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INTERVIEW

Japanese

モノノケノノモ

2022年09月号掲載

モノノケノノモ

モノノケノノモ

Official Site

メンバー:YM(Vo/Gt) 梨本 うい(Ba)

インタビュアー:フジジュン

東京を拠点に活動する3ピース・ロック・バンド モノノケノノモが、1stフル・アルバム『獣』をリリースする。あらいやかしこのギター&ヴォーカルを務める梨本ういが、"別の楽器でもバンドを組みたい"と、Rhythmic Toy Worldなどでサポート・ドラムを務める佐藤ユウスケ、Rubber Johnnyのヴォーカル&ベースでもあるYM(村井義弥)を巻き込み、2018年に結成。ライヴ活動を行ったり、MVを発表したりと、コロナ禍の影響を受けながらもゆる~く活動を続け、結成4年にしてついにアルバム完成に至った彼ら。作詞作曲を務めるYMと梨本は、それぞれボカロPとしても活動しており、個々でも活動できる3人が共にバンド活動をする理由とは? モノノケノノモでやりたかったこととは? YMと梨本ういを深掘りし、このバンドの核心に迫る。

-モノノケノノモ、1stアルバム『獣』。結成4年、待望のフル・アルバムが完成しました。

梨本:結成は2018年なんですが、それぞれが別のバンドをやってて、モノノケノノモはお遊びバンドみたいな感じで。"1回か2回、ライヴできればいいかな?"くらいのすごくゆる~い感じでやって、コロナ禍に入ってなおさら活動しなくなったんですよ。バンドが自然消滅しないで、アルバムまで辿り着けたことが良かったです(笑)。

-梨本さんはもともと、ギター&ヴォーカルだったんですよね?

YM:そうなんです。僕ももともとヴォーカル&ベースだったんですけど、このバンドではギター&ヴォーカルをやってて。梨本さんが"ベースを弾きたい"と思ったのが最初だったよね?

梨本:そうだね。ベースを弾いてバンドをやったことがなかったので、やってみたいなって。あとお互い、VOCALOIDで曲を作ってまして。作曲者がふたりいるバンドってやったことがなかったので、人の曲をやるバンドをやってみたいなという気持ちもありました。

-ふたりはボカロPもやってて、佐藤さんは別にバンドもあって。言ったら、それぞれで活動できてしまう3人じゃないですか? その3人でバンドをやるというところで、バンドじゃないとできないこと、バンドだからこその面白さってどんなところにあるんですか?

YM:僕はライヴですね。

梨本:そもそも、3人とも根っからのバンドマンだしね?

YM:そうだね。僕もボカロPを始める前から、バンド活動はしていて。もう1個のバンド(Rubber Johnny)は16年くらいやってて、バンド歴だけは長くて。

梨本:僕ももうひとつのバンド(あらいやかしこ)を12年くらいやってるんで、バンドベースで考えるのが当たり前なんですよね。ボカロで曲を作るのって、ひとりで完結できてしまうことだから。上手く使い分けて、どっちも楽しくやれてます。

YM:僕らはどっちの面白さも知ってたから、"両方できるなら、両方やったほうがいいじゃん"って感じなんですよ。モノノケノノモもなるべく低い志で片ひじ張らず、楽しく気楽にやれればいいなと思って始めたんです(笑)。

梨本:意見のぶつかり合いでモメるとか、まったくないですからね。曲を作るとき、お互いにボカロでデモを作って投げ合うんですけど。"ギターのコードが違うけどなぁ"と思いながら、"それでいいならいいや"くらいの気持ちで、"なるようになるスタイル"で作ってます。

YM:どうせライヴで演奏してるうちに、曲の形も変わっていくしね。

-そもそもがお互い、"人の作った曲をやりたい"という気持ちがあったわけだし。互いの意見を尊重し合って、言われた通りにやってみようと。

YM:そんな感じです。ボカロPとしては、梨本さんが僕よりも半年くらい早く始めてて。僕は普通に梨本さんのファンだったし、"好きな曲を作る人"って認識で。モノノケノノモを組む前、あらいやかしこのイベントにRubber Johnnyを呼んでもらったりして、仲良くなっていった経緯もあって、バンドをやりたいってなったときに声を掛けてもらったんですが、僕は彼の曲で"歌ってみた"をやってみようと思ってたくらい好きだったから、願ったり叶ったりだし、めちゃくちゃ楽しいです。

梨本:僕は別々のバンドをやってたときから、YMさんをボカロPというよりバンドマンとして見てて、Rubber Johnnyの曲をリスペクトしてたんで、"一緒にやれるのが嬉しいな"と思いながら始めて。上がってきたデモを聴くたびに、"こんな運指の飛び方するんや"とか、"こんなコード進行なんや"みたいなことがシンプルに楽しいし。曲を作る側として、"こんなギターを弾かせたらどうだろう?"とか、"こんな歌詞を歌わせたらどうだろう?"と考えるのもすごく楽しくて。自分がギター・ヴォーカルだったら、ちょっとやりたくない曲をやってもらうみたいな楽しさもあるんです(笑)。

-そして、肝心のアルバム収録曲ですが。YMさんの作った曲がどれになるんですか?

YM:「なんにもない子ちゃん」、「渇望」、「虎のあやかし」、「廃棄マンズライフ」の4曲ですね。あとは梨本さんの曲です。

-やっぱり、バンドの存在をみんなに知ってもらうきっかけになったのは、「なんにもない子ちゃん」ですか?

YM:そうですね。最初に合わせたのが、「何にもない子ちゃん」と「不和り」で。

梨本:"お互い1曲ずつ作ろう"ってその2曲を作って、スタジオに入りました。