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INTERVIEW

Overseas

HURTS

2010年11月号掲載

HURTS

Member:Theo Hutchcraft (Vo)  Adam Anderson (Syn、Gt、electronics)

Interviewer:伊藤 洋輔


-では続いて音楽観について伺いますが、ふたりの音楽遍歴はどのようなものですか?

T:僕は11 歳のときにEMINEM を初めて聴いて衝撃を受けたんだ。その時は深く考えてはいなかったけど音楽の可能性に触れた瞬間だったね。

A:音楽は聴いていたけど、19 歳のときRADIOHEAD を聴き始めたのが音楽にどっぷり漬かるようになったきっかけかな。意外と遅いなと思われるかも知れないね。

T:他には、PRINCE やソウル・ミュージック全般、映画サウンド・トラック全般、そして1980 年代ニュー・ウェイヴ以降のエレクトロ・ポップからの音楽的影響を受けたよ。

-アルバムについて伺います。タイトルは“ Happiness” となっていますが、この意図はなんでしょう?

T:“幸せの追求” をテーマにしたアルバムだからさ。全ての収録曲が同じテーマで書かれているんだ。だからこのタイトル以外あり得ないと思ったよ。

-よくHURTS の音楽は80’ s のニューロマンティックな世界観と形容されますが、やはりかの時代へのオマージュや憧憬のような意識があるのでしょうか?

A:オマージュという気持ちは一切ないね。もちろんその時代の音楽は好きだし、さっき言ったように影響も受けているけれど、あくまで80’s はその当時の音楽なんだ。今、現代に生きる僕達は今の音楽をやるよ。

-ギターやドラムなどの生音では生まれない、エレクトロだけが持つ魅力とは何だと思いますか?

A:簡単に言ってしまえば、一台のコンピューターで作れてしまうというところだよ。何千何万という音色が出せるし、やろうと思えば1 人で曲を作ることも出来る。実に素晴らしいと思う。

-ここ最近、出身であるマンチェスターはDELPHIC やEVERYTHING EVERYTHING などの登場で活況を呈していますね。実際この動きから、かつてのマッドチェスターにあった音楽シーンに対する“新たな息吹の変革” のような感覚を意識しますか?

A:そうだね、君が言うようにマンチェスターはあの頃のマンチェスターではなく、健康的になりつつあるよ。若いミュージシャンもたくさん出て来ているしね。

-最後に、ファンへ愛を込めたメッセージをお願いします!

T:日本のみんな、こんにちは。まだこれから僕達に出会うって言う人もたくさんいると思うけど、僕達の音楽を聴いて幸せな時間を過ごして貰えたらと思うよ。

A:日本のみんな、ありがとう。これからも素敵な楽曲をどんどん作って世に出していくから、聴いて欲しいな。