Japanese
FAKE TYPE.
2023年11月号掲載
Member:TOPHAMHAT-KYO DYES IWASAKI
Interviewer:高橋 美穂
一時でもイヤな現実を忘れてくれてらいいかなって
-続く「ヨソモノ」も、リリックに何かきっかけがありそうですね。
TOPHAMHAT-KYO:タイトルがどぎついですよね(笑)。リリックは当時、不法滞在者がニュースで取り沙汰されていて、そこから影響を受けました。このテーマをなぜこのトラックでやったかっていうと、異国情緒溢れるアイリッシュなトラックだったので、異国っていうところで結びついたんだと思います。
-政治的なこと、社会的なことも、リリックを書くうえでは出てくるんでしょうか。
TOPHAMHAT-KYO:あんまり出さないようにはしたいんですけど、そのトピックに関して、自分の関心がある場合は反映されちゃうんだと思います。
-またアイリッシュとはいえ、楽し気な感じもする曲調ですよね。でも、リリックのエッジは鋭いっていう。
TOPHAMHAT-KYO:ありがとうございます。ちょっと皮肉った要素を入れたいとは常々思っていますね。
-このトラックはどのように生まれたんですか?
DYES IWASAKI:ケルト音楽とエレクトロ・スウィングをミックスさせたんですけど、これはひとりで作ったわけではなく、ケルト音楽の楽器の演奏者のぱとりさんという方が、FAKE TYPE.の「RAT A TAT WRITER」(『FAKE SWING』収録曲)にアイリッシュ楽器でアレンジ加えてみた、みたいな動画を上げていらっしゃって。それを聴いて"めっちゃかっこいいな!"と思って、アイリッシュとエレクトロ・スウィングを混ぜたら絶対に面白いものができるだろうし、ほかにやっている人もいないだろうし、お声掛けして作りました。なので、僕がケルトのパート以外を作っていて、ケルトのパートはぱとりさんが作っています。
-1曲目の「Toon Bangers」は和楽器とのミックスでしたけど、これはケルトの楽器とのミックスですね。
DYES IWASAKI:あぁ、そうですね。ずっと作っていると、変わったものが作りたくなるので。それで、今このジャンルを取り入れたら新鮮だろうなっていう。
-次の「アングラ劇場 feat. nqrse」も、インパクトがあるタイトルですね。
TOPHAMHAT-KYO:もともと、Underground Theaterzっていう自分のラップを投稿するサイトがあったんですよ。
DYES IWASAKI:19年くらい前ですね!
TOPHAMHAT-KYO:そんぐらいになっちゃうか。そこで(DYESと自分は)お互いを認識したんです。だから、なんとなく歌詞もルーツを意識して書いたんですけど、今回客演でnqrseちゃんを呼んで。nqrseちゃんにはそんなに詳しいテーマは伝えていなかったんですけど、たぶんこっちの意思をキャッチしてくれて、nqrseちゃん自身のルーツを入れたリリックを書いてくれたんです。
-これは、おふたりやnqrseさんを以前から知っている方が聴いたらすごく腑に落ちるというか、嬉しい楽曲なんですね。
DYES IWASAKI:古参の人は"わっ!"ってなると思います。
-で、「Dryad」も花や植物の名前が並ぶ、印象的なリリックですね。しかも高速ラップ。
TOPHAMHAT-KYO:ありがとうございます。ドライアドっていう精霊をテーマにした曲で。FAKE TYPE.って、たまにストーリーになっている曲を書くんですね。それを最近やれていなかったので、(アルバムに)ひとつは入れたいと思っていて、それにあたるのが「Dryad」です。そのきっかけは、トラックでギターが激しく鳴り響いているんですけど、ギターって木でできているので、じゃあ木を連想させるリリックがいいなと思ったときに、ドライアドっていう木の精霊とリンクするんで、じゃあFAKEでよくやるダーク・ファンタジー・ストーリーを書こうと。
-ギターの音から木の精霊、さらにはファンタジーに発展するとは! って、DYESさん思いませんでした?
