Japanese
THE FUZZ ACT
2019年04月号掲載
Member:徳永 駿介(Vo/Gt) 志水 咲蔵(Gt) 加藤 慎也(Ba) 森園 竣(Dr)
Interviewer:石角 友香
ヴォーカル&ギターで作詞作曲を担当する徳永駿介と、ドラムの森園 竣が高校時代にスタートさせたTHE FUZZ ACT。すでに10年以上のキャリアを持ち、現在のメンバーになってまだ1年に満たない状態ながら、今までで最も必要なピースが揃い制作したのが今回のミニ・アルバム『Humans』だ。2019年にありながら、驚くほど剥き身のロックンロール、そしてブルース・ロックなどが生々しい音像で鳴っている。だが、明快なヴォーカルや印象的なメロディ、楽器そのものの音を聴いていると、時代性は必ずしも表面的な新しさに左右されないことを知った。このユニークなバンドの成り立ちを訊く。
-みなさん、今おいくつなんですか?
徳永:僕と森園が28で、加藤は1個下、志水はちょっと離れてて22です。
-というのも、今回初めて聴いてかなり驚いたというか。最初からこういうハードボイルドで、ブルース・ロック的な部分もあるサウンドだったんですか?
徳永:そうですね。ブルース・ロックは好きですし、こいつ(志水)が半年前ぐらいに入ってガラッと全体のサウンドの感じも変わって、そういう方向に行った感じもします。
-徳永さん、加藤さん、森園さんの音楽的な背景は近いんですか?
徳永:10代のときはNIRVANAとかオルタナティヴを聴いてました。僕らより世代的には上なんですけど、そのへんを聴いてから洋楽に入っていきましたね。
-高校時代からそういう感じだったんですか?
徳永:森園が学校の近くに下宿してて、森園んちに学校終わったら集まってDVD観たりしてました。そのときはもうバンドを組んでて、同じ名前だったんですよ。で、ギターの奴と3人で上京したんですけど、ギターの奴は4年前ぐらいに抜けて、別のギターが入って抜けて、志水が入りました。
-高校を卒業して、バンドで活動するために上京したんですよね。
徳永:そうなんですよ。"バンドなら!"って感じで上京したんですけど、メンバー・チェンジとかがあるとキツいですね。雰囲気もガラッと変わるし、そこでイチからまた作っていく感じになるので。
-出てきたときは無邪気な感じで"バンドやりたい!"と思ってたんですか?
森園:出てきたときもわりとピリピリしてたんじゃないかな? それは変わってないです。
-それで、グランジからどう掘っていったんですか?
徳永:60年代とか70年代とかルーツになるところも聴いて。10代でこっちにきたときは、自分の感覚から一番遠いものを聴こうと思ってプログレとかばっか聴いてましたね。
-60年代、70年代のものは何を聴いてましたか?
徳永:普通にツェッペリン(LED ZEPPELIN)とか、ギターに関してははジミヘン(Jimi Hendrix)とか、CREAMとかも聴いてたし。
志水:ブルースは僕が一番聴いてると思うんですけど、友達はいないっす(笑)。
-まぁその歳だと(笑)。志水さんがブルース・ロックにハマったきっかけは?
志水:小学生のときに清志郎(忌野清志郎)さんが亡くなっちゃって。もともと知ってたんですけど、そのときにテレビでライヴ映像がバンバン流れてて"うわ、かっけぇな"と思ったんです。これはやるしかないなとなって、RC(RCサクセション)を遡っていくとブルースとかソウルとかロックンロールが出てきて、どんどん聴いてハマっていった感じですね。
-清志郎さんがヒーローなんですか?
志水:清志郎さんもチャボ(仲井戸麗市/Gt)さんも好きだし。THE ROLLING STONESが軸になってて、Keith Richards(Gt)はヒーローですね。
徳永:志水とは加入する前からよく飲みに行ってそういう話をしてて。ストリート・スライダーズが好きなんですけど、そこで話が合ったんですよ。
志水:そこで仲良くなりましたね。
-歌のためのアレンジだというのがわかるバンドですね。
徳永:めちゃめちゃそうだと思います。ギター・ロック・バンド的な扱われ方をされたりするけど、すごく"歌"ですよね。HARRYの歌があってこそみたいなことをみんな知ってたバンドで、ほんとにふたりとも大好きです。
-今回の1曲目の「夢なんかじゃない」は松田優作さんのドラマの音楽のようなハードボイルド感があって、なぜこういう時代感が出るんでしょう?
徳永:"あしたのジョー"とかが好きなんですよ。そういう感じなんです。
志水:実はスライダーズ(ストリート・スライダーズ)と"あしたのジョー"で意気投合したんですよ。
-スライダーズや"あしたのジョー"に象徴される軸ってなんなんでしょうね?
徳永:ひとつのものに懸けてる情熱みたいなことなのかな。なんか生活とかいろいろあるじゃないですか。そういうものからちょっと離れてる情熱というか、非現実的だけど、そこに懸ける情熱があるってことじゃないかな? と思いますね。
-じゃあ志水さんと出会ったのはバンドとしては運命?
徳永:ほんとそうですね。そこが共有できてるのはデカいです。そこが離れてるとどうしてもまとまらなくなっちゃうし。
志水:自分の話になっちゃうんですけど、リード・ギターの経験がTHE FUZZ ACTに入れてもらうまでなくて、ギター&ヴォーカルをやってて。初めてリード・ギターをやるので"大丈夫なのかな?"と考えてたんですけど、よくよく考えてみると僕が好きなのはKeith Richardsだしチャボだし、リード・ギターやんってことでやってみたら自分的には結構楽しくやれてるし、かっけぇやん! と思えるし、誘ってもらえたのはマジで運命かなとか思ったりしますね......恥ずっ(笑)!
-(笑)今、徳永さんと志水さんの共通するルーツをうかがいましたが、今回の作品を聴いてると浮かぶのはエレカシ(エレファントカシマシ)とかイエモン(THE YELLOW MONKEY)とかTHE DOORSだったんですよ。
徳永:あぁ、僕エレカシもTHE DOORSも大好きなんで、もう大当たりです(笑)。
-「太陽を待ちながら」はTHE DOORSのタイトルまんまですけど(笑)。
徳永:それはもうまんまです、タイトルは。
-イエモンやエレカシはジャンルで形容しがたいじゃないですか。
徳永:オリジナリティがあるんですよね。どっかのシーンに入ってるというよりは、そこだけで立ってる感じが好きというか目指したいので、精神性にはめっちゃ影響受けてます。
-彼らは歌やメロディが突出しているバンドでもあるし。
徳永:僕も歌が中心にあってほしいっていうのは思ってて。ヴォーカルはより生身だから、生命力というか、一番パワフルなもののはずっていうのは考えます。
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