Japanese
FREE WALK FREE
2021年10月号掲載
Member:Singo(Vo) Taichi(Gt) おがっちゃん(Dr) てる(Support Ba)
Interviewer:山口 智男
今のラウドロックに対して、複雑になりすぎじゃない? という思いがある
-ところで、『碧』の全7曲を聴くかぎり、FREE WALK FREEはラウドロックだけにこだわっているわけではないようですね?
Taichi:そうですね。一応、ラウドロックとは言ってますけど、聴いた人はたぶんロックだと思うんじゃないかと。これは僕個人なのかもしれないですけど、根底にあるのはやっぱりパンクとかハードコアとかなんです。そういう音楽を聴いて、音楽に目覚めたというか、バンドをやりたいと思ったきっかけがそこで。そういう音楽もひっくるめて、今、日本ではラウドロックと言っているところがあるじゃないですか。だから、わかりやすいイメージを持ってもらうためにラウドロックという言葉を使わせてもらっているんです。僕らの音楽を聴いて、ロックだと思ってもらって構わないんですけど、僕個人はFREE WALK FREEは広義のパンクだと思ってます。
-今までお話に出てこなかったですけど、80年代のハードコアも聴いてきましたよね?
Taichi:聴いてます。一番影響を受けているのは90年代のバンドですけど、好きです。
-曲調や、Taichiさんのギターの音色から、個人的に80年代のハードコアを連想しました。
Taichi:ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。今のラウドロックって音楽性が複雑になってきているじゃないですか。僕は王道の、シンプルなギター・サウンドが好きなんです。DESCENDENTSとか、BAD RELIGIONとか、ギターがあんまりピロピロしていないバンドが好きで(笑)。今のラウド系のバンドは音楽性が複雑になりすぎて、聴くぶんには好きですけど、もう1回、シンプルなパンクとか、ハードコアとかが流行ってくれないかなという気持ちもあるんです。複雑になればなるほど、メタルと融合していくじゃないですか。音楽としては全然OKなんですけど、2分で終わる曲が面白いみたいなところが僕の中にはあるので、FREE WALK FREEの曲がそうだというわけではないんですけど、なるべく曲は短めに作ったりとか、間奏をなくしたりとか、そういうことは意識しています。
-では、今のラウドロックに対して物申すみたいな気持ちもあるのですか?
Taichi:あります。複雑になりすぎじゃない? みたいなのは。僕らの曲は僕が聴いてきたパンクやハードコアとは違いますけど、複雑な曲はやっていない。ベースとドラムは丸投げだから単純じゃないかもしれないですけど(笑)。
てる:あ、でも、ベースはできるだけシンプルにしようと思ってます。そのうえで、FREE WALK FREEはひとつのジャンルにまとまらない、それこそ『碧』でいうと「WALKING DEAD」と「アオ」はジャンルが全然違うと思うので、できるかぎりそのジャンルに合わせたフレージングを心掛けていますね。
おがっちゃん:Taichiさんがフィルを入れるのはあまり好きじゃないと言ってたので、できるだけ入れないようにしています(笑)。それも含め、僕も基本的にはシンプルなほうがいいのかなと考えながらやってますね。
-歌メロもこのバンドの大きな魅力ではないかと思うのですが、歌メロを作るうえで大事にしていることは?
Taichi:なるべくAメロ、Bメロ、サビの変化がわかりやすいように作っていて。そのうえでサビはなるだけ派手に、初めて聴いても、ここがサビだとわかるように作っています。
-そんなメロディを歌ううえで、Singoさんがヴォーカリストとして意識していることは?
Singo:ライヴのパフォーマンスも含め、一曲一曲の歌詞の世界観を最大限伝えることですね。そのうえで、いかに自分のベストを出せるかってところに重きを置いています。
-今回の『碧』は新旧の代表曲を選りすぐった、現在のFREE WALK FREEのベスト盤とも言えるのかなと思いましたが。
Singo:ライヴで定番になっている曲を選りすぐりましたね。「アオ」は一昨年からライヴでやり始めた曲なんですけど、今までの自分たちにはなかった雰囲気の曲にもかかわらず、すごくしっくりきているところがあって。僕らのバンドが持っている深みをしっかり伝えられる曲なんじゃないかということで収録することにしました。
-その「アオ」に加え、「WALKING DEAD」、「MEMORIES」もバンドにとって新たな挑戦だったのではないでしょうか?
