Japanese
富金原佑菜 × eijun
2021年10月よりスタートしたTVアニメ"境界戦機"のエンディング・テーマとして反響を呼んでいる「You're my perfect mirror」。THE BACK HORNのギタリストでソロ・ワークも行うeijun(菅波栄純)が、作詞/作曲/編曲/サウンド・プロデュースを手掛けたこの曲を歌うのは、"出れんの!?サマソニ!?2019"最終ライヴ審査に進出するなど、多くのコンテストで賞を受賞している現役高校生シンガー・ソングライター、富金原佑菜。ゆったりとしたピアノに乗せ情景を綴るような抑えたヴォーカルから、感情をダイナミックに解き放つパワー、そして音域の広いヴォーカルが魅力的で、10代とは思えない豊かな表現で聴かせてくれる。初めてのタッグで、とてもいい化学反応があったことを伝える曲となった。今回は、曲を手掛けたeijunと富金原佑菜との対談で、「You're my perfect mirror」制作の背景やそれぞれの音楽へのアプローチについて語り合ってもらった。
富金原佑菜
eijun
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 坂東美音
賛美歌のように、本編の世界を癒すことができるエンディング・テーマを(eijun)
-ふたりは久しぶりの再会だそうですね。
富金原:そうですね、お久しぶりです。
eijun:会ったのはレコーディングのときくらいだもんね。あとはオンラインでのやりとりで、レコーディングのときも、録ったらすぐに出なきゃいけないスケジュールだったので。でも富金原さんはかっこ良かったですよ。颯爽とやってきて、パッと歌ってかっこ良く帰るっていう。
富金原:そんなことないです(笑)。
-では今日は、これまでできなかったいろんなお話をうかがえればと思います。まず、富金原さんは、「You're my perfect mirror」を最初に聴いたときはどんな印象がありましたか。
富金原:「You're my perfect mirror」は、これまで自分が歌ったことがない雰囲気の曲だったんです。"私、これ歌えるかな?"と不安で。でも歌い込んでいくことで馴染んでくるし、気持ちも入れやすくなってきて。最初に曲を貰った頃と今ではまったく違うイメージで、大事な曲だなって思っています。
eijun:嬉しいですね。実際、富金原さんのオリジナル曲は等身大の曲が多いんですよ。今回の「You're my perfect mirror」はものすごいスケール感のある曲だから、たしかにギャップはあったかもしれない。曲だけを聴くと、"これいったい、何が起きてるんだ?"みたいな感じだもんね(笑)。
富金原:たしかにそうですね(笑)。
-そうですね。普遍的で、心の動きを綴った曲ですが、背景のスケール感がとても大きなもので、アニメを観ることでより、心情を重ね合わせることができそうです。曲作りはどのようにしていったんですか。
eijun:資料をいただいて、プロットも何話分か先のものまでいただいていたんです。それもあって、詳細のストーリーはわかってから書き始めたので、アニメのエピソードが進むほどに、この歌詞はこういう意味なんだなとわかるように組み立てられたことは良かったと思います。
-富金原さんが歌うということはどのあたりからわかっていたんですか。
eijun:アレンジの話もだいぶ詰まっていって、フル尺ができるタイミングと並行して、すごくいいシンガーがいますという情報を頂いて資料が届いたんですけど、それが、富金原さんがADELEの「Hello」をカバーしている動画で、"すごいかっこいいですね"って返したら、"これが決め手になった"と言っていて。
富金原:そうだったんですね。
eijun:このカバー動画を観て、スタッフさんがぴったりだと思ったみたいです。本当に声がかっこいいんですよね。昔から、低いところも太く出るような声なの?
富金原:歌を始めたきっかけが、絢香さんが好きというところからだったので。きっと、ああいった雰囲気の歌い方や声の出し方なんだと思います。
eijun:今回の曲って、ヴォーカルのレンジがかなり広いんですよね。ハモも含めると、さらに広がるので。でも富金原さんはそれを全部歌えるんですよ。
-これが、とてもいいんですよね。特に序盤はピアノと歌、ストリングスというシンプルな構成で、声の存在感が際立って。後半のDメロ部分からクライマックスに向けてソウルフルになっていくんですけど、このDメロ部分がすごく効いている。
富金原:私も最初、ワンコーラス分のデモをいただいていて。それを聴いて"こういう感じの曲なんだな"と思っていたら、フル尺がきて、"待って! このDメロめちゃくちゃかっこ良くない!?"って。
eijun:嬉しい。
-そこはこの"声"を意識していたものなのかなと思っていました。順番的にはそういうわけではなかったんですね。
eijun:そうだったんですよ。
富金原:すごく気持ち良くDメロからクライマックスに向かって歌えました。
eijun:レコーディングしていてもDメロ部分はすっと録り終わったイメージでしたね。声にも合っているし。セクションの中でものすごく低いところと高いところが出てくるので、結構難しいんですよ。それを歌いこなしているしパワフルだし、あとはリズムの取り方が、ちょっとタメのある感じで歌えるのが武器だなと思って。うまいですよね。
富金原:ありがとうございます。レコーディングが、過去一調子がいい日だったので。今までで一番うまく歌えました。
eijun:それはレコーディングに向けて仕上げていった感じ?
