Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

Conton Candy

2023年10月号掲載

Conton Candy

Member:紬衣(つむぎ/Vo/Gt) 楓華(ふうか/Ba/Cho) 彩楓(さやか/Dr/Cho)

Interviewer:藤坂 綾

自分たちのやりたいことをやってる感じが一番の自分たちらしさ


-配信シングルとしてリリースされた「baby blue eyes」、これはお花の名前ですか。

紬衣:そうです。ネモフィラの英名なんです。5月のGWに、ネモフィラのお花畑を見にひたちなか公園(国営ひたち海浜公園)に行ったんです。私、お花とか全然興味なかったんですけど(笑)、ネモフィラを見に行ったとき、青い絨毯がぶわーって広がってて、これはもうすごいなって。こんな景色が一生続いてくれればいいと思ったし、この先の人生、こういうきれいな景色しかもう見たくないなって思うくらいすごくて、そこからインスピレーションが湧いて書きました。"baby blue eyes"ってあんまり知られてないじゃないですか。

-だと思います。

紬衣:なので、歌詞にネモフィラのお花の要素を散りばめられたらいいなと思って。"花のようで"とか"青い"とか"赤い"っていう言葉を入れたりして。

-この"赤い"っていう言葉がすごく印象的でした。

紬衣:"青"っていろんな捉え方があると思うんですけど、私にとって青は"熟してない"とか、"青い心"とかそういうイメージがあるんです。恋愛でもそうかと思うんですけど、相手より劣ってるとか子供っぽいとか、ケンカしたときに大人になれない自分がいたりして、そういう面で自分ってまだまだ青いなって思うことがあって。そういうところから青の対比は赤で、自分が青なんだとしたら相手はたぶん赤なんだろうなって感じたんです。実際、そのお花畑でも青いネモフィラの花の隣に1輪だけ赤い花が咲いていて。それがすごく素敵だったから写真を撮ったんですけど、あとで見返したらやっぱりすごく素敵で。そこから自分が見た景色と、自分の気持ちをリンクさせながら書いていった楽曲ですね。

-彩楓さん、楓華さんはいかがですか。

彩楓:楽曲全体はカッコいい感じだけど、歌詞では意外と強い乙女心が描かれている。そういう部分をシンプルに伝えられるように意識しました。

楓華:歌とメロディが強いので、ベースはできるだけシンプルにして歌を支えるような、歌が際立つようなイメージで作りました。

-楽器も歌に寄り添っている感じがすごく伝わってきました。

楓華:どの曲でもそれは意識してるので嬉しいです。

-彩楓さんが、Conton Candyらしさを追求した1枚になったとおっしゃってましたが、改めてConton Candyらしさ、自分たちらしさってどういうものでしょうか。

彩楓:私は、枠にとらわれないことだと思います。自分たちのやりたいことをやってる感じが、一番の自分たちらしさかなって。

楓華:たしかに、私もそんな気がする。私はどちらかというと枠にとらわれがちな人間なんですけど、新しい曲を作るたびに彩楓とつむは変わっていってる気がしてて。

彩楓:追いてかれてる(笑)?

楓華:うん(笑)。枠にとらわれがちだけど、これからは自分を信じて新しいことにもチャレンジしていきたいし、それがきっと"らしさ"になっていくんじゃないかと思います。

-それ、すごく素敵だと思います。紬衣さんはいかがですか。

紬衣:彩楓が言ったこともそうで、これまでの曲を聴くと、とても同一人物が書いた曲とは思えないんですよね、自分が作ってるくせに(笑)。3ヶ月連続でリリースしたときも、3曲(2023年2月リリースの4thシングル「好きなものは手のひらの中」、3月リリースの5thシングル「桜のころ」、「ファジーネーブル」)で三角形ができるくらい全然違う楽曲ができたりして。でも自分では全然意識してなくて。自分自身がいろんな楽曲を聴くからだと思うんですけど、それを取り込んで、咀嚼して、自分らしく表現していくというのが枠にとらわれないっていうところに繋がってると思います。そこがやっぱり私たちのらしさであり強みだと思うし。あとはコーラスかな。ヴォーカルくらいコーラスは歌ってもらってるので。

-11月からはツアー([Conton Candy Autumn TOUR 2023 "charm"])も始まり、12月には初のワンマン・ライヴもありますね。

紬衣:名古屋、大阪、東京と回らせてもらって、さらに追加公演([Conton Candy Autumn TOUR 2023 "charming"])もできるということは、とてもありがたいし光栄なことだと思ってます。ずっと対バンしたいと思ってたバンドと対バンもできるので、楽しみな気持ちと"やってやるぞ!"っていう気持ちがあります。東京は初のワンマンなので、ワンマンってどんな感じなんだろうって、未だに想像もつかないんですけど。ライヴって生のものだから、ライヴが終わってライヴハウスから出たときに、"うわ、すごいもの観たな"、"エグかったわ"って思ってもらえるようなライヴができたら本望なんじゃないかなと思うので、4公演ともそんな1日にできたらいいなと思います。

彩楓:東京は初ワンマンで、春ツアー("Conton Candy pre. Spring Tour 2023「帰りたくない夜に」")と夏ツアー([Conton Candy pre. "angel tour"])で回ったところでできるのはとても光栄なことだし、名古屋と大阪は大好きな2バンド(カネヨリマサル、プッシュプルポット)と対バンできるのがすごく嬉しいし楽しみだし、つむと同じように"やってやるぞ!"っていう感じです。初めて私たちを観る人も多いと思うので、ちょっと緊張するんですけど、いつも通りのライヴをかませたらいいなと思ってます。

楓華:「ファジーネーブル」から知ってくれた人がたくさんいるから初めての人も多いと思うし、今までより応募してくれてる人の数もすごく多くて。正直全然実感できてないんですけど、3月にツアー("Conton Candy pre. Spring Tour 2023「帰りたくない夜に」")をやって、そのとき私たちのお客さんはめっちゃ温かいということがわかったので、またそういうところでライヴができる嬉しさと、"大好きだよ"っていうことを伝えたい気持ちでいっぱいです。やっぱり緊張するけど......楽しみにしてます。