Japanese
テンテンコ
2017年01月号掲載
Interviewer:秦 理絵
-アレンジャーには、そういうふうに最初に曲のイメージを伝えるんですか?
「流氷のこども」はそうですね。最初に旅人さんと野毛の焼肉屋さんに行って、飲みながらずっと喋ってたんですけど(笑)、私の生い立ちをずっと聞いてくれたんです。私、小っちゃいころに流氷が見られるところに住んでたんですよ。それで、流氷に乗って、アザラシとか動物とか鳥が乗ってくるのを見てたって話したら、面白がってくれて。(北海道の)サロマ湖っていうところだったんですけど、その景色を歌にしたら面白いかもねっていうので、そのままスタジオに入って作った曲なんです。
-テンテンコさんの原風景の曲なんですね。逆に、物語的な架空の世界を作った曲だと、「次郎」はインパクトがあるなぁと。日本人には馴染みのあるメロディで。
これは演歌ですよね。この曲は、私がすごく好きなJINTANAさんが作ってくださったんですけど、私から"こうしたいです"って出したものから始まった曲じゃないんです。JINTANAさんはいま、歌詞が出るスピーカー(Lyric speaker)を開発して、めちゃくちゃ忙しいんですけど、なんとか時間を作ってもらって打ち合わせに行ったんです。そのときに、クンビアの話になったんですね。コロンビアの民族音楽なんですけど。その地域に電子楽器が入ってできた、デジタル・クンビアっていうのを現地の人たちがやってるんです。それもダンス・ミュージックなんですけど。そしたら、JINTANAさんがデジタル・クンビアをイメージして作った曲があるって言うんですよ。それを聴かせてもらったら、もうひっくり返るぐらい良くて(笑)。まだ声は入ってなかったんですけど、わざと悪い音で作った独特の潰れたリズムの音だったり、ギターの音だったりが素晴らしくて。"これやりたい"って言ったら、"いいよ"って言ってくれたんです。そこからはトントントンと進んでいきました。
-ジャンルで言うと、デジタル・クンビア meets 演歌みたいな感じなんですよ。で、ちょっと昔の童謡みたいな懐かしい感じもあったりして。
変な曲ですね(笑)。
-「次郎」の歌詞はメッセージ性も強くて。次郎っていう架空のミュージシャン?
演歌歌手ですね。
-あぁ、演歌歌手なんですね。その次郎に熱狂する大人たちのことが描かれてて。
これもJINTANAさんの頭の中にあったお話なんです。"この曲でいきましょう"ってなったときに説明されたんですけど、次郎は、自分が"これがいい"って思うことを選択しないといけないってことを言う演歌歌手なんですね。電子音で演歌をやってるっていう設定なんです。手元には機械があって。ライヴの仕方も変わってて、街に電車を走らせてそれに乗ってくるけど、すごく速いから、音は聴こえるけどみんな見えないっていう。それが、おじいさん、おばあさんに人気があるんです。
-すごい設定だけど、この曲はテンテンコさん自身にも通じるテーマだと思うんです。"楽しむことが大事なんだ"っていうのを戒めとして歌ってるじゃないですか。ちゃんと好きなことを突き詰めないと、あとで後悔するよって。
そうですね。これも最初にJINTANAさんが歌ってた仮歌の影響なんです。JINTANAさんは変態なので(笑)、その仮歌が言葉にならない言葉で送られてきたんですよ。面白い人なんですけどね。で、途中に日本語も入ってたんですけど、その中で"諦めないこと諦めない"って歌ってたんです。それが最高だなと、絶対に使おうと思ったんです。そこにはJINTANAさんが持ってるパワーも入ってるし、私が大切にしてることも重なるから。そういうパワーがこの曲には入ってるのかなと思います。
-今回、アルバムのタイトルを"工業製品"にしたのは電子音楽が中心だからですか?
単純にそういう意味もありますけど、アート・ディレクターの長尾(謙一郎)さんと話し合って決めたんです。いろんな人と作った作品だから、私がひとつの部品のような感じがするっていうところがあって。あとは、CDってそういうものじゃないですか。
-ドライな言い方だけど、工場でプレスしてる工業製品。皮肉ですよね。
そうなんです。いっぱい作られてる、という意味ですよね。それを全部表す言葉にしようっていうのと、文字にしたときに、一番硬い感じがする言葉にしました。
-その無機質な言葉にテンテンコさんの人間性がすごく投影されてるのがいいですよね。
そう、すごく人間味が出てるんですよね。それは全部が偶然なんですけど、作りながら私もいろんなものが発見できる作品になったんです。最初に想像してたものよりも遥かに変わったんですよ。メッセージ性もすごくあるし、私の人間性も出てきてるし。なので、たぶんこのミニ・アルバムが今後の私のキー・ポイントになるんじゃないかなと思ってます。
-今後、テンテンコさんはどういうミュージシャンになっていきたいですか?
私はすごく芯が通ってるものが好きなんです。だから自分もそうなっていきたいなと思います。なんでもそうなんですけど、カルチャーって、昔からの流れが絶対にあって、その先にいまがあるじゃないですか。それを全部汲み取れる存在になりたいです。いま流行ってるものとか、"いま、かっこいいよね"っていうものはそんなに好きじゃなくて。全部が繋がってるんだっていうことを言える人になりたいなと思ってます。
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