Japanese
アンダーグラフ
Member:真戸原 直人(Vo) 中原 一真(Ba) 谷口 奈穂子(Dr)
Interviewer:高橋 美穂
2000年に地元大阪の枚方/寝屋川で結成、発表当初圏外だったが、楽曲の力だけで発売後20週目にオリコンTOP10へ返り咲いたデビュー曲「ツバサ」(2004年)や、現在でも大人気のアニメ"弱虫ペダル"のEDテーマ「風を呼べ」(2013年リリースのシングル表題曲)を手掛けたことでも知られるアンダーグラフ。青年海外協力隊の活動や、東日本大震災、コロナ禍といった時代の波に対峙する社会支援活動を行うとともに、音楽活動もコンスタントに行ってきた3人が6月21日にリリースする、1年1ヶ月ぶりのミニ・アルバム『音響レジリエンス』からは、そんな彼らだからこそ説得力を持って鳴らせる"音楽の可能性"が聴こえてくる。とことん突き詰めた表現、それでいて和やかなメンバーのムード、すべてをパッケージしたインタビューをお届けする。
-"音響レジリエンス"ですが、音響のレジリエンス(=回復力)という、音楽の力を信じていなければ付けられないタイトルだと思いました。このタイトルは、どんなタイミングで、どんな理由で付けられたものなのでしょうか?
真戸原:前作が『音楽の盾』(2022年リリースのミニ・アルバム)で、その前が『存在の共鳴』(2020年リリースのミニ・アルバム)で。コロナ禍で2枚ミニ・アルバムを出したので、次は明るいものをっていう気持ちで曲を作り始めて。曲が出揃ったタイミングで、タイトルを付けた感じですね。
-今作にレジリエンスがあると、ご自身たちでも信じられたというか。
真戸原:そうですね。音楽にはそういう力があると思っていて。ただ前作、前々作は悲しみに寄り添うようなものだったので、今回は困難を乗り越える......そういう言葉を探していて(レジリエンスという言葉を)見つけたっていう。
-真戸原さん自身も昨今、音楽によって気持ちが上がる瞬間があったんでしょうか?
真戸原:そうですね。セラピーに近いというか。落ち込んだりストレスを感じたりしたことを、音楽にして伝えていることがほとんどなので。あと、メンバーが全員いるので恥ずかしいんですけど(笑)、コロナ禍、メンバーと会って音楽を作る機会が減ったなかで、"耳-mimi-"っていうラジオを始めたんですね。月3回集まって、ライヴをやって音を届けるっていう。それでコロナ禍でも自分のメンタルが支えられたので。基本的には、音楽を作ることも含めて、活動全体がそういう方向になっていると思います。
-中原さんはいかがでしょうか?
中原:楽器を演奏したりアレンジしているときは、正直楽しいだけじゃないんですよね(笑)。もっとこうしたい、ああしたいっていう想いがあるのに、それをなかなか形にできなくて。でもだんだんそれができてくると、やっと楽しいな、やっぱ音楽好きやねんなっていうところまで来るんですよ。ライヴでも、ステージに立つ前はいつになってもやっぱり緊張するんですけど、実際は――特にコロナ禍、配信じゃなくて有観客になったとき、配信にもいいところはあるんですけど、改めてお客さんの顔を見てライヴをして力を貰っているなって感じたんです。続けてこれたのは、これを味わえているからだなって。
-そうやってお客さんから貰ったものは『音響レジリエンス』にも反映されていますか?
中原:そうですね。今回、クラウドファンディングを使って、みんなで作る形にしたんです。そこで、レコーディングにも参加してもらったり、パーカッションを入れてもらったり、CDをリリースより前に届けたり。どんな形であれ、参加してくれた人たちに"みんなで創った"って共有できていると思うので。それは音にも乗っかっていると思います。
-谷口さんはどうですか?
