Japanese
THE FUZZ ACT
2019年04月号掲載
Member:徳永 駿介(Vo/Gt) 志水 咲蔵(Gt) 加藤 慎也(Ba) 森園 竣(Dr)
Interviewer:石角 友香
-加藤さんは今ベースをやってる理由はなんですか?
加藤:最初は学校の先輩がバンドをやってて、自分もやりたいってなって友達を誘ったときにみんな結構"ギターやりたーい"とかなって、ベースが余ってたんです。まぁ言い出しっぺだったので余り物のベースを(笑)。
-やってる間に"ベース楽しい"ってなった契機はないんですか?
加藤:このバンドに入ってからですかね。専門学校に通ってたときは逆にどんどんつまんなくなって、"音楽ってなんだっけ?"みたいな感じになって......バンドも組めてなかったっていうのもあるんですけど。なので、やっとバンドに加入することになってそこでベースというものを知ったというか、ちゃんとこういう役割があるんだなっていうのを知ってからですね、楽しくなったのは。
-加藤さんの基本になってるようなプレイヤーはいるんですか?
加藤:加入当初はほんとにベーシストを知らなかったので徳永にCDをどさっと渡されて"お前とりあえずこれを聴け"と。で、聴きまくって"なるほど"みたいな。ベーシストが"なんでここにこのフレーズ入れてんの?"とか、"これはなんでだと思う?"って話して勉強していった感じですね。
徳永:細野(晴臣)さんとPaul McCartneyを最初に貸したんです。
-それはすごくレベルが高いですね(笑)。
徳永:でもそこを聴かないと。僕は、ベースがメロディアスな部分とリズムをちゃんとやるっていうバランスをそこから学んだので、同じように学んでほしいって思いで貸しました。
-Paulのソロは今も新鮮ですね。
徳永:あんなポップさとアバンギャルドさのバランスをよく取れてたなと。細野さんは『HOSONO HOUSE』とかですね。あとは、"トロピカル三部作"(※細野晴臣のソロ・アルバム『トロピカル・ダンディー』、『泰安洋行』、『はらいそ』の総称)は民族的な部分もあるけど、ベースはグルーヴィなところがあるので、そのあたりですかね。
-徳永さん、すごいミュージック・マスターですね(笑)。
徳永:曲を作ってるからじゃないですか(笑)。
-その徳永さんと一番付き合いが長い森園さんは最初からドラムが好きだったんですか?
森園:最初からドラムでしたね。幼稚園のマーチングから。中学のときは吹奏楽部じゃなかったんですけど、吹奏楽部に個人練みたいなのがあってドラムを叩きに行かせてもらってましたね。
-森園さんのドラムにはちょっとモダンな要素を感じます。
徳永:ここ(徳永と森園)はずっと聴いてきた音楽とかを共有しながらやってるので。僕ももちろん最近のものも聴くし、みんな古く聴こえないようにはしたいんですよ。
-今回レコーディングはthe pillowsやチャットモンチーも手掛けた小野寺伯文さんとやられたんですね。エンジニアとしてどういうところが特徴的な人ですか?
徳永:僕たちがどういう音を出したいのか聞いてくれるというか。で、ちゃんと飲みに行って話したりして、どういう環境や積み重ねで僕たちがやってきたのかいうところもわかってくれたうえで音を作ってくれた感じがあったので、人間的にすごく尊敬できる感じでしたね。
-そして徳永さんの歌詞はわかりやすいですね。変な意味で詩的にしないところがいいのかなと。
徳永:僕、本をすごく読むんですけど、村上春樹みたいな表現があんまり好きじゃないというか。
-(笑)それはバンドにも似合わないかと。
徳永:というか、詞だから音の中に入ってるので、わかりやすい部分がないとだめだっていうのはあって。あんまりそこをこねくり回しすぎると小説書いた方がいいじゃんってなるからっていうギリギリのラインはありますね。
-ラストの「End of Life」はなぜ人生の終わりについて書こうと思ったのかが興味深くて。
徳永:なんだろう? そのときすごく死を意識してたんです。例えば災害とか伝染病とか戦争とかがあってみんないつ死ぬかわかんないっていうときは、人は何も意識してなくて、とにかく明日を生きるしかないじゃないですか。そのためになんとか食べ物をとかなんとか体を温めるとか、そういう状況が一番必死に生きると思うんです。でも僕らの日常はちゃんと飯食える。それって平凡だし生ぬるいって言ったらあれですけど、そうじゃないときの方が生命的には一番動いてるんじゃないかなと。それも含めてのことを書いたんだと思います。
-日常的にはギリギリのところまでなかなかいけないけど、例えばライヴだと、どこまでできるかを試す場でもあるんじゃないですか?
