Japanese
HEESEY
Interviewer:秦 理絵
-"あいうえお"という五十音で遊んだり、「THUNDER GATE SHUFFLE」っていう雷門の曲があったり、今回のアルバムではジャパニーズ・カルチャーへの興味、リスペクトみたいなものを表現したかったのかなと思ったんですけど、どうでしょう?
ありますね。「RALLY ROULETTE ROLL」の歌詞を書いていくうちに、英語っぽさと日本語っぽさのどっちつかずな感じが面白いなと思ったんですよ。ギャンブルがベタだから歌詞に出したくないと同じで、今まではコテコテな日本語をあんまり乗せたくなくて、英語の歌詞を多用していたんです。でも今回はあえて日本語のニュアンスを貪欲に出してもいいんじゃないかなって言葉を探してたら、結果的に仏教用語が多くなったんですよ。"修羅場"とか"元の木阿弥"とか。「NEW DAYS」の出だしの"衆生"もそうですし。それの応酬なのが「THUNDER GATE SHUFFLE」なんです。
-"極楽浄土"とか、"雷神"、"風神"も出てきますね。「THUNDER GATE SHUFFLE」で雷門をテーマにしようと思ったのは、何かきっかけがあったんですか?
あ、それは去年、『TYO YEARS』(『TYO YEARS 1』、『TYO YEARS 2』)っていうセルフ・カバー・アルバムを出したことですね。そのときに浅草で撮影をしたんですよ。そのあたりから目覚めました。日本のかっこ良さとか、日本の言葉でもロックっぽく感じられるよねって。
-だから「THUNDER GATE SHUFFLE」って、いろいろな意味で和洋折衷なんですよね。ビートにも日本の祭囃子を取り入れてたりとか。
シャッフルって祭囃子と一緒ですからね。そこからヒントを得てます。洋楽で言うシャッフル・ビートの邪悪な感じってあるじゃないですか。ロックとデビルみたいな。そういう人間離れした感じを日本に置き換えたら、妖怪や、歌舞伎に近い気がしたんです。
-その話、面白いです。西洋と浅草の伝統が一直線で繋がったんですね。
うん。あと、「THUNDER GATE SHUFFLE」の歌詞ができあがるギリギリのところで、"浅草キッド"を見たんですよ。その、古き良き浅草感みたいなものにビビッときたし、もともと北野 武さんは足立区(出身)だから、すごくシンパシーがあるので、その影響も多少は出てるのかなと思いますね。江戸時代から脈々と続く昔の繁華街に芸能みたいなのが入り混じった、ちょっといかがわしい感じとか、小さいときに見た屈強な雷様の怖さとか。そこに自分のロックンロールを見いだしたんです。
-なるほど。ここまでの話を聞いて、なぜ、今回のアルバムがこんなにもジャンルの幅が広いのかもわかった気がします。すべて3に従ったわけですね(笑)。
そうです(笑)。「雨音のララバイ」とかはジャズを意識してます。今まではそういう曲を作ったことがなかったんですよ。でもジャズに対する憧れはある。ジャズって戦前から日本に入ってきてるじゃないですか。昭和初期の人にとって、ジャズを聴くことは粋だったと思うんです。そういうことを考えながら、本当のジャズのクラブでやってたみたいに、ピアノとドラムとギターとベースだけで音を重ねない。歌にコーラスも入れないで、カルテットの編成だけの一発録りで作っていったんです。あと、これも初めてないんですけど、結構長いベース・ソロが入ってるんですよね。
-それ思いました。今までベース・ソロを入れなかったのはどうしてだったんですか?
歌に寄り添ったり曲を最大限に盛り上げるベース・ラインが好きで、あまりベース・ソロって好きじゃないんですよ。でも、この曲はジャズっぽいからいいだろうって。ジャズらしい音づかいってどういうのだろう? って音選びをしながら、アドリブで弾かずに、ちゃんと完成させたソロを考えて、それを何回も練習してレコーディングに臨みました。この年にして初めてジャズをやってみることで、自分の中のボキャブラリーも増えるし、もっといろいろな出したい音楽の色を見せられるだろうなって思いました。
-「SAMBA No.9」はアルバム恒例のワールド・ミュージック・シリーズですね。
1st(2014年リリースの『YOU SAY HEESEY』)にレゲエっぽい曲、2nd(2018年リリースの『ODYSSEY』)にポルカが入ってるので。その流れですね。自分の好きな世界の音楽とロックンロールを合体させるシリーズのサンバ・バージョンです。
-ディズニーの"リトル・マーメイド"とかに流れてそうなかわいらしい感じだなって。
たしかに(笑)。かわいらしさがありますね。歌詞をポルトガル語に変えるだけで、雰囲気が変わるなと思った曲です。ワン、ツー、スリー、フォーが、um、dois、três、quatroになってて。スマホで翻訳したんですよ。今は音も出るじゃないですか。それで、"Tres! あ、聞いたことがある"っていうのがあったり。作ってて楽しかったです。どっかにサンバの国のお国柄的なところを出したくて、ラウラとかガイルとかミゲルとか人の名前を入れてます。
-「オンリーワンラヴソング」は、懐かしさとか青春っぽさのある曲だなと思いました。
僕がロックを最初に好きになったのは、THE BEATLESとかKISS、日本のバンドだとキャロルとかだったんですけど。彼らが夢中になった音楽って50年代のロックンロールとか60年代のポップス、モータウンですよね。そういうものが自分も好きで。今回は「オンリーワンラヴソング」と「雨音のララバイ」、「スーパーハイパーウルトラエクストラ」みたいな曲でその色が強いんです。50~60年代の古き良きオールディーズというか。自分はそれよりあとの時代ですけど、自分なりのオールディーズを作りたいなと思ったんです。
