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INTERVIEW

Japanese

THREEOUT

2017年03月号掲載

THREEOUT

Member:直人(Vo/Gt) 優作(Gt/Vo) ヤマシタ(Ba/Cho) なお(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

THREEOUTの1stフル・アルバム『TALETELLER』は、ギター・ロックを基調にラップやブレイクダウンを織り込むなど、一筋縄ではいかないユニークなサウンドを掲げている。女性ドラマー擁する4人組という編成も、この特異な楽曲に繋がっていることもインタビューを通してよくわかった。爽快にして重厚なこの振れ幅はどこから来ているのだろうか。結成から約4年の歳月を経て、ついにリリースされる今作にはこれまで培ってきたバンドの音楽性や道のりがしっかりと刻まれている。歌メロ、演奏、楽曲共にハイクオリティな期待の新人バンドと言えるだろう。メンバー全員に話を訊いた。

-今作で初めてTHREEOUTの音を聴いたのですが、爽やかなギター・ロック・バンドと思いきや、危うく騙されるところでした。

一同:ははははは(笑)。

優作:実は重いんです。

ヤマシタ:思うツボですね。

直人:僕らは1曲の中にいろんな展開があるので、みなさんにそう言っていただくことが多くて。狙っているかと言われたら、狙ってます(笑)。メンバー個々でも聴く音楽がバラバラだし、バンド的にもみんなが聴いてる音楽が影響してますからね。

-そうなると、音をまとめるのは大変じゃないですか?

直人:そこが一番苦労します(笑)。

-2013年に結成ですけど、最初はどんな音楽をやろうと?

直人:何も考えてなかったですね。ただ、自分たちがやりたいことを詰め込もうと。今はそれが悪化した状態ですね。

一同:ははははは(笑)。

ヤマシタ:昔よりも1曲の情報量は増えてますからね。

-このバンドはどういうふうに始まったんですか?

優作:もともと通っていた高校の先輩に直人君がいて、それから友達のヤマシタを誘って、あとからなおさんが入って、今の形になりました。俺が初めて直人君に会ったときは、Nothing's Carved In Stoneやサカナクションのコピーをやってました。

直人:ははは、そうだ。彼(優作)はUNISON SQUARE GARDENとかコピーしてましたね。

-優作さんはちょっとUNISON SQUARE GARDENの斎藤(宏介/Vo/Gt)さんにルックスも似てますね(笑)。

優作:いやいやいや! 斎藤さんはめちゃくちゃ好きですけど。

直人:今挙げたようなバンドの色が混ざってるかなと。

ヤマシタ:オルタナティヴ・ギター・ロックみたいな?

優作:それにプラスして、直人君はcoldrainとか重い音楽も聴くから、曲にいろんな仕掛けができるようになったんですよ。

-そうなんですね。

ヤマシタ:ドラムがなおちゃんになって、彼女のバックボーンにラウド、ハードコアがあるから。ようやく、そういう要素を取り入れるようになったんですよ。だから、音源も出すごとにラウド要素は強くなりました。

直人:彼女は日本の音楽よりも、海外のバンドが好きですね。

優作:なおさんはメンバーの中で一番洋楽を聴くかもしれない。

-なおさんはどのへんのバンドが好きなんですか?

なお:BRING ME THE HORIZON、ISSUES、PERIPHERYとか......。

-PERIPHERYも好きなんですか?

なお:ドラムの人が好きで、影響を受けるというより、動画を見つめているだけです(笑)。

-なるほど。ヤマシタさんはどんな音楽を好んで?

ヤマシタ:僕はアジカン、くるり、フジファブリックとか好きですね。だから、僕が聴いてきた音楽はそんなに反映されてないです。

直人:聴いてた音楽とやってる音楽が一番違うのはヤマシタだね(笑)。

-2014年になおさんが加入した経緯は?

直人:最初のドラムがやめちゃって、サポートを迎えてやったんですけど。偶然スタジオで(なおに)会ったときに......ドラムをやってるという話を聞いて。

-偶然スタジオで会ったとは?

なお:スタジオで働いてたんですよ。で、喋っていたら、ドラム募集しているってことで、私も前のバンドをやめたからドラムをやりたいと思ってて、タイミングも良かったんですよね。

直人:それで"1回スタジオで叩いてみて"と言ったら、彼女はハードコア、メタルとか重い音楽が好きなので、ものすごく迫力のあるドラムを叩いて。僕らも何だこれは? と。それで"面白い!"と思って誘ったんですよ。で、そのあとに僕らのライヴを観に来てもらって、"入りたいです"と言ってくれて。

なお:えっ、そうだっけ? あっ、そうでした(笑)。