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INTERVIEW

Japanese

Jano

 

Jano

Member:河原 大志(Vo/Gt) ミナコリン(Ba/Cho) さいそん(Key/Cho)

Interviewer:岡本 貴之

京都発の3ピース・バンド Janoが、2ndミニ・アルバム『YUMEMINA PARADE』を1月24日にリリースする。その間シングル、EPもリリースしているものの、前作の1stアルバム『細胞ディスコリウム』から5年近くを経て完成したこのアルバムは、バンドがもともと持っていたであろうダンス・サウンドを現代の自分たちらしくブラッシュアップさせた快作となっている。今回、バンドの成り立ちから新作への想いまで、メール・インタビューで答えてもらった。

-2ndミニ・アルバム『YUMEMINA PARADE』発売決定おめでとうございます! まず、 Skream!初登場ということでバンドの自己紹介をお願いします。

大志:結成はいつになるかな......たしか8年前くらいに妹(ミナコリン)がベースをやっていて、お互い別々のバンドで活動してました。当時隣の部屋から練習する音が聞こえてきたんですが、妹はもともとピアノを習っていて、音楽の基盤ができてたというか、僕より楽器が上手かった。家族なんで意思疎通もやりやすいと思って、兄妹でやるなんて考えもしなかったミナコリンを口説き落としました(笑)。

ミナコリン:本格的にやり始めたのはそれから数年後で、私たち兄妹以外のメンバー加入脱退が何回かあって、それで前作のリリース後に友人の紹介でたまたま地元が一緒だったさいそんが入ってくれて、今に至ります。

-プロフィールに"細胞活性バンド"という言葉がありますが、どういうことなのか詳しく教えてください。

大志:当たり前のことですけど、誰でも日常でストレスを抱えたり、余計な心配でやきもきしたりしますよね。なので、"音楽に触れてるときくらいそんなこと忘れようぜ! 今日腹立ったこととかどうでもええわ!"みたいな。音楽に限らず、娯楽の原点ってそういうもんだと思います。もちろん音楽を聴いたくらいでそういうことが解決するわけじゃないんですが......そういう時間くらい嫌なこと忘れようぜ! っていう。で、気分転換してまた明日に切り替えられるような、そんなバンドでありたいと思います。

-ヴォーカル・ギターの大志さんとベースのミナコリンさんは兄妹ということですが、あまり他のバンドにはないことだと思います。兄妹でバンドをやることのメリット/デメリットなど、感じていることがあれば教えてください。

ミナコリン:メリットはお互い何を考えているか、どうしたいかがだいたいわかる。デメリットはダメなところも似ているので共倒れしやすいところですね。でもそれをさいそんがカバーしてくれています。

-キーボードのさいそんさんは、おふたりと一緒に活動していることにどんな想いを持っていますか。

さいそん:私的には他のバンドとそんなに変わらないです。ふたりが兄妹喧嘩することも滅多にないですし(笑)。お兄ちゃんは口下手なところがあるので、その補足説明をミナコリンがしてくれたりするときは"さすが兄妹やな"って思います(笑)。

-メンバーそれぞれの音楽志向、ルーツを教えてください。

さいそん:私は昔から音楽は好きで、ピアノを習ったこともあるし、吹奏楽部やったりもしたので、音楽ジャンル的には相当幅広く聴きます。広く浅くですが......バンドをしようと思ったのは、Janoとはジャンルが違うかもしれないですが、藍坊主にハマったのがきっかけです。

ミナコリン:わりとなんでも好きです。ルーツと言えば、男の子に憧れた思春期だったので、屈強な男性になってバンドがしてみたかったですね。

大志:僕は90年代のバンド。イントロ、Aメロ、Bメロ、サビでドン! みたいな。

-そうした個人個人の音楽要素をどのような形でバンドに持ち込んでいますか?

大志:前はほぼできあがりのデモを持っていくことが多くて、アレンジの指定もかなりしてたんですけど、やっぱりそれで揉めたりとかもして。みんな辿ってきた道も違うし、今は個人の得意な部分を出してもらった方がいいと思ってるので、ある程度任せてます。結果としてバンド・マジックみたいなものも生まれやすくなりました。

-『YUMEMINA PARADE』は2013年リリースの1stアルバム『細胞ディスコリウム』以来となるミニ・アルバムですが、リリースの間隔が開いた理由があれば教えてください。

大志:前回のリリース・ツアーのすぐあとにメンバー脱退がありました。キーボーディストって人口が少ないのか、体制を整えるのにずいぶん時間がかかりましたね。

ミナコリン:あと、それぞれの仕事や家庭、生活環境、健康な心身をメンバー人数分揃えることができなかったので、優先すべきは土台からと考えた結果、ペースが落ちていました。

-今作のテーマとタイトルについて教えてください。

大志:"YUMEMINA PARADE=夢見なパレード"で、タイトルはそのまんまの読みです。さっきの話とちょっと被るんですけど、パレードってただただ血湧き肉躍るっていうか、観てるときはみんな普段のつまらない悩みとか飛んでると思うので。自分たちの作りたい音楽とかライヴでの雰囲気にマッチしてていいなって、前から思ってたんです。制作にあたっては、いい感情はもちろん、悪い感情や迷いなんかも吹っ飛ばすパレードみたいな音源を目指しました。