Japanese
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Member:Chi-
Interviewer:吉羽 さおり
ミニマルなものからゆったりとしたヴァイブのものまで様々なダンス・ビートに、突拍子もないヘンテコな音響からカラフルでファンタジックな音などがコラージュされ、その歪さをもポップに響かせるカメレオン・ライム・ウーピーパイ。Chi-のソロ・ユニットであり、Whoopies1号、2号との3人で曲制作からMV、アートワークなど全クリエイティヴを行って、独自のワールドを作り上げている彼女たちの新曲は、異色のコラボ作だ。アメリカのバンド FEVER 333のギタリスト、Stephen Harrisonをフィーチャーした「Whoopie is a Punkrocker feat. Stephen Harrison」は、ノイジーなギターとラウドなバンド・サウンドを生かした、カラッとした陽性のパンク・チューンとなった。カメレオン・ライム・ウーピーパイの新しい顔を覗かせたこの曲について、また海外アーティストからのコラボの声が絶えないその魅力についても探ってみた。
-最新曲「Whoopie is a Punkrocker feat. Stephen Harrison」は、アメリカのバンド、FEVER 333のギタリスト Stephenさんとのコラボ曲ですが、どういった経緯でコラボをすることになったんですか。
きっかけは、「Love You!!!!!!」(2021年7月)というパンクっぽい曲をリリースして少し経ったくらいのとき、InstagramのDMでStephenさんから"曲、めっちゃいいね"って来たんです。"曲でギターとかが必要になったときに、手伝うから連絡ちょうだい"って。
-そのとき、FEVER 333やStephenさんの存在は認識していたんですか。
そのときは正直そこまで知らなかったんですけど。でも、"スッキリ"で暴れていたバンドだっていうのはちょっと知っていたので(笑)。
-"スッキリ"のスタジオ生ライヴで登場したときですね。朝とは思えないアグレッシヴさでスタジオ中を使って暴れてましたよね(笑)。
その人から連絡来たんだ! って思って、びっくりしましたね。
-そうやってDMで連絡が来るということは多いんですか。
そうですね。昨年、イギリス・マンチェスター出身のプロデューサー兼DJであるTCTSさんと制作した「Rich Girl」という曲をリリースしたんですけど、TCTSさんとのコラボもインスタのDMがきっかけだったんです。他にも海外のアーティストからコラボに誘われることがあるんですけど、それも全部インスタのDMで。たぶんみんなSpotifyで曲を聴いて連絡をくれる感じですね。
-自分たちのどういうところが海外のアーティストの目にとまるのだと思っていますか。
なんでしょうね(笑)。私たちとしてはそこまで意識していなくて、自分たちがいいと思うものを作っているんですけど。たぶん、自然に作ると日本っぽいものになるというか、独特の要素が出てくるのかなっていう。そこが面白がってもらえているのかなとは思っています。
-今回のコラボは実際にどうやって進んでいったんですか。
"手伝うよ"と連絡を貰ったときに、ちょうど私たちもパンクっぽい曲をやりたいなと思っていたところだったので、じゃあということで、そういう曲を作って。"本当にこの曲で手伝ってくれる?"ってことで、DMで送ったんです。最初はギターを手伝ってくれるということだったんですけど、"めっちゃ曲いいね"って感じで、ヴォーカルも含めた全部のデータを送ってと言われたんですよ。で、戻ってきた曲を聴いたら、渡したものとは曲の構成から何からガラッと変わっていて。ギターを入れるだけじゃなくて、ベースもドラムも変わってというか、とにかくすごく変わった形で返ってきたんです。
-そんな背景があったんですね(笑)。
オリジナルとはまったく違って。ここまで変わるのか! って、めっちゃ衝撃を受けたんですけど。でもそれがかっこ良くて。本気でやってくれたんだなって思いました。
-オリジナルの曲としては、どんな感じのものだったんですか。
すでに曲自体は完成した状態だったんです。RAMONESとかTHE CLASHのような、キャッチーでポップな感じのパンクな曲だったんですけど。それがミクスチャーな、ゴリゴリにラウドロックになって返ってきて。
-ギターを入れるだけじゃなく、曲の構成までも変わって返ってくるというのがすごいですよね。
それが一番びっくりしましたね。曲が短くなっていたんです。始まり方も変わっていたり、サビが1個ごっそりなくなっていて、途中のサビが最後にきていたりといろいろ組み変わって、全然違う曲になっていて。最初に戻ってきたときは、ギターの音がでかくて、私のヴォーカルが小さくなってて(笑)。日本ではありえないぶっ飛び方というか、規格外のものになっていましたね。最終的なバランスとかはこちらで調整して、完成したという感じなんですけど、本当に面白かったです。
