彿とさせるものになっています。
いっ太:これは高校生のときに作った曲なんですけど、今ちょっとダサいなとは思っていて(笑)。"ダサかっこいい"みたいなのがあるかなって。最初にEP『in my room』(2022年12月)で出したときは、かっこいいなと思ってやっていたんですけど、今回アルバムでは、ダサかっこいい、クサくてもいいかくらいに曲の解釈も変わって、そんな気持ちで歌ってますね。ちょっと恥ずかしいっていうか。斗夢はこの曲が嫌いみたいですけど。
斗夢:そんなことない、大好き。でも、ちょっと恥ずかしかったんだ?
いっ太:斗夢に言われて、そう思っちゃって。自分の独断だけでバンドをやりたくないので、斗夢が嫌いって言うなら自分で作った曲だから悲しいけどライヴではやらないのかなとか──
斗夢:うん、嫌いとは言ってないけどね(笑)。歌詞とかもちょっとクサいというか、最初はそんなに内容を聴いていなくて、気にしてなかったんですけど、よくよく聴くとこんなこと言ってたんだっていうか。でも"ダサかっこいい"だと思うよ。
-こういうふたりの意見がありましたが、サネトモさんはどうですか。
サネトモ:いいと思うんですけどね。ライヴでやるのも賛成派なので。
いっ太:ありがとう!
斗夢:いや、俺もいいと思ってるよ......(笑)。
-再録曲としては「ame」もそうですね。
いっ太:「ame」は自分らの中でも好きな曲で。音が悪い時代に出しちゃったので、「ame」を再録したいっていう気持ちは強かったんです。これはいい音で聴いてもらいたかった。
-さらにライヴで育て上げていきたい曲ですね。シンガロングもできて、ミディアムな曲の良さもあって。
いっ太:この曲はマジで雨に濡れながら作ったんです。バイクに乗っていて突然雨が降ってきちゃって、家にダッシュで帰っているときに、曲や歌詞を思いついて口ずさんでいて。意味が通じているかどうかわからないんですけど、家まで10分くらい本当に雨に濡れながらバイクを走らせてるときに出てきた言葉なので、あまり直さずにそのまま使っているんです。
-曲ができた理由、曲ができたときの背景がアレンジに生きてくることはあるんですか。
サネトモ:あまりないですね。そこは、わりと適当なんです(笑)。
-いっ太さんは、「ame」のように何かをしながらポンと曲が閃いてくることが多いですか。
いっ太:今のところはそれが多いですね。初めたてなので、まだ行き詰まってないというか、ポンポンとすぐに曲もできる感じで。
-不意に湧き上がってくる歌やメロディだから、キャッチーで覚えやすいものなのかもしれませんね。
いっ太:そうですね。ただ、メロディはめちゃめちゃこだわっていて、一発で覚えられるものにということで、組み直すこともあります。いかにキャッチーなメロにしていくかということでは、最近より練るようになりました。
-アルバムの先行リリース曲となった「i'm happy i was born.」は、"ザNIRVANA"という曲です。これはどのように作っていったんですか。
いっ太:これはNIRVANAをやってみようという曲ですね。エンジニアさんもNIRVANA大好きで、音からNIRVANAにしようっていうことで、エンジニアさんはNIRVANAのエンジニアの動画とかも観て研究してくれているんです。中途半端にやるんじゃなく、完全にやろうと。それで、話題を作りたいなと思ったんです。ただ、歌に関しては生きてて良かったって歌っているんですよね。Kurt Cobain(Vo/Gt)が死を選んだことが俺は嫌だったんです。どういう心の状況だったかはわからないですけど、家族とバンド・メンバーとファンを置き去りにするのはダメだなと思っちゃって。俺は絶対メンバーも家族も置き去りにしないというのを、NIRVANAサウンドで歌ったら皮肉だなと思うし、とことんやろうっていう感じでした。
-曲的には『Nevermind』あたりの感じですかね。
いっ太:曲は『Nevermind』で、音はエンジニアさんによると『In Utero』らしいです(笑)。あえてのパクリですね。オマージュという言い方がきれいだと思いますけど、パクってNIRVANAを否定しようって、その矛盾が面白いなと感じて。NIRVANAが好き、でも死んでしまったことに対しては俺はよく思ってない、というこの心の葛藤を、パクリと皮肉で表現できたかなと思います。
-エンジニアさん同様、バンドも演奏やアレンジなど研究した感じですか。
サネトモ:そこはやっぱりノリでした(笑)。
斗夢:ミュージック・ビデオも撮ったんですけど、それもNIRVANAのMVを観て、こういう感じなんだなとか。
