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INTERVIEW

Japanese

BELL-FLOWER JAM

2024年05月号掲載

BELL-FLOWER JAM

Member:ミゾグチリョータ(Gt/Vo) ドウゾノタツノスケ(Ba/Cho) 翔太郎29歳(Dr/Cho)

熊本を拠点に活動する3ピース・バンド BELL-FLOWER JAMが、フル・アルバム『IN THE CITY』をリリースした。絶望、希望、様々な物語が生まれる、ひとつの街の日暮れ時から翌朝にかけてをコンセプトにした本作について、3人にメール・インタビューで訊いた。

-今回Skream!インタビュー初登場ということで、おひとりずつ自己紹介をお願いします。

ミゾグチ:ギター&ヴォーカル担当、ミゾグチリョータです。

ドウゾノ:ベース担当、ドウゾノです。

翔太郎:BELL-FLOWER JAMのドラムス、翔太郎29歳です。

-バンド結成までの経緯をうかがえますでしょうか。

ミゾグチ:もともと各々が組んでいたバンドが同時期に解散しまして、僕がSNSなどでメンバー募集を行っていたところ、親交のあったドウゾノさんから連絡があり、母体が完成しました。ドラマーは何人か候補を出したあと、Youtubeにあった翔太郎さんのライヴ映像を観て"かっこいい!"となり、声を掛けて結成に至りました。

ドウゾノ:3人とも別々にバンドだったりプレイヤーだったりと音楽活動をしていたのですが、自分が活動していたバンドが解散しまして、しばらくいろんなところでベースを弾いて遊んでいたのですが、ミゾグチが当時やっていたバンドも解散したのを知って、一緒にやらないかと誘ったのがきっかけです。しばらくふたりで曲を作ったりしていたのですが、"やっぱドラムがいるよね"ということでいろいろなバンドのドラムの映像を観ていたところミゾグチが"この子いいね"ということで、当時他のバンドをやっていた翔太郎を勧誘し、結成しました。2018年の6月のことですね。

翔太郎:僕はふたりから誘われる形でメンバーになりました。もともとミッゾ(ミゾグチ)がやってたバンドが好きで、よくライヴにも行っていました。タツノスケさんもベースでバンドをされていたのは知っていました。ミッゾとタツノスケさんのバンドが解散して、新しくバンドを作るとなったタイミングで、ドラムをやってほしいとお誘いが来ました。"ミッゾのやっていくバンド、俺応援してるよ!"とか言っていたんですが、メンバーになっていました(笑)。そして今に至ります。

-バンド名"BELL-FLOWER JAM"の由来を教えてください。

ミゾグチ:もともとCharlotteという名前で2年ほど活動してたんですが、もっとイカした名前に変えよう! となりまして、いくつか候補を出して、響きのいい"BELL-FLOWER"(オトメギキョウの花)を採用しました。もうひとつ単語を入れたくて、THE JAMやジャム・セッションのJAMから"JAM"というワードを引っ張ってきました。

ドウゾノ:結成当初は別の名前だったのですが、2020年にいわゆるコロナ禍となって思うように活動できなくなってしまい、そのときに"バンド名も心機一転しないか?"ということで。"BELL-FLOWER"は語感で、"JAM"に我々の好きなものが混ざっているイメージです。イギリスのTHE JAMやTHE YELLOW MONKEYの楽曲、ジャム・セッション、JUDY AND MARYも入っていますね。

翔太郎:花の名前がいいねって話をしていました。そしてそれだけだと物足りなさがあるから、何か意味を込められる単語を入れようとなりました。"JAM"のところはいくつか候補がありましたが、最終的に"JAM"にいろいろな意味を込められて良かったです。

-それぞれのルーツとなるアーティスト、よく聴いていた音楽など教えてください。

ミゾグチ:BUMP OF CHICKEN、銀杏BOYZ、GREEN DAY、OASIS、THE MUSIC、Droog、BLANKEY JET CITY、NIRVANAなど。

ドウゾノ:BLANKEY JET CITY、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、THE STRANGLERS、THE JAM。

翔太郎:僕が音楽に興味を持ったのはB'zでした。そして奥田民生さんやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどをよく聴いていました。高校になって、周りもバンドを組み出して、レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)やNIRVANAなどの洋楽が好きになっていったような流れです。あとは母がハード・ロックが好きだったので、BON JOVIやNICKELBACKなどもよく聴いていました。

-フル・アルバム『IN THE CITY』の完成おめでとうございます。今の心境はいかがでしょうか?

ミゾグチ:とにかくたくさんの人に購入して聴いてほしいです。バラエティに富んだ楽曲たちが収録されていて、最高のアルバムです。このアルバムを聴いたらベルフラ(BELL-FLOWER JAM)がどんなバンドかわかってもらえると思います。

ドウゾノ:プレイヤーとして納得いくベースが弾けたと自負しています。

翔太郎:ありがとうございます! たまらないですね。初めてのフル・アルバムということで、全曲に思い入れがあるし、その制作段階も思い出せるほどなので、やっと形にできて、今はホッとしています。

-普段から地元 熊本を拠点に活動されているなかで、今作のタイトルが"IN THE CITY"であったりと地元への愛を感じるのですが、今回制作されるうえでのテーマやコンセプトを教えてください。

ミゾグチ:やはり拠点である熊本で活動をすることが今作に影響を与えています。この作品はコンセプト・アルバムで、時間帯で言うと日暮れ時から翌朝にかけての時間帯を意識して作品を作りました。ひとつの街の中で絶望や希望が渦巻き、たくさんの物語が生まれる。それは僕らの住む熊本もそうだし、この作品を手に取ってくれたすべての人の住む街でもそうだと思います。僕らのバンドとしての物語も、この作品から広がっていく気がします。

ドウゾノ:"ある街の夕方から次の日の朝まで"がコンセプトです。ちなみにジャケットやブックレットの写真はすべて熊本県内で撮影されました。

翔太郎:このアルバムには1日の生活に順ずるような流れとコンセプトがありまして。中には朝を感じさせる楽曲、夜中をイメージした楽曲、夕方の曲など。それが巻き起こっている場所は、自分たちや周りの人が生活している我が街、つまり"IN THE CITY"というものを打ち出せるアルバムになればという想いを込めて、制作しておりました。

-今作の制作にあたって作曲で意識した点や、苦労したポイントはありますか?

ミゾグチ:初のインスト曲を収録しているんですが、それは新しい試みだったこともあって、制作の段階ではいろいろ不安に思うこともありました。でもいざできあがった楽曲を聴くととても素晴らしくて、満足してます。

ドウゾノ:楽曲製作において、自分はリズム・セクションのビート感を意識しています。ギターの右手のストローク、ドラムスの各太鼓の音の配置は特にいつも気にかけていますね。

翔太郎:大枠はミッゾのデモに沿って作った曲が多いですが、ドラムに関して言えば、自分自身が持っているグルーヴ感というものを至るところで表現したかった気持ちが強いです。今まで培ったものをたくさん出そう! みたいな気持ちが強かったですね。苦労したのは「喫茶店へ行こう」の2ビートです。2ビートを今までやったことがなかったし、できなさすぎて焦りました(笑)。練習を重ねて少しは上達できたのかな? と思います(笑)。