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INTERVIEW

Japanese

超☆社会的サンダル

2024年02月号掲載

超☆社会的サンダル

Member:オニザワマシロ(Gt/Vo) ふじお(Ba) タケマスター(Gt) 林田 翔馬(Dr)

Interviewer:フジジュン

昨年夏に公開された「可愛いユナちゃん」も大きな話題となった、SNS全盛のZ世代音楽シーンから生まれたロックの超☆新星! 超☆社会的サンダルが、初の全国流通盤CDとなる1stミニ・アルバム『漂☆流』をリリース。天才シンガー・ソングライター、オニザワマシロの独創的な世界観をさらに増幅させるのは、平均体重100キロ、身長180センチ超えの巨漢メンバーによる強靭なバンド・サウンド。オニザワが曲を作り始めたきっかけや、現メンバーが揃ってからの快進撃といったバンドのヒストリーから、「可愛いユナちゃん」、そして初の全国流通盤となる『漂☆流』について、天才ソングライターと、イカツい見た目とは裏腹にとにかく優しい巨漢メンバー3人に話を訊いた。


お客さんが誰もいないときからオニザワさんは天才だったから、そのまんまでみんなが聴いてくれるのがすごく嬉しい


-1月17日に配信シングル「魚を追いかけて」をリリース、そして2月7日に1stミニ・アルバム『漂☆流』を発売する超☆社会的サンダル。まずは1stミニ・アルバム『漂☆流』が完成しての感想を聞かせてください。

オニザワ:大変だったね、疲れた。曲はあったんですけど、"こんなに考えることがあるんだ"と思って。でも作品としてはバキバキに仕上がって、いい感じだよね?

ふじお:いい感じです、とても。

-ありきたりな言葉になっちゃうけど、最高の名刺代わりといいますか。1stらしい勢いのある曲から、オニザワさんの独創的な世界観がしっかり出た曲まで、バンドの魅力が伝わるすごくいい作品になったと思うし、単純に超カッコ良かったです!

オニザワ:良かった、嬉しっ!

-オニザワさん、天才だなと思ったんですけど。今やりたいこと、今伝えたいことがしっかり届くものになっていて、すごくいいバンドだなと思いました。

オニザワ:お、やった! やっぱり天才か(笑)。

タケマスター:あはは。でもお話しいただいたように、"超☆社会的サンダルとはなんぞや?"というのを知らない人に向けて届けられる作品ができたと思ってます。今まで僕らの音源は「可愛いユナちゃん」と「魚を追いかけて」しかなくて。改名前の反社会的サンダルの音源はサブスクにあるんですけど、"超☆社会的サンダルとは?"というのが僕らの中では明確になっていても、お客さんははっきり認識できてなかったと思うので、その答えになる音源がやっと作れたのがすごく良かったです。

-そうだね。「可愛いユナちゃん」がバズって、みんなに知ってもらう機会はできたけど、それはバンドの一面でしかなくて。まとまった作品ができたことで、しっかり認識してもらう機会になりましたよね。林田君とふじお君はいかがですか?

林田:レコーディングに関しては、いろいろ気兼ねなく言える友達くらいの人にやってもらったこともあって、サウンド的な面でも意思疎通が取りやすかったですね。"これが超☆社会的サンダルのやりたいことです!"というのを示すことができたし、今後これをリファレンスして、もっとすごい人と録ったりみたいなこともしやすくなると思うので、マイルストーン的な作品が残せたことが良かったし、達成感もあります。

ふじお:僕も、自分たちで録った曲が多いのにすごく完成度が高くて、どこに出しても恥ずかしくない音源ができたと思ってます。

-ふじお君は反社会的サンダル時代からのオリジナル・メンバーなんですか?

ふじお:はい、結成して少しして加入しました。ずっと昔、お客さんが誰もいないときからオニザワさんは天才だったから、やってることが変わってるって印象があまりなくて。そのまんまでみんなが聴いてくれるのがすごく嬉しいですね。

オニザワ:あ、やっぱり?

-......オニザワさんは天才って言われて、謙遜しないですよね?

オニザワ:天才なんで。

-あはは。じゃあ、このまま褒め続けます(笑)。オニザワさんはバンドを結成する前から、自分で曲を作ったりしていたんですか?

オニザワ:弾き語りで作ってました。曲を作らないと、高校の部活の大会に出れなくて。私、校長先生と仲良かったから、"単位足りないけど、大会で賞を獲ったら卒業させてあげる"っていう裏口卒業だったんで。仕方なく曲作って、大会に出たんです。

-そんな特別ルール、聞いたことないです(笑)。じゃあ、そんなところからスタートして、こうして心強いメンバーが揃って、ひとつ形になったことに嬉しさも感じる?

オニザワ:そうですね。私、音楽って全然わからなくて、音とかも全然こだわりがなくて。何を聴いて、何がいいとかもわからないから、自分が作った曲がめっちゃいい感じになってマジ助かってるし、ありがてぇって思うし、意外とそれが誰かに伝わってるから、グッドだなぁと。