Taichi:「WALKING DEAD」は1年以上前に作った曲なんですけど、それ以前からスカの曲はやりたかったんです。ただ、なかなかバンドにハマらなくてできなかったんですけど、やっぱり僕らが売りにしている昭和歌謡風のノスタルジックなメロディだけじゃ、バンドの個性として弱いと思って、もう1個ぐらい武器が欲しくて。それにはやっぱりスカだろうということで、バンドの新機軸になったらいいと思って、持っていったのが「WALKING DEAD」でした。ただ、最初はメンバーの評判が良くなくて(笑)。僕の中では自信作だったんですけど、反応良くねぇなと感じながら、どうしてもやりたかったので、"頼むからライヴでやろうよ"ってやっていったら、思いの外、お客さんの反応が良くて、今ではライヴの定番になってます。
Singo:ライヴでやりながらアレンジも変えていったんですよ。それで良くなっていったところはありますね。
Taichi:今、一番ウケてる曲だと思います。
-「MEMORIES」はギターの音色はものすごく歪んでいますが、FREE WALK FREEなりのポップなアプローチの曲ですね。
Taichi:僕らの中では結構明るめの曲で、『碧』の中では一番新しいんです。この曲を作ったとき、すごくいい曲ができたと思ったので、"アルバムに入れさせてください"とメンバーにお願いしました(笑)。明るい曲なんですけど、メロディはFREE WALK FREEらしい。特にサビのメロディは自分でも気に入って、よくできた曲だなと思うんですけど、賛否両論あるのかな。
Singo:いや、いい曲だと思いますよ。
Taichi:ありがとう(笑)。
Singo:バンドを始めた頃は、こういう明るい曲も多かったんです。そこから段々、暗い曲が増えていったんですけど、今のメンバーのグルーヴでやってみたらすごくハマって。今後もライヴでどんどんやっていきたいですね。
-歌詞にはモチーフとして"夢"や"眠り"が頻繁に出てきますが。
Taichi:"眠り"はバンドのイメージを意識して、使っているところがあるんですけど、"夢"みたいな明るい希望的な言葉は、ほんとはなるべく使わないようにしているんです。ただ、僕自身、明るい人間なので、曲はマイナー調の暗めのものが多いんですけど、そういうところが自然に出ちゃってるのかもしれないですね。
-7曲目の「アオ」は、タイトルはカタカナ表記なのですが、歌詞の中では"青"と"蒼"、ふたつの漢字を使っています。それに加え、アルバム・タイトルには"碧"というまた違う漢字をあてていますね。それは、どんなところからの使い分けなのでしょうか?
Taichi:「アオ」は別れの曲なんですけど、若さゆえの別れを表現したくて、人間としての未成熟さという意味で"青"と"蒼"を使いました。そのタイトルをカタカナにしたのは、ふたつの漢字の意味を込めたんです。そうしたほうが聴いた人がいろいろ考えてくれるんじゃないかと思ったところもあります。アルバム・タイトルの"碧"は、ジャケットをデザインしてくれたヤマチハさんというデザイナーのお子さんの名前がたまたま碧だったんですよ。"青"か"蒼"にしようかと考えていたんですけど、不思議な偶然があるというか、すごく縁があるなと思って、タイトルはその子の名前の"碧"という漢字を使ったんです。
-さて、あわよくば売れたいということもおっしゃっていましたが、全国デビューをステップに今後どんな活動をしていきたいと考えていますか?
Singo:まだ世に出ていない曲を考えると、僕らのすべてが表現できたとは思わないですけど、FREE WALK FREEの入口にぴったりのアルバムになったと思うんです。
Taichi:そんなアルバムをきっかけにいろいろな人と出会えるように、この4人でこれまで以上に精力的に活動していきたいです。まずは10月23日に福岡の天神LIVE HOUSE OP'sで開催するレコ発ライヴですね。その後、各地をツアーして、来年の1月29日に福岡の天神Public space四次元でツアー・ファイナルをやります。
おがっちゃん:そこから次のリリースにも繋げていきたいです。
てる:僕はサポート・ベーシストとして、ツアーを含め、そんなFREE WALK FREEを支えていきたいと思ってます。
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