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INTERVIEW

Japanese

コーユーエンギプラン

2016年10月号掲載

コーユーエンギプラン

Member:ヨシダタカユキ(Vo/Ba) ヒラキシンヤ(Gt) ハヤシヒロキ(Dr)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

-では、今回リリースするミニ・アルバムの話に移りたいのですが、みなさんにとっては初の全国流通盤ですよね。現在の心境を聞かせていただけますか?

ハヤシ:"やっとかぁ"って感じですね。自分はサポートでドラムを叩いてた時期もわりと長かったので、自分のバンドの作品をこうやってちゃんと完成させて、全国流通させるっていうことに縁がなかったんですよね。だからそれはずっとやりたかったことなので、ホント長かったなぁって感じですね。

ヒラキ:僕も今までやってたバンドでは音源を出したことがなくて、自分の作品ができたことがなかったんです。"自分が聴きたいものを作りたい"、"そのためにはやっぱりバンドをやっていたい"っていう思いがずっとあったので、すごく嬉しいですね。

ヨシダ:やっと"初めまして"(になる作品)ができるなって。"こういうことをやってるバンドがいるよ"っていうことをひとりでも多くの人に知ってもらいたいし、"もっと面白いものを作るのでご期待ください"ぐらいの気持ちもあります。

-この"12/12"というタイトルはなんて読むんですか?

ヨシダ:これは"いちにーいちにー"ですね。

ハヤシ:(メンバーが)初めて集まった日が12月12日だったんですよ。あと、歩を進めるようなイメージもあってすごくいいなって。

-ホップ、ステップ、ジャンプみたいな。

ハヤシ:はい、そんな感じです。

-音源を聴かせていただいて、まず不思議に思ったのが、どうやって曲を作ってるのかな? っていうことなんですけど。言葉の詰め込み方とかかなり独特ですよね。文字数がとにかく多いし、流れるように歌ってるというか。

ヨシダ:チャリを漕ぎながら曲を作ることが多いんですけど、最初に浮かんでくるのがメロディで、なんとなく一緒に浮かんできたドラムやギターのイメージを(ふたりに)伝えていく、っていう感じですかね。でも、口が気持ちいい感じになる歌詞も浮かんできたりするので、それに合うように作っています。

-Track.1「ドライブ」はすでにMVが公開されていますが、この曲はどういうふうに生まれた曲なんですか?

ヨシダ:以前入院してたときにベッドの上で作った曲なんです。こんなに外出できないことって普段はなかなかないなぁと思いながら、頭の"遠くへ行きたい"っていうところから歌詞を書いていって。"ここから一歩抜け出して、次の世界を見るためにいろいろな犠牲を払えば何か良いことがあるんじゃないの?"みたいな気持ちで書いてました。まぁ面白おかしくはしてますけど。

-この曲だけではないんですけど、全体を通して"今目の前にあることとちゃんと向き合えよ"みたいなメッセージがあるなと感じました。

ヨシダ:はい。"モヤモヤする日常の中にも良いことがあるよ"とか、"普段は良いことばかりじゃないかもしれないけど、それと向き合っていけば良い部分も見えてくるんじゃないの"みたいな部分が曲を作るときのテーマとしてあるので、そこは考えてます。

-そういうテーマはオリジナルの曲を作り始めた当初からずっと意識してることなんですか?

ヨシダ:いや、そこまでちゃんと答えは出てなくて、そういうのに気づいたのはこのバンドを組んでからですかね。

-どうしてこのバンドを組むようになったら気づくことができたんでしょう。

ヨシダ:なんでかなぁ......。このふたりは音楽に対して真面目な人たちなので、自分もそれに影響されたのか、ちゃんと突き詰めたいなって思うようになったっていうのが大きいかもしれません。だからこのふたりの真面目さに感化されたというか......。

-ヒラキさんとハヤシさんから刺激を受けた経験ってやっぱり多いですか?

ヨシダ:いっぱいありますね。今まで組んでたバンドでは、ギターもドラムも自分で考えたフレーズをメンバーに投げていて、それがそのまま形になってたんです。でも、今は僕がまったく思いつかないようなフレーズをふたりが考えてきてくれるので。"これ、どうやって使おうかな"って思うようなときもあるんですけど、それが新鮮で面白くて。それを曲に取り入れたときに"自分がひとりで想像してたものよりカッコいいのができたわ"っていうことが毎回あるので、すごく刺激を受けてます。「甘神様」(Track.4)はふたりが元となる曲を持ってきて、そこにメロディと歌詞をつけたっていう感じなんですよ。ジャムから作ったという。

ハヤシ:イメージで"こんな感じ"っていうビートを口で伝えたら、(ヒラキが)リフをポンと乗っけてきて。それを形にしていきました。