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DISC REVIEW

Japanese

2021年03月号掲載

FAKE LAND

FAKE TYPE.

『FAKE LAND』

Release Date : 2021-02-17
Label : Butcher Swing Records

音楽ユニット、FAKE TYPE.が約3年半の休止期間を経て発表する復活作。マジカルでちょっと怪しい、ジャジーなエレクトロ・スウィング・サウンドは、まるでディズニー映画でヴィランが愉快に歌い踊るシーンが思い浮かぶような、とびっきりの異世界感に溢れている。そこにトップハムハット狂の表情豊かでこれまたキャラクター性の強い声とフロウが乗ると中毒性抜群。表題曲が、ひと癖あるオンライン脱出ゲーム"封鎖された魔王城からの脱出"のテーマ曲に抜擢されたのも、頷くばかりだ。そんななかで際立つのが、自らのリスタートを歌う感傷的なラスト・トラック「はじまりの背中」。リリックに散りばめられた彼らの足跡を示す言葉たちは、この新たな一歩がこれまでと地続きであることを示す、誠実な姿勢の表れだろう。(稲垣 遥)


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FAKE SWING 2

和楽器を融合させた「Toon Bangers feat.DEMONDICE」。ケルト音楽を融合させた「ヨソモノ」。古からの民族音楽と、最先端のエレクトロ・スウィングを掛け合わせた2曲が象徴しているように、FAKE TYPE.だけの楽曲を生み出していくという果敢な挑戦が随所に見えるアルバムとなっている。nqrseや花譜などフィーチャリング・アーティストも豪華だが、エンターテイメント性を広げるだけではなく、トラックやリリックの意味を深めるために招いていることが、聴いているとよくわかる。高速ラップなどの実力も遺憾なく発揮しながら放たれる、リアルもファンタジーも昇華したメッセージがスウィングするダンス・ミュージックに乗って、踊るように日々を生きるエネルギーをくれる快作。(高橋 美穂)


FAKE LAND

音楽ユニット、FAKE TYPE.が約3年半の休止期間を経て発表する復活作。マジカルでちょっと怪しい、ジャジーなエレクトロ・スウィング・サウンドは、まるでディズニー映画でヴィランが愉快に歌い踊るシーンが思い浮かぶような、とびっきりの異世界感に溢れている。そこにトップハムハット狂の表情豊かでこれまたキャラクター性の強い声とフロウが乗ると中毒性抜群。表題曲が、ひと癖あるオンライン脱出ゲーム"封鎖された魔王城からの脱出"のテーマ曲に抜擢されたのも、頷くばかりだ。そんななかで際立つのが、自らのリスタートを歌う感傷的なラスト・トラック「はじまりの背中」。リリックに散りばめられた彼らの足跡を示す言葉たちは、この新たな一歩がこれまでと地続きであることを示す、誠実な姿勢の表れだろう。(稲垣 遥)



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