Japanese
Aland
2022年09月号掲載
Member:フミノコ(Vo/Ba) チンパンジー貝塚(Gt) ゴリラ福田(Dr)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
2019年に結成、2021年にKOGA RECORDSからデビューした3ピース・バンド、Alandが2ndミニ・アルバム『メタフィクション』を完成させた。メタルやマス・ロックに影響を受けて育ったギタリスト&ドラマーと、ジャンル問わずポップな曲が好きだというベース・ヴォーカルが出会って生まれた、怒濤だがキャッチーな突然変異サウンド。実現可能性よりも先に"カッコいいかどうか"で判断し、あとから自分自身を追いつかせるという制作スタイル、そしてバンドが目指す姿について、メンバー3人に訊いた。
-この3人はもともとどういう繋がりだったんですか?
貝塚:同じ大学のサークルに入っていました。ふたりは僕の後輩にあたるんですけど、自分がサークルの卒業ライヴでthe cabsのコピー・バンドをしたいと思ったときに、このふたりを誘ったんです。そのコピー・バンドがすごく楽しかったので、"続けていきたいですね"という話になって、曲作りを始め、今に至るという感じですね。
-3ピース・バンドであることに対するこだわりってありますか?
フミノコ:ありますね。やっぱり3人ってカッコいいじゃないですか。
貝塚:小学生か(笑)。
フミノコ:(笑)正直そこまで深く考えたことはないですけど、3人ってカッコいいなと思うんですよね。
貝塚:the cabsのコピー・バンドから始まったから、音楽性が変わっていっても、そのときの名残で3ピースのまま、メンバーを増やそうとも思わずにここまで来たんですよ。
福田:でも3ピース・バンドは、ライヴのときに客席からメンバー全員が見えるのがいいなと思っていて。例えば4ピースだったら、ギタボとドラムが被っちゃいますからね。
-客席からメンバー全員が見えるのがいいと思うということは、つまり、いわゆるワンマン・バンドではなく、メンバー全員が同じくらい個性的なのがみなさんの目指すバンド像なんでしょうか?
フミノコ:そうですね。誰かひとりだけがすごいんじゃなくて、それぞれが個性的で、"このメンバーじゃなきゃ成り立たない"というのがバンドの良さだと思うので。
福田:そういった意味では、3人全員同じ目線で見てほしいなとは思います。
-みなさんそれぞれ、どういう音楽がルーツにあるんでしょうか?
貝塚:自分はギターを始めたての頃に母親から"ギター始めるならX JAPAN弾いてみてよ"と言われたのがきっかけでヴィジュアル系から入って、速弾きとか、いわゆるテクニック系の曲を弾くようになりました。そこから激しめの曲も聴くようになって、チューニングもどんどん下がっていって。国内のラウドロックやメタルコア、マス・ロックなどが自分の音楽背景には一番影響しているかなと思います。
福田:僕は国内よりも海外のラウドロックをよく聴きますね。SLIPKNOTやARCH ENEMY、BULLET FOR MY VALENTINEを聴いていた時期にちょうどドラムを始めたので、激しい系のドラムを練習するようになって。自分のルーツはメタル一択で、Alandの楽曲でもところどころにメタルを彷彿とさせるようなフレーズを入れています。
フミノコ:自分は、メタルは全然聴いてこなかったんですよね。むしろポップな曲が好きで、メロディがいい曲ならジャンル問わずという感じです。特に影響を受けたのはB-DASHで、RADWIMPSも好きなんですけど中学、高校はサッカー部だったので、大学生になってサークルに入ってからいろいろな音楽を聴くようになりました。でもサークルではベース・ヴォーカルではなかったんですよ。普通にベースだけをやっていたんですけど、ちょくちょく遊びで歌うことがあったので、貝塚から"声がいいからやってよ"と誘ってもらって。
貝塚:声質がすごく好きだったんですよね。それに(フミノコは)ベースが上手いし、1個楽器ができるということは練習ができる人だということだから、やってみればなんとかなるだろと思って。