-カメレオン・ライム・ウーピーパイにとって新しい要素がたくさんあったと思いますが、最終的にはちゃんとカメレオン・ライム・ウーピーパイらしいサウンドに着地しましたね、ポップさがあって。
Stephenさんが本気で向き合ってくれて、私たちも最初はびっくりしたんですけど、カメレオン・ライム・ウーピーパイも自分たちを出してぶつかっている感じがすごくあって。Whoopies1号、2号もすごく頑張ってました。
-曲のやりとりとしては何ターンかあったんですか。
そうですね、何ターンかありました。面白かったのは、曲自体は100パーセントStephenさんみたいな感じでゴリゴリなんですけど、メールでは、"こんな感じでやってみたけど、ここから好きにやっちゃって"っていう感じなんですよね。送り合っている曲はお互いの色をぶつけ合っていて、それぞれ主張が激しいんですけど、メールの文面は柔らかいし優しいっていう。そのやりとりは面白かったです。
-歌が入ったデータも送っていたということは、歌詞のイメージとか、こんなことを歌っているんだよというのは伝えていたんですか。
曲と一緒に歌詞も送ったんですけど、日本語のままで送っているので(笑)。理解されているかどうかはわからないです。
-(笑)歌っている内容の自由度の高さや、やりたいことをそのままやればいいというのが、曲のやりとりや曲のできていった過程ともマッチしていますね。
歌詞も、私が頭に思いついたものをそのままポンポンと歌詞にした感じなので。最近Whoopies1号が飼った犬がふわふわでかわいいから、"犬が良いふわふわで Pretty"ってあったり。それが、Stephenさんが楽しくやってくれたものとやり方が近い感じもあって。いい感じになったなと思います。
-Chi-さんは普段から、そういう歌詞の書き方なんですか。
普段は、踊れるとかグルーヴの感じを大事にしながら、自分が思っていることを書いているというのはあるんですけど。今回は特に、あまり考えすぎずにやった感じがすごくします。この曲自体、"狂気的なキャッチーさ"でやろうというのがテーマで、ごちゃごちゃ考えるよりも感情で動くみたいなところだったので。いろいろ考えているよりも、思いついたものを並べていこうということだったんです。
-曲を作るときはテーマありきで作り出すパターンが多いんですか。
曲によるんですけど、だいたい私が"こういう曲を作りたい"って言って、Whoopiesがトラックを作ってきてくれて。そのトラックを聴いて、こういう感じの曲だなって歌詞をつけていく感じなんです。
-そこで自分たちらしいなって思う要素とか、これがあるからこそ自分たちだなっていうのはなんだと思いますか。
自分たちらしいのは"ダサさ"ですね(笑)。まっすぐかっこいいものよりも、ダサいのがかっこいいと思っているというか。そのダサさのバランス──このダサさは本当にダサいとか、このダサさはかっこいいよねみたいなところが、Whoopiesと私との間で合っているんですよね。そういう、かっこいいだけじゃないダサさを大事にしてます。
-5月にリリースした2nd EP『MAD DOCTOR』では、90年代、2000年代のちょっとゆるーい雰囲気とか空気感、キッチュさがポップに昇華されていましたが、そのあたりもダサくてかっこいいに通じるものですかね。
そうですね。自分たちが面白いって思うものがだいたいダサいというか(笑)。そういうものが好きなんですよね。自分たち的にはかっこいいと思っているんですけど。そのダサさとか違和感を大事にしているということでは、2nd EP『MAD DOCTOR』に収録した「Mad Doctor」のMVは、どこがどうというより全体的にダサい感じになっていて(笑)。それが自分たちなりの、ダサくてかっこいいみたいなところがあるので。
-「Mad Doctor」のMVは、かなりカオスで毒々しくポップでしたね。もともと2nd EP『MAD DOCTOR』のテーマ的にはどういうものだったんですか。
EP全体のコンセプトは情緒不安定を踊ろうというもので。壊れたジェットコースターみたいなEPを作ろうっていうものだったんです。その感じが全体的に出ていますね。アートワークも頭の中がごちゃごちゃして、爆発している感じを表現したもので。
-その情緒不安定さというのは、Chi-さん自身とリンクするもの?
私が基本的に情緒不安定な状態なので。自分でも笑っちゃうくらいに不安定で、ここまで情緒不安定だと逆におもろいなってくらいなんです。じゃあそれを踊ってやろうと。大変なときもありますけど、情緒が安定してる人ってたぶんそんなにいないと思うので。みんないろんなときに踊れたらなっていう。
-それを経てのさらなる爆発感が、今回の曲「Whoopie is a Punkrocker feat. Stephen Harrison」っていうのもありますね。
直感型というか、何も考えずに出したものが今回ですね。
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