Japanese
SPiCYSOL
2022年05月号掲載
Member:KENNY(Vo/Gt) AKUN(Gt) KAZUMA(Dr) PETE(Key/Tp/Cho)
Interviewer:山口 智男
-続いて、4月29日にリリースする2ndデジタルEP『TWO』についても聞かせてください。そもそもは、新たに購入した中古のシボレー・シェビー・ヴァンで、サーフィンの聖地である宮崎までロード・トリップするという計画が、コロナ禍の影響で延期になったところから、2月16日に配信リリースした「Far Away」がまずできたんですよね?
KENNY:そうです。
AKUN:実は、ヴァンを買う前にKENNYと僕でロード・トリップしたんですよ。3年前のツアーの合間に、ランド・クルーザーとKENNYのスクール・バスを改造したキャンピング・カーの2台でキャンプしたり、サーフィンしたり、バーベキューしたりとかしたことがあって。そのなかでそこに行かないと会えない人に会えたりとか、行かないとわからないことがわかったりとか、ツアー中だったから大変なところもあったんですけど、充実した日々というか、自分にとってすごくプラスになる経験になったので、今度はメンバー全員でそれをしたいねってところからヴァンを買って、改造したんですけど――
-その計画が延期になってしまってから、「Far Away」はどのタイミングでできたんですか?
AKUN:デモは去年の9月ぐらいには作ってありましたね。昨年10月にリリースしたメジャー1stアルバム『From the C』の制作が8月末とか、9月末とかにようやく終わって、アルバムのリリース・ツアーのリハーサルに入るところだったんです。でも脳みそが制作モードになっていたこともあって、そのままストックを増やそうと思って作ったんですけど、そのあとツアーを回りながら、もうちょっとコンスタントに配信を含めリリースしていくとか、タイミングを見計らうよりはできたらすぐ出しちゃうとか、そういう感覚のほうが今っぽいし、自分たちに合っているよねって話になったんですよ。それで、今年はコンスタントに、毎月出すぐらいの勢いで出していこうよってことで、じゃあ2月に出すならどの曲がいい? ってなったとき、「Far Away」が今の気分に合うねってことで、KENNYがメロディと歌詞をつけてくれたんです。
-歌詞はどんなふうに?
KENNY:それこそヴァンでロード・トリップに行けなかったという事実から着想を得つつ、2022年1発目のSPiCYSOLの曲だったので、今歌うべきことはなんだろうなと思ったとき、誰も正解がわからないこのコロナ禍の状況の中で、背中を押すほど大それたものじゃないけど、"今のままでも大丈夫なんじゃない?"って肩の力を抜いてあげられるような曲が必要――とまではいかないけど、俺は欲しいと思いました。
-その中で"遠回りばかりしてた"と歌っていますが。
KENNY:俺ら、めちゃめちゃ遠回りしているんで。結成から約10年経って、爆売れしているわけでもないし(笑)。キラキラした感じじゃないところの良さ、味みたいなところがそういう言葉になっちゃう気がします。それに嘘をつくと、聴く人はすぐわかっちゃうから、俺らにしか歌えないことを歌いたいなと思いながら歌ってますね。
-「Far Away」はスケールの大きな楽曲で、リバービーなサウンドが印象的です。
AKUN:夜明けに車で走り出すというイメージがありつつ、音の厚みを意識しながら作りました。でも、心地いい感じは残しつつ、うるさくなりすぎずというのを考えて、歌詞も含め、背伸びした曲よりは等身大の自分を表している曲になったらいいと思ったので、今の気持ちがあんな感じになりました。
KAZUMA:コロナ禍もあって、そんなにスタジオに行けなかったので、AKUNと(編曲を手伝ってくれた)SUNNY(BOY)君にだいぶ任せましたけど、ドラムの音色はAKUNがやりたかったことに近づけられたんじゃないかな。
PETE:シンセが斬新なアレンジになってますよね。
AKUN:シンセに関しては、自分の中ではリヴァイヴァルじゃないけど、アナログ・シンセというか80年代感を意識しているんです。僕、88生まれだから、80年代の音楽をすごく通っているかって言ったらそういうわけじゃないんですけど、小さい頃観ていた映画に流れていた音楽が80年代の音楽というか。"バック・トゥ・ザ・フューチャー"とか、"ゴーストバスターズ"とか、Netflixの"ストレンジャー・シングス 未知の世界"というドラマは、もろ'80sの音楽が流れているんですけど、そういうのを観てたからシンセとかドラムの音色もそういう感じになりました。曲を聴いて、ぱっと風景が思い浮かぶ曲がいい曲だと僕は思っているんですけど、"ストレンジャー・シングス"に流れていてもおかしくない曲っていうのは意識しましたね。
-リバービーなサウンドはそういう発想から作られたものだったんですね。ところで、『TWO』にはその「Far Away」の他に「Playback」と「Traffic Jam」の"AmPm Remix"が入っていますが、「Far Away」にカップリングするならというところで、その2曲になったんですか?
