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INTERVIEW

Japanese

Equal

2015年09月号掲載

Equal

Member:RYOTA(Vo)164(Gt)

Interviewer:沖 さやこ

ネット・シーン発のヴォーカリスト"りょーくん"が"RYOTA"に改名し、VOCALOIDクリエイターとして知られる"164"とともに音楽ユニット・バンド"Equal"を結成し、8月5日に初作品であるシングル『SCAPE』をリリースした。ロックやラウドロックを基盤にしたサウンド、どんな楽曲も乗りこなすヴォーカルと、それぞれが持つ強みを存分に生かしつつも、これからEqualとして活動していく第一歩を踏み出す意志が示されたシングル。同作についてRYOTAと164がメール・インタビューに答えてくれた。

-まずはバンドの結成のお話からうかがえればと思います。RYOTAさんは昨年12月のTOKYO DOME CITY HALLにて開催されたカウントダウン・イベント"EXIT TUNES ACADEMY FINAL COUNTDOWN SPECIAL 2014-2015"のステージ上で歌い手引退を電撃発表なさいましたが、そのときにはEqualの結成を決めてらっしゃったのでしょうか?

RYOTA:はい。2014年の2月~3月くらいにはもう決めていたと思います。

-歌い手の引退を決めた理由とは?

RYOTA:うちの大将(164)との出会いですね。

-RYOTAさんと164さんの出会いはいつごろ、どんなことがきっかけだったのでしょうか。

164:1番最初はETA(※EXIT TUNES ACADEMY。人気の歌い手やVOCALOIDクリエイターが一堂に会するライヴ・イベント)だったと思います。

RYOTA:「shiningray」という曲を聴いてからこの人の曲のエモさに惹かれていたのですが、プレイを見て、あーこの人はエモが服を着て歩いてる感じだなって思いました。

164:正直僕は歌い手界隈にまったく詳しくなくて、ひとつ動画を知っている程度でした。"歌唱力おばけ"なんて呼ばれてるのを見かけたりしましたが、実際に聴いたときは"これはおばけなんてもんじゃねえぞ!"って思いました。

-どういったことが理由やきっかけになって、結成に至ったのでしょうか?

RYOTA:"バンドやりたいかも"みたいなことを大将がTwitterでつぶやいていて、そのつぶやきに他のヴォーカルが反応していたんですよね。それを見て、これはもしかしたら盗られちゃうんじゃねえかって(自分のものでもないけど)思って大将にメールをしたんです。"ひろさん(164)とならバンドやりたいって思う~"みたいな恥ずかしい内容でした。大将からの返信はもうちょっと恥ずかしい感じのメールが返ってきました!

-シングル『SCAPE』はおふたりそれぞれが過去に積み重ねてきた経験が存分に発揮されたシングルだと思いました。曲作りはどのように進行していくのでしょうか。

164:基本的には僕がデモを作成し、それを各々が自分のパートを磨き上げるといった形で制作しています。僕たちふたりはもちろんなんですが、サポート・メンバーにも"自分のバンドだと思ってやってくれ"と伝えてまして、自分の引き出しを存分に出してもらっています。

-これまでの個々の活動との違いとは、どのようなところでしょうか。

RYOTA:Equalで音を出せば出すほど、自分はこんなにEqualで生きていきたいんだなって実感するところですかね。

-Track.1「SCAPE」はバンドとしてスタートしていくEqualの姿が重なる歌詞とサウンドだと思いました。どういうイメージから生まれたものなのでしょうか。

164:この曲が1番ハイブリッドというか、やはりメジャー・デビュー・シングルのリード曲ということもあり、きれいなメロディと疾走感があるロックを意識して書いたのですが、自分たちがこれから増やしていきたいエモやスクリーモの要素もちょっとだけ紛れ込ませたりしています。僕たちは今までひとりで常に新しいことに挑戦してきましたが、これから1番大きな変革をしないといけない。なので"ずっとただ眺めていただけの僕には遠い世界"に踏み出すこと、そしてそのタイミングで"一人じゃない"ということを歌詞に書きました。