-「オンリーワンラヴソング」はオールディーズにも感じるし、どこか日本の歌謡曲の雰囲気もありますね。
オールディーズを作ろうと思うと、実は日本のポップス、歌謡曲ともルーツは繋がってくるんですよ。ご先祖さまは同じというか。山下達郎さんとか大瀧詠一さんとか、70年代~80年代くらいまでの歌謡曲の作者として知られる大先輩は、やっぱり同じルーツだと思うんです。それで"ジュークボックス"っていう言葉選びもしてて。
-清涼感のあるコーラスもオマージュですね。
ドゥーワップとかロカビリーでよくありますからね。
-今回のアルバムの中で一番ストレートなメッセージを込めているように感じたのが「HIPPIE ROSE」でした。"生きゆく命をありがとう"とか。
これは自分の名前にまつわる歌なんですよね。「HIPPIE ROSE」の"PPIE"を抜くと、HIROSEなんですけど。名前にROSEが入ってるのが昔はちょっと照れくさかったんです。でも、これで歌詞ができたらなと思って。そのタイミングで、今年になってからなんですけど、母親が亡くなったんです。父親はもうずいぶん前に亡くなってるので、どっかで自分が"廣瀬"を受け継ぐんだって勝手に思ったんです。そこに自分の中の嘘をつけない美意識とかポリシー、純粋な気持ちみたいなものを象徴する"自由の薔薇"を"HIPPIE ROSE"と名付けて歌詞にしてみました。
-この曲には"なりたい自分になる夢を叶えよう"というフレーズがあるじゃないですか。それを聴いたとき、聴き手へのエール・ソングとして歌っているのか、ご自身に向けて歌ってるのか、どちらなのかな? と思ったんですけど......。
ある意味、自分でもありますね。
-ええ、話を聞いて、そうなんだろうなと思いました。
それに共感してもらえたらありがたいところではあるんですけど。この世でひとつの清い花っていうのが、自分の中に咲いてて。その感覚こそが33(ダブルスリー)ですよね。思ったこと、感じたことに変に蓋をせず、純粋に湧き出たものを曲にしたのが自分にとってヒーローだったし、自分もそうありたい。それはもう咲き誇れよって思うんです。
-HEESEYさんはよく、ロックンロールは自分を映し出すものというようなことをおっしゃるじゃないですか。
そうですね。自画像であるって。
-それが一番色濃く出ているのが「HIPPIE ROSE」なんでしょうね。
そう、自分の中の美意識はずっと持っていたいし、誇り高いものであると思います。
-ちょっと頭の悪い言い方かもしれないんですけど、このアルバムって聴いていてすごく元気になるんですよ。HEESEYさんのポジティヴなヴァイブスが伝播するというか。
うんうん。元気になるってシンプルにすごく大事なことだし、イコール、それがロックンロール・サヴァイヴァルですよね。いつの間にか新しい時代が始まっちゃって、きれいごとだとか、夢見心地なことって言われるかもしれないけど、やっぱり病は気からとも言うし、楽観的でもいいから、ロックンロールで心から笑えたり心から感動できたりしたらいいなと思うんですよ。だから"元気になる"っていうのは誉め言葉です(笑)。昔からみんなに俺がいると元気になるって言われますしね。自分では"そうなのかな?"と思うんですけど。
-そういう意味でも、HEESEYさんらしい作品が完成したということですね。
そうですね。11曲目に「INFINITY OF MY GROOVE」っていう曲があるんですけど、このグルーヴっていうのは音楽的なノリの意味もあるし、自分の性格のことも指してるんです。あいつのノリ楽しいよねっていう。自分が醸し出す性格とかフィーリング。それを無限大に続いていくグルーヴにしたいっていうのを歌にしたんです。
-その歌をTHE BEATLESの「Hey Jude」を思わせるシンガロングで終わらせるあたりも、ハッピーでピースフルだなと思いました。
そうそう、そうです。最後にそういう雰囲気になればいいなぁって。本編に出てくるイケイケな曲とは違うんですけど、こういう曲調であえてグルーヴについての歌詞にしてるところが自分的には洋楽っぽいかなって。大好きなロックンロールに焦がれ燃えるとかっていう歌詞を、あえて典型的なノリの良いロックな曲調に乗せない。こんな曲調に"俺ってこんなやつだよ"っていうのを乗せてみたかった。それが最後を飾るのが今回のアルバムを象徴しているなと思います。
-わかります。HEESEYさんのアルバムの周期はわりと4年ごとなので......。
オリンピックって言われてます(笑)。
-次回作はまた4年後なのか、もっと早く作れそうなのか。
どうだろうな。来年還暦なので、今回のアルバムはその前に出すアルバムとして相応しいと思ってるんです。気分はちょっともうカウントダウンが始まってる。それが歌詞に出てきてるなって思うんですね。だとしたら、次が4年後だとしても同じ感じにはならないだろうなって。この『33』は還暦を迎える前に今やりたいことを全部やりきっておきたいなと思って作ったアルバムで、今の想いは全部吐き出しましたね。"次の新しい時代=NEXT NEW DAYS"に4作目が作れたらいいなと思ってます。
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