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INTERVIEW

Japanese

Machico

2023年05月号掲載

Machico

Interviewer:石角 友香

-ミュージック・ビデオのこともうかがいたいのですが、お芝居仕立てでMachicoさん本人とマチルダ先生役という設定ですが、何か新たな発見はありましたか?

今までのミュージック・ビデオってリップシーンだったりイメージ・シーンで、時折エキストラの方々に協力していただいていたんですけど、基本的に私が主軸だったんです。でも今回は私もちょっと新しい挑戦をしたいっていうことで、今まではMVの監督は男性に頼んでたんですけど、今回は"爆焔"の主人公のめぐみんがいるのが女学校という環境ということもあり、女性の目線でMVを描いてほしいなと思って、初めて女性の方にお願いをして。今回の主軸は私ではなく、子役のみんなが1曲を通してドラマっぽく演じてくれるっていうものになったんですね。私はその中のチョイ役という感じで(笑)、マチルダ先生として出演して。自分が先生役だなんてなんかちょっとこそばゆいなとか思ってたんですけど、年齢的には全然ありえるなって思いながら(笑)。教育実習生の方って22歳とかですよね。私の年齢を考えたら、キャリアを積んでいる先生でもいけるんだって(笑)。だからすごく新鮮でした。アドリブがたくさんあるのも難しかったです。子役のみんなは自分の身体とか表情を使って演じることを主にやってらっしゃる子たちばっかりだったので、アドリブでって言われたときにちゃんとできていて。私は先生役ではあったんですけど、逆にみんなが先生みたいな感じで(笑)、すごく楽しかったです。刺激がいっぱいでした。

-そしてカップリングの「星の旅は夢うつつ」は一転して全然違うタイプの曲調ですね。

きれいな、とても心が洗われるようなサウンドにしてもらいました。今回のカップリングはどういう系統にしようかという話し合いで、今までだったら表題の楽曲とは正反対の楽曲にしようという流れがあったんですけど、"あえて2曲ともスロー・テンポにするっていうのもいいのかもしれないですね"っていう話をさせてもらって。私はボカロ文化がもともと好きで、ボカロPさんたちが今の音楽シーンで活躍されているから、"ちょっと最近っぽい感じの雰囲気の楽曲を歌ってみたい"っていうお話をしたら、ディレクターさんが"Airaさんっていう方を最近知ったんだけど、すごく素敵な楽曲を書く方だからその人に頼んでもいいかな"と提案してくださいました。Airaさんに直接設定をうかがったわけじゃないんですけど、"今までずっとそばにいた大切な人がいなくなって、その人の代わりに自分が毎日を懸命に生きていくんだ"という気持ちになりながら、そういうストーリーを自分の中で描きながら歌いました。大人になると、自分の感情に嘘をつきながら日々を過ごさなきゃいけないシーンってたくさんあると思うんですよね。子供のときだったら自分の感情をバッと表に出すことができるけど、大人になるとできなくなったり。そういう、自分の気持ちを隠してしまう、胸の内に秘めるなんとも言えない感情をほんのちょっと出してもいいんじゃないか? みたいな気持ちも込めて、あんまり自分に嘘をつかなくていいんだよって、自分の抱えているものがちょっとでも軽くなるような、そんな1曲になればいいなと思いながら歌わせていただきました。

-バリエーションが広がる曲ですよね。ライヴで歌われたら幅が広がりそう。

リリース・イベントで歌わせていただくと思うので、そのあとファンの方がどういう感想を持ってくれるのか聞くのが楽しみです。

-アーティスト・デビュー10周年を去年迎えられて、その先が表現されてますね。

私もまだまだ止まる気はないので、一線でずっと活躍したいです。そんななかで、また新しいタイアップ楽曲をみなさんに届けられるのは、本当に幸せなことだなって思いました。

-11年目っていうところで具体的に何かチャレンジしてらっしゃることはありますか?

本当に変わらない日々をずっと過ごしていて。この10年間で、私は本当に他の人と比べるとアクティヴじゃないなってすごく思うので(笑)、世界を広げたいなっていう気持ちはずっとあるんですけど、なかなか行動に移せていないので、11年目だからこそ今までのご縁を大切にしつつ、新たなご縁の中で自分がリラックスできる場所を見つけたいなとは思ってますね。自分の視野を広げたいです。アーティストとしては、凱旋ライヴの開催に向けて動いているので、早くファンのみなさんに発表したいなって思いますし、地元での活動も今後もっともっとやっていきたいです。そして声のお仕事では、海外の映画とかに挑戦したいってずっと言わせていただいているんですけどまだ実現できていないので......小さい頃から海外アニメーションが好きで、そういう作品に魅せられてアニメーション文化が好きになった部分もあるので、海外コメディ作品の吹き替えをやってみたいっていう夢を早く叶えたいという気持ちでいっぱいですね。