KENNY:リリースするタイミングを考えて、ゴールデンウィークに聴いてもらうならって考え方ですね。ドライヴや息抜きにしたいときに聴けるEPにしたかったんですよ。それで、まず「Playback」が決まって、それからドライヴEPという裏テーマってところで、逆に「Far Away」と「Traffic Jam」が加わったという流れです。
-なるほど。「Playback」はファンキーなダンス・ナンバーですが、歌詞がなかなかセクシーで。
KENNY:それもスケベです(笑)。
-つまり、そういうテーマがあったわけですね?
KENNY:まずはキャッチーな曲を作りたかったんです。ダンス・ナンバーってキャッチーじゃないと成立しないじゃないですか。サビの後半に"Playback..."って繰り返すところがあるんですけど、そこからまずサビのメロができて、その"Playback"って言葉がハマっているから、"Playback"ってタイトルから思いつく歌詞を書こうと思ったら、少しセクシーになっちゃいました。
-でもまぁ、ファンキーなサウンドにはセクシーな歌詞は欠かせないですからね。
KENNY:そうですね。だいたいみんなエロを歌ってるんで。海外は特に(笑)。
-"Left, Right, Front and back"って歌詞は、そういうことなのかなって(笑)。
KENNY:ハハハ(笑)。
AKUN:そこですか(笑)?
-違いますか?
KENNY:ディスコ・チューンみたいなところだったんで、だっさいボックス・ステップをイメージしたんですけど。
AKUN:さらにスケベを読んだわけですね(笑)。
KENNY:俺よりもスケベかも(笑)。そんなふうに受け止めてもらえて、歌詞を書いた甲斐があります。
-KENNYさんが歌詞で気に入っているところは?
KENNY:俺の気持ちいいポイントは、"真逆な2 人 まるで綱渡り"の日本語の韻の踏み方ですね。これを書いたときはハマった、入れられた、挿入できたって(笑)。そこは気持ち良かったですね。あとは「Playback」なんで、RIHANNAはクラシックと言ったら早すぎますけど、俺の中で昔から聴いていた好きな曲たちをプレイするならという意味で、往年のスターたちを歌詞に入れられたところもセクシー・ポイントですね。
-Stevie Wonder、MJ(Michael Jackson)、STINGですね。
AKUN:余談ですけど、この曲の歌録りの日がMJの誕生日だったんですよ。
KENNY:えぇ、ウソ!?
AKUN:Michael Jordan(笑)。
KENNY:オチ付き! それ、俺が歌を録ってるときに言おうって考えたでしょ?
-そしてもう1曲、「Traffic Jam」はSPiCYSOLの代表曲のひとつです。
AKUN:ドライヴEPという裏テーマがあるならこれしかないだろうってところなんですけど、"誰にリミックスをお願いする?"ってなったとき、大ファンだったAmPmさんにダメもとで頼んだら、まさかのOKをいただけて。どういうふうにしてほしいですかと聞かれたとき、例えばって感じでAmPmさんの曲を1曲挙げたんですけど、それは気にせずSPiCYSOLの曲ということも忘れて、自分たちの曲だと思って、好きにいじってくださいとお願いしました。
-ところで、今年はSPiCYSOL史上最もアグレッシヴな1年にしていこうと考えているそうですね? どんなふうにアグレッシヴにしていこうと考えているんですか?
AKUN:リリースですね。楽曲をいっぱい出そうと思ってます。ライヴは先の状況が読めないので。もちろんやりたいし、やっていくんですけど、ぶっちゃけライヴだけが音楽活動じゃないし、楽曲は作れるしリリースはできるし、世界中の人に届けることもできるから、ほんと、毎月ぐらいの勢いでリリースしていこうと考えてます。それもほんとに自分たちの気持ちが入った楽曲を出していって、それが20曲になってもいいし、10曲でもいいし、曲数を気にせずに好きなだけ出したいということですね。ライヴとツアーに関しては、もちろん東京は会場が大きかったりでステージ装飾も含めた世界観を出せることもあったのですが、東京以外でもそういう形を見せられないかとは思っていて。会場を絞ることにはなっちゃうかもしれないですけど、スケールの大きさは東京と変わらずにツアーを回れるようなやり方でやりたいと考えてます。
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