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INTERVIEW

Japanese

Qu

2016年04月号掲載

Qu

Member:みさきまさゆき(Dr) yone(Gt) マツヤマシンヤ(Ba) GINE(Human Beat Box)

Interviewer:岡本 貴之

-みさきさんは曲作りをするうえでの変化ってありますか?

みさき:いや、そんなに変わってはいないです。何人編成だろうが、どの楽器とやろうが、考え方は一緒で、音をいかに組み合わせてカッコよくするかということなので。あとは、真ん中のメンバーがいなくなったのでどうしようかというところはありました。今回、GINEがメロディをとるということで落ち着いたんですけど、それも結局誰が真ん中をとるねん、という話なだけなので、yoneがバリバリにメロディを弾けるギタリストなら真ん中をとればいいし。まあ、4人になってから"よりわかりやすくしよう"という考えになりましたね。

-それはライヴをしていく中で、どうしたらお客さんに伝わるかを考えた結果そうなったんでしょうか。

みさき:それもありますけど、僕はキャッチーでポップな音楽が好きなので。難解で何をやっているのかわからない音楽を作ろうと思っているわけではないんですよ。普通にポップな音楽が好きですからね。

-実験的なアレンジの要素がありつつも、ポップに表現したい?

みさき:中身は実験的なこともやりつつ、面をポップに仕上げようとは思っていますね。インストなので、どうしてもドラムも8ビート1本でとかギターもコードだけとかでは成り立たないので、構成をいじったりとかするんですけど。基本的には聴きやすい音楽にしようという気持ちはありますね。

-インスト曲ってやろうと思えばどこまでもセッション的に続けられるような気がするんですけど、それをポップな曲にする着地点ってどこにあるんでしょう?

みさき:それはもう、時間を初めから決めてます。3~4分にしようって決めているんですよ。基本的には3~5分の間に曲を収めようとして作っているので。始めは時間を気にせずにアイディアを試していくんですけど、案外2分くらいで終わることもあって。そうすると、もう1つ展開を足して3分くらいにしたり、逆にずっと続いて行って6~7分くらいになったときには長すぎるから半分にしたり。

-とはいえ、最後の「クウソウセカイ」は6分以上ある曲になっていますね。

みさき:あれは後半のシューゲイザー的な部分が余韻というか。曲自体はそれほど長くはないんですけど。

-そういえば、ライヴ配信を観ていたらこの曲の途中で地震があったんですよ。

みさき:ああ、なんかそうらしいですね。

-それで映像が止まっていて、しばらくして映像が戻ったらこの余韻の部分を演奏していたので、たぶん気がついていなかったと思うんですけど。

yone:そうですね、全然気がつかなかったですね。普通にやっていました(笑)。

-Track.1「Laundry」では1曲の中で各パート全員の聴かせどころがありますね。

みさき:普段はそこまで意識していなくて、曲ごとに、"この曲はこいつを立てればいいかな"とか思うんですけど、「Laundry」は4人になってから一発目だったので、できるだけ誰が何をやっているのかをわかりやすくできたら、ということは意識しましたね。

-台湾、シンガポール、マレーシアなど、海外でライヴを行っていますし、今回のツアー・スケジュールを見ても海外の方が多いですよね。それは海外のライヴでの反響の大きさから徐々に比重が大きくなっているんですか?

みさき:そうですね、海外でのライヴはダイレクトな反響があるので。ライヴが良ければすぐにCDも売れるし、いきなりフェスに呼んでもらえたりとか。わりと直結していますね。

-「クウソウセカイ」のようなボカロ風な音色を導入しているところは、海外ウケを意識しているのかなとも感じたんですけど、そこはどうなんでしょう?

みさき:あぁ~なるほど。でもたまたまですね(笑)。

GINE:特にそういう発想はなかったですね。

みさき:良くなるなら何でも取り入れようという姿勢はあります。

-アニメや映像に楽曲が使われたら嬉しい、ともおっしゃっていましたけど。

みさき:まあそれは僕がガンダム好きなので(笑)。