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INTERVIEW

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SULLIVAN's FUN CLUB

SULLIVAN's FUN CLUB

Member:ヨシダレオ(Vo/Gt)

Interviewer:稲垣 遥

全員19歳の"激情型ロック・バンド"SULLIVAN's FUN CLUBが北の大地から全国へ。札幌在住の彼らが、このたび初の全国流通盤『Sentimental Young Ones』をリリースする。昨年2019年に現メンバーが揃うと、"出れんの!?サマソニ!?"で出演権を勝ち取り"SUMMER SONIC 2019"に出演。その勢いのまま"未確認フェスティバル2019"ではグランプリ獲得、さらに、STARCRAWLERの来日公演ゲストへの抜擢と、大車輪の活躍を見せた4人。今回Skream!では、そんな2020年要注目ニューカマーと言える彼らから、フロントマンであるヨシダレオに初取材を実施した。

-オフィシャル・サイトによると、2016年7月にレオさんとタダカズキ(Dr)さんを中心に結成されたということですが、どのように今のメンバーが揃ったのですか?

2016年、ひとりで音楽をやっていたヨシダレオがバンドを組みたくなり、通っていた音楽学校の後輩のタダカズキと前ベースを誘い、結成しました。結成から1年ほどでベースが脱退し、同じく後輩(タダと同級生)のヤダニイナを誘い、2017年11月に3ピースでの活動になります。新体制での活動を重ねていくなか、対バン相手のフロントマン、ヨシダカズマに出会い、公私共に交流を深めていたところ、2018年夏にヨシダカズマ在籍のバンドが解散し、2019年1月からサポート・ギター、7月からは正規メンバーとして迎え4人体制になりました。

-このバンドを組む以前から楽器などはやっていたんですか? 音楽を始めたきっかけはなんだったんでしょうか?

もともと音楽を聴くのが好きで、10歳のときに初めてギターに触りました。単純に"超かっこいいから"という理由だった気がします。

-ルーツとなった音楽やアーティストなどがあれば教えてください。

バンドとしてのルーツはなく、メンバー全員聴く音楽はバラバラです。全員の共通言語がないので、互いに教え合い、影響し合ってます。

-バンドを組んだ当初、こういう音楽をやろうというような話し合いはあったんですか? どのように今の音楽性に辿りついたのでしょうか?

音楽性についての話し合いは一切なかったです。詞、メロディと向き合いSULLIVAN's FUN CLUBとしてアウトプットすると、今のこのような形になりました。

-そして、会場限定音源の発表や地元札幌での自主企画なども経て、"SUMMER SONIC 2019"に出演。現体制になって1ヶ月での出演だったんですね。手応えはいかがでしたか?

今まで経験したことのない規模での演奏だったので、とてもいい刺激になりました。

-同月には"未確認フェスティバル2019"でグランプリを獲得されました。決勝のステージでは、ギターのネックが折れるほど激しいパフォーマンスをされたようですが、普段からそれくらいのライヴをされているんですか? ライヴに対するこだわりはありますか?

ネックが折れたのは完全に事故です(笑)。熱が入ってしまうとそういう事故が多くなります。イベントの規模やホーム、アウェイ関係なく、まっすぐやることを心掛けています。

-"SUMMER SONIC"、"未確認フェスティバル"を経て、一気に地元以外からも注目を浴びることになったと思うのですが、その状況をどう受け止めていらっしゃいますか?

個人的にはまだ実感が湧かず、受け止めきれない気持ちです。ですが、自分たちの音楽がたくさんの街に届いてると思うととても幸せな気分になります。素直に嬉しいです。

-12月にはSTARCRAWLERの来日ツアーの名古屋公演に出演されました。STARCRAWLERのメンバーからも称賛されたということですが、いかがでした?

STARCRAWLERのメンバーのみなさんはとても温かく、まっすぐにいいライヴができました。また、お客さんがとても温かかったのも印象的です。

-そして今回、ミニ・アルバム『Sentimental Young Ones』のリリース、おめでとうございます! 初の全国流通盤ということで、改めて馴染みの曲を押し出すという方法を取ることもできたと思うのですが、これまでにリリースされたCDなどからの選曲ではなく、2019年秋以降発表の最新曲だけで構成されています。この選曲にはどういう意図がありましたか?

ありがとうございます! 過去の曲ももちろん好きですし、ライヴでもたくさん演奏してますが、CDをわざわざ買って、見て聴いてほしいのは今の自分たちの音楽なので、このような選曲になりました。

-「PINK YELLOW BLUEZ」は、今の4人になって初のシングル曲で、まさに初期衝動爆発といった感じですね。イントロの楽しく転がるギターが印象的で、サビも耳に残りますし、"好きな君には好きと言って死ねたらいいな"はいくつになっても真理で、グッとくるフレーズです。この曲はどのようにできていったんでしょうか。

カズマがサポートで加入し、初めて制作した曲です。新体制でのアンセムになったなと思います。歌詞については自分の学生時代の気持ちがそのまま表れているような気がしますね。よくサボってたので、あまり覚えていませんが(笑)。

-SULLIVAN's FUN CLUBの曲は全体的に抒情的な和のメロディが多いように感じたのですが、今作初収録の「DATE DATE DATE」はギター・リフから洋楽ライクな印象を受けました。また、心なしかAメロの歌い方も英語っぽく聴こえるところがありますが、意識的なものですか?

この曲は練習スタジオでセッティング中に思いついた曲で、その場でカズマにリフを教え、コードを当てはめて作りました。サウンドに引っ張られ、気がつけばヴォーカルもアメリカナイズされましたね。