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INTERVIEW

Japanese

THE PRIVATES

2014年10月号掲載

THE PRIVATES

Member:延原 達治 (Vo/Gt)

Interviewer:石角 友香

-すごい質実剛健たる面々ですよね。

うん(笑)。夢の様な、俺からしたら。

-すごく自然に溶け込んでる感じがします。

うんうん。たぶんこのカバーの曲を10曲ね、選曲して、そのゲストに来てくれた人の誰も、こういう曲やりたいんだけど一緒にやって欲しいつったら、みんな"あ、これいいね!"って言うような人たちだから。その人がやった曲だけが、その人に合っててっていうんじゃなくて、全部同じ世界を共有できる人たちだと勝手に思ってるから。

-ホントそうですね。でもすごいことですよね、チャボ(仲井戸麗市)さんとオカモトショウくんが同じ曲に参加してる感じとか。

そうだよね(笑)。よっちゃん(加藤"Yotchan"義明/ex:村八分)とチバ(ユウスケ)とかね(笑)。

-ありきたりな質問ですけど、なぜこんなにバンドが続いてきたのかなあ?と素朴に思うんですが。

やっぱね、30周年ってことですごいそれは聞かれるんだけど、基本的には......"明日もやりたいね""じゃあね。明日もやろうぜ"って別れて、明日が来たみたいのの繰り返しで30年経ったって気はする。

-どんなバンドでも"明日もやろうぜ"って言ってても、急に誰かの気持ちがわからなくなったり、急に来なくなったりすることはあると思うんです。

まあね。それはそうね、やっぱ仲良かったっていうのもあるし、やっぱりバンドで音楽、ロックンロールこうやってやると、盛り上がっちゃうし楽しいよなって気持ちを共有できる。もちろんケンカはするし、"やってらんねえ"みたいのはしょっちゅうあるけど、それより"また明日やろうな"って気持ちのほうが強かったのかもしれない。それと、なんだろうな?......ああしろ、こうしろって指図をするっていう意味じゃなくしての、バンドのコンダクトってあるじゃん?で、THE PRIVATESってリーダーがいないの、いそうで。俺がリーダーシップをとってるし、リーダーのように思われるだろうけど、バンドの中では俺はリーダーじゃなくて、コンダクターっていう感じなのね。ただロックンロールっていうのは......象徴的な言葉だからさ。ロックンロールっていう言葉でどう気持ちが動く?とか、どういう場面でそれを感じる?っていう、それをメンバー5人で共有してきたっていうのはあるかもね。だから若いころにみんなで海外にレコーディング行ったりとか、そういう経験をみんなで一緒にしてきたから、そういう場面場面でその気持ちとか、どう感じる?っていうのを培えたんじゃないかなとは、とても思うけど。

-やっぱりなんだかんだ言って、バンドをやる最初のモチベーションみたいなものは時代が変わっても変わらないのかなと思います。

うん、そうだと思うな。バンドって解散してさ、音楽続けていく人もあれば、足を洗って違う喜びを見つけ出したんだって人は別だけど、やっぱりバンドは解散するけども、今度はあっちのバンドのヤツとくっついてこういうことやるとさ、ってそんときはすごいやっぱり喜びもあるし、次のチャレンジもできるだろうけど。バンドずっと1つでやってる身として言わしてもらうと、やっぱり1個のバンドでどこまで行けて、続けることが目的じゃないんだけど、やっぱ続けていけば続けていくほど俺たちは面白いし、違う場面も見えてくるし。1個のバンドでずーっと行くチャンスも一生に1回しかないんだから、そのチャンスはモノにしてみたいよなって気持ちもすごいあるんだよね。

-そしてトリビュート・アルバムも出ますね。しかもOKAMOTO'Sはもう『Les beat』から「ONE MORE TIME」をやってるという(笑)。

そうそう(笑)。"やっぱ最新曲でしょう、1番いいのは"とか言って。でも全然違う感じになってたよ。なんか録音したの持ってきて聴かせてくれたけど、まったく全然違う。すごいスロー・テンポで。"これは何?"って聞いたら"これが今、1番新しいんだよっていう提示!"とか言ってたよ(笑)。