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INTERVIEW

Japanese

ポルカドットスティングレイ

2017年05月号掲載

ポルカドットスティングレイ

Member:雫(Vo/Gt)

Interviewer:岡本 貴之

-雫さんの考えとしては、妄信しているものがその人の正義であってもいい、と思いますか?

いいですね。我々も多くの人の大正義になりたいという意味での『大正義』なので。わりと正義とか流行とか、人の心の信じてるものってすぐ壊れちゃうものだし流されやすいものだしっていうのは、曲で歌っているようにわかってはいるんですけど、ただその流行を作り続けてみんなの大正義であり続けたいという決心ですね、この『大正義』は。確信しつつ気合を表明していますね。あえて大口を叩いてます(笑)、先導し続ける必要があるのはわかってるから先導しますよっていう。

-「ミドリ」でベースを弾いているのが、ヒトリエイガラシさんですが、tricotヒロミ・ヒロヒロさんも参加してますね。

ベースのウエムラがRECの時期に骨折しまして。ヒトリエはもともとみんな仲が良かったんですけど、tricotは私が大ファンでヒロミさんにお願いしたら快諾していただいて。超いい人なんですよ。私はRECのとき大はしゃぎでした(笑)。ツアーにも誘っていただいて対バンすることになったんですけど、相当嬉しいですね。バンドをやる前からの大ファンだったので。バンドやってて良かったです。

-最近は、バンドをやってて良かったって思う瞬間がたくさんあるんじゃないですか?

tricotもそうだし、ずっと憧れていた人たちとの対バンというのがひとつ、バンドをやっていて良かったっていうわかりやすい瞬間でもあるし、昨日から公式LINEアカウントができたんですけど、面白いことがしたいなって思って。うちのベースは絵がものすごく下手で画伯って呼ばれているんですけど、隠しキーワードで"馬"って打ったら画伯の書いた馬の絵が出てくるとか、私がこっそり書いたビビ(※雫が飼っている猫)の絵が出てくるとかやっていて。それがTwitterで"こうやって打ったらこう返ってきた"ってみんな盛り上がってくれてるんですよ。そういうのを見ているときに"バンドやってて良かった"って思います(笑)。楽しんでもらってるのが嬉しいんですよね。

-雫さんって作詞作曲をしたり絵を描いたりMVのシナリオを書いたり演出したり、ひとりでなんでもできちゃう印象ですけど、やっぱりバンドをやりたいんですよね。

バンドですね。やっぱり私に足りない知識を補ってくれるというのもあるし、チームで何かをするというのがなんだかんだ好きなんです。自分で何でもやりたい反面、支えてくれるメンバーがいた方が嬉しい感じですね。

-「ベニクラゲ」(Track.4)という曲がありますが、バンド名もエイの名前ということで、海洋生物に何か思い入れがあるのかなと。

私、動物が何でも好きなんですよ。だから猫の曲とかも前のバンドで書いたりしていたんですけど、今はポルカドットスティングレイって名前にしているくらいだし、ちょっと水っぽい曲を多く書いた方がイメージにすんなり入ってくるかなっていうことで、数ある好きな動物の中でも、「ベニクラゲ」とか「人魚」(『骨抜きE.P.』収録曲)とかを作っているようなところはありますね。趣味だけで曲が作れるなら全部動物にしたいくらいです(笑)。ベニクラゲって不老不死のクラゲなんですよ。死にそうになったら脱皮して復活するみたいな。見た目もかわいいしいろいろ調べてたんですけど、"不老不死って自分が生きているのに周りはみんな死ぬってめっちゃつらいよな"って思って。"不老不死の人目線"で書いたらこうなりました(笑)。

-GWはフェス3連発ですね(5月3日"VIVA LA ROCK 2017"、5月4日"NIIGATA RAINBOW ROCK 2017"、5月5日"rockin'on presents JAPAN JAM 2017")。リリース直後のフェスですがどんなライヴを見せたいですか。

こういうフェスは初めてですし、ポルカ初めましての人が多いと思うので、鉄板のセットリストで勝負したいなと。まずは普通に曲の良さをアピールしたいですね。直球のスタンダードなライヴをお見せしつつ、それを見て"いいな"と思った人は今後ワンマンに来てくれたらいいなって。凝った演出はワンマンでやるので、とりあえずうちらのことを知って好きになってくれよっていう3連チャンにしたいです。

-そして7月13日、東京キネマ倶楽部でのワンマン・ツアー追加公演も発表されました。

素敵な場所なんで、何をやってやろうかって考えてます。

-ポルカドットスティングレイはこれからどんなものを目指して活動していきますか。

邦楽ロック・バンドというよりは、国民的音楽グループになりたいです。今はまだロック・バンドっていう枠からは出ていないかもしれないですけど、目指していることとしてはブレてなくて。自分たちのやり方でポップを表現することをやり続けて、最終的には誰もが知っていてみんなの頂点にいるドリカム(DREAMS COME TRUE)さんみたいになって、時代を築き上げたいです。