DYES IWASAKI:そうですね。"こうなるんだ!"って思いました。
-こういった楽曲もありつつ、ラストの「Honky Tonky Night feat.缶缶」、「マンネリウィークエンド feat.花譜」は開けた2曲になっていますが、まずは「Honky Tonky Night」はどのようにしてできあがったんでしょうか。
DYES IWASAKI:メロウな曲が作りたいと思ったんですね。それで作ってAOに聴かせて。
TOPHAMHAT-KYO:聴いてみて、MVともリンクするようなストーリー仕立ての曲にしようと思いまして。あと、女性のシンガーが映えるだろうなっていう考えがふたりの共通認識であったので、じゃあ過去に2回くらいコラボしている缶缶さんをFAKE TYPE.で呼びたいってなって考えました。でも缶缶さんと今までやったのはハイトーンな楽曲だったので、今回は抑え気味のロートーンな楽曲もありなんじゃない? って思って。夜をテーマにして、夜のキラキラな世界に憧れる、みたいな歌詞にしました。
-缶缶さんもはまっていらっしゃいますよね。そして「マンネリウィークエンド」はライヴのハイライトを思い浮かべましたが、何か発端はあったんでしょうか。
DYES IWASAKI:僕、「恋愛サーキュレーション」(千石撫子/CV:花澤香菜)っていう曲がすごい好きで、ちょっと似たテイストで、エレクトロ・スウィングで作れないかなって思って。FAKE TYPE.の過去曲の「La Primavera feat.REMAH」(2015年リリースの2ndフル・アルバム『FAKE BOOK』収録)の系統のトラックで続編が作りたかったので、そのへんを参考にしながら作りました。
-あぁ、たしかに空気感が似ていますね。フィーチャリングは花譜さんですが、どんな流れでお呼びすることになったんでしょうか。
TOPHAMHAT-KYO:やっぱりFAKEって男ふたりでやっているんで、女性のキラキラした感じが僕らだけでは表現できないので、キラキラした楽曲には女性を呼んで、よりキラキラさせたいんですね。でも花譜さんってすごく有名な方なので、正直受けていただけるとは思わなかったんですよ。だけどこうして一緒に作っていただけて、しかも声、歌い方、表現力とか、本当に素晴らしくって、この楽曲にぴったりで。最高でした。
DYES IWASAKI:めっちゃめっちゃはまったよね。
-先ほどからTOPHAMHAT-KYOさんのリリックを"鋭い"とか"パンチがある"と表現させていただいていますけど、この楽曲はちょっと違いますよね。
TOPHAMHAT-KYO:そうですね。この楽曲のテーマは"そんなに焦らなくてもなんとかうまくいくよ"みたいな、無責任な応援ソングのような感じなんですけど。自分自身がいい歳までふらふら遊んだりしていたのですが、今こうやってメジャーでお仕事をさせていただけるようになれているので、そういうメッセージを送りたくって、こういうリリックになりましたね。
-さっきの"俺らは俺らの事が好き"っていう考え方にも時代性を感じましたけれど、無責任な応援ソングも、今のガチガチに考えがちな時代に必要かもしれないですよね。
TOPHAMHAT-KYO:あぁ、ありがとうございます。やっぱり、ガチガチのSNS監視型社会っていうことは自分も思っているので、ちょっと生きづらいよねっていうのは、たぶん無意識には感じていて。だからこそ自分の過去と重ねて、"こんぐらい適当でいいんじゃない?"って言いたくなったのかなと。これを聴いて、一時でもイヤな現実を忘れてくれてらいいかなって思いますね。
-そして、アンコールのような形でボーナス・トラックの「ウタカタララバイ」セルフカバーが聴こえてくるっていう。改めてですけど、この楽曲が話題になったとき、どのように受け止めましたか?
TOPHAMHAT-KYO:やっぱり嬉しかったですよ。
DYES IWASAKI:うん、嬉しい。一般層に届いた気がします。
TOPHAMHAT-KYO:この楽曲がきっかけでFAKEの存在が知られたと思うので、やって良かったなって。大事な曲になりましたね。
-ライヴで聴きたい楽曲もたくさん収録されていますが、今年の年末から来年にかけてのツアー"FAKE SWING 2 Release tour"も発表されていますね。
DYES IWASAKI:めっちゃくちゃ楽しみです!
TOPHAMHAT-KYO:アメリカでの経験も生かせたらなぁと思いますね。
DYES IWASAKI:ライヴハウスで声出しオッケーなライヴが久しぶりなので、今まで以上にパワフルな、一体感のあるライヴが作れると思っています。
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