谷口:私はもともと、音楽が鳴ると身体が動いてしまうし、歌詞が身体に入ってきたら、楽しくなったり悲しくなったり、音楽に影響されやすい性質なんですけど。ただ、出産があったので、メンバーと違ってコロナ禍じゃなくても音楽と離れる期間があって。妊娠/出産って社会との距離が生まれるというか、バンドをしていなかったら小さい世界で、ストイックに子育てしてしまっていたと思うんですけど、幸いにもというか、無理やりでも復帰せなあかん場所があって。すごい大変ななかでも"行ってくるわ!"って音楽に向き合わなあかんかったり。でも、ちょっと違う経験をして音楽に戻ってくると、両方のアベレージが上がるというか、音楽のモチベーションも上がるし、子育てやプライベートも頑張れる。それは音楽の力でもあるし、メンバーの、アンダーグラフの力でもあるというか。バンド力、仲間力に私はいつも助けられているので、だから今回に限ってではないですけど、ライヴや制作は人生を助けてくれていますね。
-アンダーグラフは社会支援活動も積極的に行っているじゃないですか。そういうみなさんだからこそ、音楽のどういうところに可能性を感じるのか、うかがってみたかったんですが。
真戸原:社会的活動をしているから音楽をこう感じる、っていうのは大きくはないんですけど、いろんな国に行って音楽を伝えていると、ヒット曲とかキャッチーな曲とか、そういうものってほぼ無意味に近くって。音を奏でること自体が魔法を使う行為なんですね。それは社会的活動だけではなく、例えば友達に"1曲歌って"って言われたときもそうですけど、"音"としての力を感じるし、魔法を使えるなって。そういう感覚はずっとあります。デビューしてから、商業的なことを考えなきゃいけない時期もあったので、デビューする前の感覚に戻れるっていうか。
-今回の1曲目「蘇生法」は究極の立ち戻りとも言えるタイトルですが、このテーマに辿り着いたきっかけって何があったんですか?
真戸原:僕らの活動の中で、コロナ禍とか東日本大震災という心をやられるタイミングがあって、こういう時代に音楽をやり続けるのか、って思うことがたくさんあったので。良くも悪くもですけど、インターネットの普及もあって、音楽の世界って1度死んでしまったなと。それが生き返るタイミングが、今であればいいと思っていて。個人的な話なんですけど、うちの父が左官の仕事をしていまして、左官の業界も2度死んだって言われているんですね。建築方法の変化も含めて、その仕事がなくなっても仕方がない時代のなかで続いているんですけど、ミュージシャンとか音楽とか、CDとか音楽業界も、言葉は悪いですけど死んじゃったっていう気持ちが、コロナのときにはあったので、それを生き返らせるような感情とか音を鳴らせたらいいなと、一番強く思っていて。なので1曲目に入れました。
-このサウンドメイキングもテーマに紐づいたものなのでしょうか。
真戸原:僕の中でイメージはあったんですけど、それを実現できるかどうか......例えばドラムは谷口に、ベースは中原に聞かないとわからなかったので、ふたりに"こういう感じにしたい"とは伝えました。なかなか生ドラムの曲を聴かなくなった時代だけれど、それでも僕らは生ドラムをやってきて。でも1度このタイミングで、新しいサウンドを作りたいんだけど、どう思う? っていう話をふたりにしたんですよね。
-まさに蘇生じゃないですか!
真戸原:そうですね(笑)。"受け入れる"っていうことも近いんですけど。
-その要望を聞いて、谷口さんはどう思われたんですか?
谷口:私は基本的には、絶対に生ドラムでいきたい! っていうこだわりはないんです。別にドラムがない曲があっても全然いいし。でもメンバーが、ドラムがあったほうがいいとか、なんかパーカッション入れようやと毎回言ってくれて。だから今回もやろうやろう! っていう感じだったし、楽しみやなぁ、みたいな。新しいことに挑戦できるのはすごい嬉しいですし。前々からそういう話が出たりはしていたんですけど、やり方がわからへんとか、この曲には合わへんとか、やらずにここまで来たので、今回挑戦できたのは嬉しいです。
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