いっ太:監督も汲み取ってくれてすごく楽しかったし、いいものができました。まだなかなか再生回数が伸びていないんですけど(笑)。
-この曲で、同世代じゃない上の世代も引っ掛かってくれそうですね。
いっ太:"こんなクソガキいるな"でもいいんです。その世代の人に比べて、そこまでNIRVANAを知らないっていう賛否があったら面白いなと思うんですよ。そのくらい話題にしたいなという気持ちで作ってます。
-90年代のロック・サウンドは今みなさんが聴いてみてどういう感触があるんですか。
いっ太:もちろん昔のものも聴くし勉強になるんですけど、それがあっての今の音楽だと思っているので、現行の音楽が最強だなと思います。じゃなきゃダメだなって。
斗夢:ただNIRVANAが出てきた頃を一度生きてみたいなとは思う。
いっ太:NIRVANAのライヴ観てぇよな。
斗夢:衝撃を受けたかった。それはあります。
サネトモ:たしかに。
いっ太:それを想像して歌詞を作ったこともあるんです。前回のEP(『on the edge』)に収録した「22」で、それもNIRVANAみたいな曲なんですけど、歌の最初が"掻っ攫って息を止める演奏"っていう歌詞なんですよ。NIRVANAのライヴを観たら怖すぎて絶対息が止まると思ったので。NIRVANAみたいな曲をやるんだったら、それで息止めて、殺してぇなくらいの圧を出したいなと。
-そういう思いはライヴにも反映されていますか? redmarkerとして今はどういうライヴを心掛けていますか。
斗夢:"P"ですね。
いっ太:"P"なんですよ。"Passion"の"P"で。
斗夢:redmarker用語です(笑)。
いっ太:情熱持ってやろうとかパッションを持ってやろうと言うと暑苦しくて嫌になっちゃうけど、"今日は「P」ね"とか"お前、今日「P」ねぇよ"とか言うとキャッチーじゃないですか。言われたほうも、"情熱もやる気もねぇじゃん"と言われたら"は?"ってなるけど、"お前「P」ねぇよ"と言われたら、"ごめんごめん"ってなるので。
斗夢:"じゃあ「P」出すわ"ってね。
いっ太:これが最近俺らのめちゃめちゃ大事なワードになってます。
-"P"って言えばちょっとかわいらしい感じもありますね。
いっ太:それがまたredmarkerを表現している感じで。そういう伝え方がしたいなって。
-どうしても暑苦しくなっちゃうのは嫌なんですね。
いっ太:暑苦しいんですよ。暑苦しいんですけど、最終的にフィルターはキャッチーにするっていうのが、ちょうどいいかなと。
斗夢:あまり暑苦しすぎてもね。今そういうの大丈夫ですって人もいると思うので。
いっ太:とはいえ常に熱い気持ちで臨んでいるんですけど。
-そのマインドが曲にも生きているんですね。ある種"Pop"の"P"でもあるみたいな。
いっ太:そうですね。"P"を見つけたときはマジでいいなと思った(笑)。"P"と出会うまではまとまってなかったんです。俺が調子悪かったり、サネトモが調子悪かったり、斗夢が調子悪かったりで。最近はどのライヴでも、"「P」を持ってやろう"って言ってやれば同じ気持ちでできるようになりましたね。なのでこれはみんな使ってください。
斗夢:大事ですよ、"P"は。
-redmarkerの始まりから今までがパッケージされた、充実しているアルバムになりました。ここからはバンドとしてどんなふうに進んでいきたいですか。
いっ太:いいアルバムになったと思うので、広まってほしいですね。まだツアーもちゃんとやったことがないので、まずはやったことがないことをひとつずつやっていきながら、一歩ずつ道を進んでいこうと思ってます。
-今、ライヴは同世代のお客さんが多いですか?
いっ太:そうですね。俺も同世代にしっかり刺したいし、さらに「i'm happy i was born.」みたいな曲で上の世代も反応してくれたら嬉しいです。今回は、ひたすら皮肉なことを歌っているんですよ。今はなんでもかんでもスマートフォンで調べれば答えが出てくることで、試さない人が多いなって思うんです。"これってどうなんだろう"と思ったら調べて、"こうなんだ、じゃあやめておこう"って。いいなと思ったらやってみて、痛い目に遭ってこれはダメなんだなって経験があっていいと考えているんです。もし自分があまり好みじゃないかなってバンドがいたとしても、僕は観に行きますしね。それが意外と良かったこともあるので、決めつけたり、SNSの情報だけで判断したりするのは浅いなって思う。てめぇの目で見て感じたことが正義だろっていうのを言語化すると暑苦しくなっちゃうので、それをポップでチャラい感じで伝えられたらと考えてます。
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