Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

ユタ州

2016年08月号掲載

ユタ州

Member:ターキーのぶと(Vo) ロング(Gt/Cho) 犬(Ba/Cho)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

-解散していくバンドを見て、率直にどう思いますか?

のぶと:なんでこんなに楽しいのに辞めるんだろうな、っていうのはありますよね。解散の理由って"売れないから"とか"年取ったから"とか"生活環境が"とかいろいろあると思うんですけど、"もっとカッコいい解散の仕方があるだろ"とは思いますよね。解散ライヴとかもみんなよくやるけど、あれってどういう気持ちでライヴしていて、どういう気持ちでお客さんが集まっているのかよくわからなくて。自分だったらやりたくないなぁ。

-悲しい気持ちでライヴをやりたくないということですか?

のぶと:いや、なんか......何言っていいかわからないんですよね。"今まで応援してくれてありがとうございます"とかよく言うじゃないですか。そういうことを自分が言っているところが想像できないというか、ピンとこないなって思って。恥ずかしがり屋だし、基本的に捻くれているんですよ。

-あと、のぶとさんが書く歌には"自分は特別な人間じゃない"という意識が必ず土台にあるということが気になりました。

のぶと:バンドを組んだときからそうでしたね。1stアルバムにも「凡人の唄」っていう曲がありますし。宇多田ヒカルは「First Love」(1999年リリースの1stアルバム表題曲)を10代で書いていたわけで、それを考えたら、"自分はもう最初から特別な才能があるわけじゃないんだろうな"って思っていました。そういうところからバンドが始まっている気がする。

-スポットライトを浴びている瞬間とか、"俺ってすごいだろ"みたいな気持ちにはならないんですか?

のぶと:ライヴ中はメンバーみんな"自分が一番カッコいい"と思ってステージに立っていると思うんですけどね。でもライヴが終わったあとには"ステージ上とは違うんですね"とか、結構(お客さんに)言われるっていう。だから普通の奴が必死こいてカッコつけている感じなんですよ。

-ステージ上の自分と普段の自分との間にギャップがありますか?

のぶと:あります。申し訳ないっていう気持ちが強いです。人より一段高いところに立って、こんなにいっぱいライトを浴びさせてもらって、安くもないチケットを買ってみんなが観に来てくれて......だから必死なんですよね。カッコつけるのに。

-人前で何かをやることがもともと苦手だったんですか?

のぶと:苦手でしたね。

犬:はい、苦手でした。

ロング:僕は苦手ではないですね。

-なるほど。苦手だというお二方は、なんでそれでもステージに立つんだと思いますか?

のぶと:快感だったんだと思います。

犬:最初やったときすげぇ楽しかったんですよ。もうそれだけですね。

のぶと:バンドを組む前に家で曲を作るようになったときは、それを誰かに聴かせるつもりではなかったんですよ。でもバンドを組んで、自分たちの曲をやることになって、そのときに"あ、自分の作った曲をこうやって歌ってもいいんだ"、"自分のバンドだから何やってもいいんだ"っていう感覚になりましたね。しかもそれをお金払ってまで観に来てくれる人がいるなんて、こんなに痛快なことはないじゃないですか。

-曲を通して人に認められているような感じですか?

のぶと:それもあると思いますね、僕は。特に曲を作っている人間なので。

犬:僕も同じ感じですね。単純に自分らの曲でお客さんが盛り上がっているのを観ると気持ちいいですし。

-わかりました。先ほど話に出た渋谷CLUB QUATTROでのワンマンは、ユタ州史上最大規模の会場なんですよね。最後に、その日に対する意気込みをおひとりずつお聞かせください。

ロング:はい。夢がありますよね、QUATTROはずっと憧れていたので。せっかくの機会なのでバッと派手にやれたらなと思います。

犬:まずはソールド・アウトできるように、ツアーも頑張っていきたいと思います。

のぶと:いつもどおりやれればいいですね。メンバー4人が誰ひとり欠けず、健康でステージに立てれば。でも、とにかく楽しみです! 前日に飲みすぎて声枯らしたりしないように気をつけます(笑)。