-でも初めてベース・ヴォーカルをやるバンドにしては、難易度の高い曲をやっていますよね。
フミノコ:そうなんですよ。いざ始めてみたらなんかすごく難しいことをやらされるし、変拍子ばっかだし(笑)。そもそも僕自身が、弾きながら歌うのを想定していないようなベースのフレーズを入れちゃいがちで、だから難しくなっちゃっているんですけど、それはもともと自分がベースだけをやっていたからなのかなと思っています。基本、カッコいいと思うフレーズを考えて、あとから練習して弾けるようになるという感じなので、まぁ苦労はしていますね。
-ベースだけでなく、ギターやドラムも詰め込めるだけ詰め込んでいる感じがありますよね。
フミノコ:そうですね。ギターは速弾き含め好き放題やっているし、ドラムもバスドラドコドコという感じで激しくて。全員が好きなことをやっているけど、根幹はポップというのが今の自分たちの特徴なのかなと思います。とはいえ、"こんな方向性でやっていこう"というふうにバンドを始めたわけではないので、特に最初の頃は方向性も定まっていない中で曲を作っていたんですよ。KOGA RECORDSにデモを送ったときは、めちゃくちゃカントリーな曲もあったし、湘南乃風みたいな曲もあったし、沖縄民謡みたいな曲もありました。だけどあまりにもてんやわんやしていたから、(KOGA RECORDSの)古閑(裕)さんに"これはどうなの?" と言われて、自分たちでも"たしかになぁ"と思って(笑)。
貝塚:沖縄民謡はまだ早かったね(笑)。
フミノコ:早かった(笑)。そういうふうにアドバイスも貰いつつ、曲を作っていくうちに、さっき言ったような、"オケはカッコいいけどメロディはポップ"というのがAlandらしさだなと気づいて。そういう意味で、今回の『メタフィクション』は前作の『ノンフィクション』(2021年リリースの1stミニ・アルバム)よりもAlandらしさが強く出ていると思います。キメを多くしたり、転調をちょっと凝ってみたりしたし、爽やかな曲の中にカオスなパートをあえて入れてみたり......Alandらしさを出すということを今回は意識的にやりました。
貝塚:レコーディングも全員で限界値を攻めていくみたいな感じだったよね。
フミノコ:作り終わったあと、いったん"これ弾けるのか?"ってなるんだけど、頑張って弾くという(笑)。
-たしかに1曲目の「危険は危ない」から攻めまくっていますね。変則的なキメをバンドで鳴らしたあと、高速ギター・リフが始まるイントロからしてすごい。
フミノコ:"サビが2個ある曲を作りたいな"と思って作った曲ですね。
貝塚:作曲は基本、僕とフミノコでやっているんですけど、「危険は危ない」はフミノコが持ってきた曲です。去年"FM802 MINAMI WHEEL 2021"に出演させていただいたあと、帰りの車でヒトリエを聴いていて、"こういうキメの曲カッコいいよな"という話になったんですよ。たしかそれがきっかけでできた曲ですね。東京に帰ってきたその日のうちに、フミノコからデモが上がってきたんですよ。
フミノコ:そうだったっけ?
貝塚:本人は覚えてないみたいですけど(笑)、イントロまでのデモが急に送られてきたので"何これ、カッコよ!"と思って、自分もその日中にギターを入れた記憶があります。ギターは空間を埋めていくというようなアプローチで。
フミノコ:ぎっちぎちだもんね。特にこの曲に関しては、"全員好き勝手やってもいいだろう"という感じが強くて。全部掛け算みたいな。
-ドラムも凄まじいですね。
福田:正直ドラム・フレーズとしては今までの中で一番難しい曲だと思います。Aメロ~Bメロはちょっとおしゃれというか、技巧的なフレーズも織り交ぜてますけど、ラストのサビに向かうところではドコドコドコドコやっているので。やっぱり自分の根底にあるラウド的な部分が見える曲になっているなと。緩急のあるドラムになっているなとも思いますね。
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