Japanese
kiki vivi lily
Interviewer:山口 智男
-今回は2曲入りましたが、毎作1曲は入れたいというのはどんな理由からですか?
作り方のアプローチが全然違うので、ピアノでゼロから作るのと、ある程度のトラックができた状態で作るのとでは、歌詞の出方がまったく違うんですよ。自分の内から出てくるものと、そのメロディから着想を得たものとでは全然違う方向性の歌詞になるので、アルバムに幅が出るというのももちろんあるし、単純に、私はそんなふうに人と作るのが好きなんです。楽しいんですよ。
-歌詞が全然違う方向性になるというのが興味深いですね。
例えば、ラッパーの人と歌う曲だったら、ラッパーの方が先にヴァースを乗せてくださる場合もあるんですよ。そうなると、その方に寄せていくってこともあるし、自分が普段作らない音作りで作られたビートだったら、普段とは違うちょっと尖った言葉を言ってみることもあるし、ちょっと違う歌唱をしてみることもあるし、感覚的にはそういうことができる気がしています。
-では、場合によっては意識していなかったものが刺激され、掘り起こされて出てくることもあるんですか?
まさにそんな感じですね。そういう曲が交じっていると、聴き手の方も聴きながら耳が飽きないと思うんですよ。
-「Yum Yum (feat. Shin Sakiura & Itto)」のトラックを作ったShin Sakiuraさんとは今回初めての顔合わせとなったわけですが。
ずっと共通の知人を介して繋がっていたんです。彼が作る楽曲はとても洗練されているイメージがあって、且つさっき言った今回のアルバムの気張らない感じ、自然体を見せるにあたって、同年代のアーティストと一緒にやるのがいいと思ったんですよ。あまり言い方は良くないかもしれないですけど、ビジネス臭さがないというか(笑)、自然に繋がった仲間たちとやるのがいいなと思っていたので、そのなかでShin Sakiuraさんに、ぜひお願いしたいと考えました。
-そのShin Sakiuraさんと、「New Day (feat. Sweet William)」のSweet Williamさんにビートを提供してもらうにあたっては、何かリクエストはしたんですか?
しました。基本的にはふたりの強みを見せてほしいと思ったんですけど、Shin Sakiuraさんには彼のギターを聴きたいということと、"あとはゴキゲンな感じでお願いします"と言いました(笑)。Sweet Williamさんとは、"ループもので1曲作りたいね"って話していたなかでいくつか提示してもらって、一番やりたいと思った曲を選びましたね。
-曲の作り方によって、出てくる言葉も違うということなのですが、歌詞はどんなふうに書いているのでしょうか?
歌詞はですね、ピアノで曲を作っていくときに同じタイミングでほぼ作っちゃうんです。だから、トラックだけあって、歌詞が乗っていないという状態の曲はないんですよ。そんなふうに曲のグルーヴとともに出てきた言葉を広げながら、曲に仕上げていくという作り方が多いですね。
-歌詞はご自身の体験や感情をそのまま書くと言うよりは、ストーリーを作って、そこにご自分の感情を落とし込んでいるという印象がありますが。
まさにそうですね。
-そのなかで二人称が"あなた"ではなくて、"君"となっているところが興味深い。
たしかに。
-それは意識的なものなのでしょうかと聞こうと思ったのですが、"たしかに"とおっしゃったってことは意識的ではないのですね?
意識的ではないです。たぶん語感で選んでいるんだと思います(笑)。それで思い出したんですけど、私、一人称ってあまり使わないなって。
-あ、たしかに。
でも、それも意識的なことではないんですよ。
-kiki vivi lilyさんが歌っているから、聴いている僕らはうっかり女性目線の歌なのかなと思いがちなんですけど、"君"という言葉を使うことで「手を触れたら」は男女どちらの目線でも当てはまるのかな、と。
そうですね。男性目線っていうのはなんとなく意識して書くことはあります。でも、ニュートラルな感じっていうのが、常に私の中にあるのかもしれないです。
-「New Day (feat. Sweet William)」は男性目線で書いていますよね?
いえ、女性目線です。ただ私が書いているから女性目線にはなるんですけど、別にそれぞれの人間たちに向けて書いたという感じなんです。
-そうですよね。男性目線とか、女性目線とか、こだわる必要はないですよね。たしかにおっしゃる通りだと思うのですが、もうちょっとこだわらせてもらってもいいでしょうか? 例えば、「手を触れたら」は女性が歌っているんだとしたら、この女性は恋愛に対して、かなりアクティヴですよね。いや、そんなふうに思っている時点で感覚が古いのかもしれないですけど(笑)。
これは女の子が歌っているというよりは、私の中の少年が歌っているみたいなイメージなんです。
-あっ、そうなんですか。
さっき言ったNEW EDITIONって、幼い男の子たちが歌っていたじゃないですか。あとTHE JACKSON 5とか。そういうかわいさみたいなところのラヴを表現したい気持ちがずっとあるんです。私の中のキュートな曲って、そういう少年性を表現しようとしているんですよ。
-あぁ、なるほど。でも、「Yum Yum (feat. Shin Sakiura & Itto)」は明らかに女の人が歌っている曲じゃないですか。
そうですね。Itto君と掛け合いもしていますし。
-ところで、今回初挑戦の曲が2曲あって、「Lazy」がkiki vivi lily初のバンド・レコーディングで、「Onion Soup」は初めてのピアノの弾き語りです。
「Lazy」のバンド・レコーディングに関しては、『vivid』をリリースしたときからライヴを一緒にやっているメンバーがいるんですけど、彼らとはレコーディングしたことがなかったんです。基本的には、曲をDTMで組み立てていくやり方でアルバムを作ってきたんですけど、そのメンバーとレコーディングしたい思いがずっとあって、ある程度関係値が築けてきたと感じられたので、"みんなで録ってみたらいいんじゃないか"ということになって、バンド・レコーディングに挑戦してみました。「Onion Soup」は私が弾き語りしたデモを聴いたサウンド・プロデューサーのふたりが、"これはkiki vivi lilyがピアノを弾きながら歌うのがいい"と言ってくれたんです。
-初挑戦という意味では、その2曲には思い入れもあると思うのですが、今回他に特に思い入れがあるとか、気に入っているとか、そういう曲はありますか?
どれも手作りしたので、全曲に思い入れがあるんですけど、7曲目の「You Were Mine」は初めてレゲエ・テイストの曲を入れられたという意味で、すごく嬉しいというか、思い入れのある曲になりました。前々からレゲエの曲は入れたかったんです。レゲエのアルバムを作ろうってくらいレゲエの曲も書いていたし、構想もあるんですけど、レゲエ・アルバムはある程度、ポップスとして自分が提示したいものができたらやろうと思っていて。その前段階として、今回はお試し的に1曲入れてみたんですけど、ずっとやりたかったことなので、アレンジの作業もすごく楽しかったし、そのアレンジを生音で録り直すと迫力が出たり、曲のクオリティが上がったりするんです。それを実感しながら自分が思い描いていた楽曲を仕上げていくって作業は、ほんとに楽しかったですね。
-初めてと言えば、12月から初となるワンマン・ツアー("ワンマンツアー「kiki vivi lily Winter Tour 2021-2022」")の開催も決定しています。どんなツアーにしたいと考えていますか?
「Lazy」をバンド・レコーディングしたメンバーと回るんですけど、レコーディングに参加してもらったうえで、またそのバンドとツアーを回るということが初めてなので、それがどんなふうになるのか自分でも楽しみですね。お客さんにもサウンド的に大満足していただけるツアーにしたいと思って、今、準備しています。
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