徳永:そうですね。だからその日どこまで出し切れるのかとか、そこはたぶん歌詞に書いたこととは別角度だけど、ちょっと直面してる部分があるっていう感じです。
-ロック・バンドが持っていた危うさというか、ちょっとヤバい、そういうムードも好きなんですか?
徳永:好きですね。表現とか芸術とか、音楽、ロックもだし。でも80年代ごろから"商品"になるじゃないですか――それより前の時代にもそういう傾向はあったんですけど、今その速さはさらに上がってるじゃないですか。ネットもあるし。だから1個に懸けるとか"これが作れれば死んでもいいや"みたいな思いで作ってるって感じる人はすごく少ない。だからこそそれをやりたいっていうのもあるし。
-なるほど。そしてアルバムのタイトルは"Humans"。大きなタイトルですね。
徳永:そうですね(笑)。最後にできたのが1曲目の「夢なんかじゃない」だったんですよ。で、アルバムのタイトルは曲が揃ってから決めたんです。人間って、今すごく変わっていってるというか。何十年しか寿命がないのにそれを伸ばそうとしてるけど、怪我したら血は出るし、そのこと自体ははもう変えられないじゃないですか。だから、人間に限界はないと言ってもやっぱりあると思うんです。でも今、人間的な限界を社会的にとか技術的にとか越えようとしすぎてる感じがあって、そのまま行くと人間じゃなくてもよくなる感じがあるなと思って。
-あぁ、たしかに。
徳永:今後どうなるかはわからないけど、僕はいったん人間のいいとことか人間としての大事な部分とかを、確認してみようっていう気持ちがあるんですよ。いろんなものが発展していくっていうのはいいけど、もしかしたら人間自体がいなくてよくなるみたいな感じがあって、じゃあ人間という存在の意味って、小さいことでも悩んじゃったりすることなのかなと思ったんです。ほんとは生きてる意味って基本的に僕はないと考えてるんですけど、「夢なんかじゃない」の歌詞にあるように"俺が生きたのは、俺が見たのは夢じゃない"と思おうとすることもあるじゃないですか。"思おうとする"ことの美しさをもっと確認した方がいいなって感じがするんですよ。そういうのも含めて"Humans"というタイトルを付けました。
-感情抜きにOSをアップデートするようにスキルを上げるのも、時代に順応しているようでスリリングですが、完全にそうなると人間じゃなくていいじゃんってことになるし。
徳永:そうなんですよ。感じられる範囲のめちゃくちゃいいところを1回確認してみた方がいいんじゃないか? というか。ご飯を食べておいしいと感じることは大事だし、偶然今まで会えてなかった人に会えて、泣きながら"会えたね"と思うこともめっちゃすげぇなって。好きすぎて誰かに会いたくなるとか、そういうところをもう1回確認しようと。そういうのが大事だったじゃんって。一番言いたいのはそういうところですかね。
-この音楽をまったく新しいものとして聴く若い人も多いと思います。
徳永:そこが面白く作用してほしいなっていうのはあるので、いっぱい迷ってる人には一番聴いてほしいですね。BGM的な役割とか気分を上げる音楽にも好きな音楽はいっぱいあるけど、こんな考え方があるんだとか衝撃を受けたときの......僕はそういう音楽をすごく愛してきたので、僕らの音楽が初めて聴く人にとってそういう音楽になってほしいし、そういうアルバムになってほしいって想いは今回特に強いです。
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