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INTERVIEW

Japanese

HATE and TEARS

2023年08月号掲載

HATE and TEARS

Members:KAYO UI MISA
Producer:sin hashizume
Interviewer:山口 哲生

-KAYOさんはいかがです? サラっと聞いたとのことでしたけど。

KAYO:最初に聞いたときに、メジャーに行くというのはどういうことなのか、それがどういう意味なのかを自分の中で考えるところから始まりました。だから、私としては驚きというよりも、ちゃんと向き合おうと思いましたね。そこから考えていくなかで、期待やワクワクよりも、怖さとか不安がどんどん出てきて。ただ、ワンマンで発表したときに、ファンの人から"頑張れ!"とか"おめでとう!"という声が飛び交って、自分の中で不安からちょっと期待に変わったというか。"この人たちのために頑張るんだ"って思いました。

-ちなみに、メジャー・デビューをするにあたって一番大きな不安ってなんでした?

KAYO:......いけるかなぁって(笑)。

-この3人で戦っていけるのかと。

KAYO:はい。いけるって自分に言い聞かせながらも、いけるかなぁ、いけるな、いける、頑張ろう......いけるかなぁ、いけるな、みたいな(笑)。

-ループしていたと(笑)。MISAさんの場合はどうでした?

MISA:私も実感したタイミングはUIちゃんと一緒で、ワンマンで発表して"おめでとう"とか言ってもらえたときに"ああ、するんだ"と思ったんですけど、最初に聞いたときは、不安というよりは、ちゃんとしなきゃいけないなって。SNSでの発言とか、写真ひとつに対しても今以上に気をつけないといけないし、自分の言動とか行動ひとつひとつにちゃんと責任を持たないといけないなっていう思いのほうが強かったですね。不安はそっちの気持ちでかき消されていたので、あまりよくわからなかったんですけど。

-改めて背筋を伸ばすというか、責任感を持たなければと。

MISA:はい(※と言いながら姿勢を正す)。

KAYO:今、猫背だったからね(笑)。

MISA:うん、"背筋を伸ばす"って言われたから(笑)。

-ははははは(笑)。メジャー第1弾として発表されるのが「ARRIVAL POINT」という楽曲で。前回のインタビューで、歌うのがかなり難しかったというお話をされていた曲なわけですけども、この曲をメジャーの第一声に選んだ理由というと?

KAYO:この前のワンマンのタイトルが"ONE STEP FORWARD"で、そこから1歩先に進んだ着地点(=ARRIVAL POINT)という意味があって。これまではメジャーというのがひとつの着地点にはなっていたんですけど、ここからがスタートだと思ってます。

-そういった意味合いを込めて制作をされたと。曲としては、ハードでアッパーで派手さもありつつ、クールさもありますね。

KAYO:HATEの曲ってどんどん激しくなってきていて。自分たち史上一番激しかったのが前作の「ONE STEP FORWARD」(2023年4月リリース)だったんですけど、それを2~3倍ぐらい上回ったものが来たのは想定外だったんですよ。イントロを聴いて、"うわー! かっこいい!"からのズダダダダダ! で"うわー!"ってなって。

MISA:急に(笑)。

UI:語彙力が(笑)。

KAYO:(笑)正直、圧倒されて振付が一切降りてこなかったんです。それで、この曲の振付はHATEの中で唯一、振付師の方にお願いをしていて。メジャー1発目で大事な曲だから、プロの人にちゃんとつけてもらってかっこいいものを作り上げたんですけど、振付が浮かばなかったのは初めてでしたね。歌に関しても、この激しさについていけるのかすごく不安でしたし、自分の歌割りが貰えるなんて本当に思ってなかったです。この曲で歌えるところは自分にはないと思いました。

-それぐらい思った曲を実際に表現してみて、どんな感想を持ちましたか?

KAYO:歌としては、UIちゃんがラガに挑戦して、また1歩先に行ってしまったというか。私はいつも必死にUIちゃんを追いかけているんですけど、さらに遠くに行ってしまって。普段だったらUIちゃんが歌うであろうラップのところを私が任されているんですけど、自分がこの曲でもうワンステップ上がらなきゃいけないというのはすごく感じましたね。どう歌おうって自分の中で解釈しましたし、振付も自分には作れないものだったけど、激しい中でのかっこ良さを見せたいと考えたりとか。自分だけではできなかったたくさんの方々の協力でできあがったなというのを、完成したときに思いました。