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INTERVIEW

Overseas

MOGWAI

2011年02月号掲載

MOGWAI

Member:Barry Burns(Gt, Flute&Key)

Interviewer:沖 さやこ


-夢うつつの状態の淡いニュアンスが音で的確に表現されていると思います。「White Noise」のイントロのSEのような部分は日本語に聞こえるのですが、聞き間違いでしょうか?

その通り、去年プレイした日本のフェスティヴァル会場で録音したものだよ。俺たちには彼らが何を話しているかは分からないけど、代わりに人が作っているノイズを聴いているというところが、このイントロの良いところだと思う。

-過去のアルバム・ジャケットには日本の銀行が写っていたりと、日本に関心をお持ちなのかなと思ったのですが。

日本の好きな部分は、日本にいるっていう感覚そのものだね。ホテルで目覚めた瞬間も街のど真ん中に居る時も、いつも“日本にいる”って分かるその感じ。素晴らしい場所だよ。

-今作は今までのMOMGWAIとは違った場所から鳴らされているような気もします。

今回のアルバムは、少なくとも俺たちにとっては、すごくハッピーで、柔らかくて速い作品。こう言うとすごく簡潔な描写だけど、これが的確な表現だと思う。こういった要素は、俺たちが普段音楽に注ぎこむようなタイプのものではないよね。だから、このアルバムは、音楽を作る上で大切な“快適ゾーン”から俺たちを飛び出させてくれた作品ってことだ。

-ということは、今作は“快適ではない”?

メジャー・コードを試そうとするのは俺たちにとって恐怖さ!ハハハッ!

-(笑)。そんな恐怖を乗り越えて制作されたアルバムを出して、今後MOGWAIはどんな風に進化してゆくのでしょう。

プランとしてはまだないけど、スペシャルなプロジェクトの話をもらって、ちょうど俺たちにも時間があって、しかも面白そうな話だったらいつでもそれにトライするよ。アルバムを作ったり、通常のライヴじゃないことをたまにやるのも良いよね。そのおかげで、俺たち興味が尽きないでいられるんだ。