富金原:前日や当日の朝までは"ヤバい、Dメロ出ないぞ"ってなっていたんです。しかも当日は、すごく緊張していたんですよ。初めて、プロの人たちがいるレコーディング現場で、しかもでっかいレコーディング・スタジオで。これはビシビシ怒られるんだろうなぁって思っていたんです。でも、歌いやすい環境を作ってくださって、とてもリラックスして歌えたんだと思います。
eijun:怒られると想像していたら、こんなふわふわした人が来たっていうね(笑)。
富金原:安心しました(笑)。
-eijunさんからは、歌についてはどういったディレクションやアドバイスがありましたか。
富金原:いろいろあったと思うんですけど、一番覚えているのは"mirror"の発音ですね。
eijun:Rがいっぱいあるからね。サンライズミュージックの松田隼典さんと話していたんですけど、松田さんは英語ができるから、"Rが多すぎるな"って(笑)。それで、話し合って、当日、本人に相談しながらやろうというので。
-タイトルに入っちゃってますし、この曲で大事な意味合いがあるので変えられないですしね(笑)。「You're my perfect mirror」は英語詞で始まる曲ですが、富金原さんは先ほど出たADELEのカバーではないですが、海外の曲のカバーもやっているんですか。
富金原:あまりないんです。英語も全然得意ではなくて。
eijun:Twitterだったかな、英語と歴史の勉強してたよね?
富金原:してました(笑)。ただ教科書を置いて写真は撮ったんですけど、見て終わりました。
-今ちょうど試験の時期ですもんね(笑)。では改めて、「You're my perfect mirror」をどう解釈して歌いましたか。
富金原:「You're my perfect mirror」を、まずどういう意味合いだろうと考えて。あなたは私の鏡という意味じゃないですか。仲間でも敵でも、自分の鏡=手本として、それを見て、そういう人との関わりを経て成長していく。今の自分が作られていくという意味かなと思って。それは、今の私もそうだなと感じました。いろんな人と関わることで成長しているなと思うし。今までの自分のことを思い返して、共感しながら歌いました。
-eijunさんはサウンド・イメージやどう表現するかが鮮明に頭の中にあった感じですか。
eijun:エンディング・テーマであることとストーリー自体を考えたときに、賛美歌のように、本編の世界を癒すことができるエンディング・テーマをというイメージがありました。ヴォーカルのディレクションでも、特に序盤の部分は優しく歌ってほしいと言っていたかもしれないですね。
富金原:私は普段、わりと声をパーンと張って歌うことが多いので、今回は控えめにというのはありました。
eijun:実際にアニメのエンディングで流れたときに、これで良かったなと思いましたね。フル尺で聴いたときも、溜めて溜めて、Dメロくらいでグッと踏み込んでいく展開が良かったですというコメントも多いんですよね。
富金原:初めてエンディングで流れてきたときは、感動してウルウルしちゃいました。まずはアニメを楽しんで観て、終わったと思ったら歌が流れてきて──私の歌が流れてる! って。
eijun:エンディングのクレジットで、自分の名前が出るのもいいよね。
富金原:鳥肌が立ちましたね。"大きく名前が出てる"って、家族みんなで、"観て観て!"って言い合いながら。
eijun:俺もリアタイで見ていて、俺の名前出てるって感動した(笑)。
-富金原さんもこの曲で自分の歌の引き出しをいろいろ開けながらやっていった感じですね。
富金原:今回で広がったイメージがあります。こういう歌い方でもいい感じになるんだなって思って。自分の曲作りやカバーをするときにも生かせる歌い方を学べたなと感じました。
eijun:富金原さんは楽曲提供とかもできるタイプだと思うんですよ。富金原さんのオリジナル曲って毎回、こんな主人公がいて、こういうテーマですっていうのがあるんですよね。いろんなストーリーを描ける人だなと思うので。
富金原:ありがとうございます。曲を書くときは毎回、主人公を決めて書くんです。
eijun:書き始めるときに、メロディと歌詞でどちらからというのはあるんですか。
富金原:私は同時進行のタイプです。
eijun:それは初期の頃からそうなの?
富金原:そうですね。ふわっとしたものをまずメロディに乗せて歌って、そこからこっちの歌詞のほうがいいなとか、変えるのはあるんですけど。
eijun:中学生くらいから曲を書いてるんだよね。俺、中学のときに作ったのが"ハンバーグ"っていう曲だったけど(笑)。そういえば、あまり人間が出てこなかったなと。初期の段階で人間が出てくるのがすごいなと思って。
富金原:「ハンバーグ」だったんですね(笑)。
eijun:富金原さんの曲を聴いて、設定がちゃんとあるんだなって思って勉強になった。これは、真似しようと。連作になっている曲なんかもあって。
富金原:はい、両方からの視点で1曲ずつ書いた曲もあります。
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