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INTERVIEW

Overseas

GIRLS

2010年03月号掲載

GIRLS

Member：Christopher Owens（Vo＆Gt）

Interviewer：佐々木 健治


－（笑）じゃあ、そのデモから曲を選んでGIRLSの音楽として完成させていく作業はどういう風に行っているのでしょう？

今回の『ALUBM』に関して言えば、何かコンセプトがあるわけじゃなくて、一番最初に自分達が持っていた曲を出したっていう感じなんだけど。1つ1つの曲をよくしようとベストを尽くした結果がGIRLSの楽曲なんだよ。歌詞とメロディはデモのままだけど、最初にギターを弾いてみて、もっとギターが必要かなとかどういうドラムが必要かとかJRと考えて加えながらアレンジしていくんだ。

－あなたの歌詞は、とてもダイレクトで私小説的であると思いますが、歌詞において重視していることは？

歌詞の時のことを考えている時は、女の子について書く時もあるし、そうじゃないことを書くこともあるけど、全てに共通していることは歌詞にしようと思うくらい、強い感情を持つということなんだ。それが、ハッピーな感情の時もあれば、怒りの時や悲しい時もあるけれど、いつでもちょっと幸せとかそういうレベルではなくて、本当に「書きたい！」と思えるくらい、強い感情を自分に引き起こさせるものっていうことかな。

－そういうあなたの歌詞の内容やあなたの経歴によって、ある種音楽以上にあなたのストーリーに注目が集まる時もあるのではないかと思うのですが、それについてはどう思いますか？

そうだな･･･。いろいろなタイプの人がいて、純粋に音だけを聴いて、これはいいなとか思う人もいるだろうし、この歌は何を歌っているんだろうとか歌詞の内容や音楽以外の要素についても凄く関心を持つ人もいると思う。自分もそういう風に音楽を楽しむ時はあるから、別にどう言われても構わないんだ。それに、そういうストーリー性についても関心を持ってほしいかと言われたら、やっぱり自分自身のことを表現したいと思って音楽をやっているからね。そういうことにも興味を持ってもらえたり、話をしてもらえるというのは、僕はいいことだと思うんだ。

－じゃあ、あなたのストーリーの舞台でもあるサンフランシスコでの暮らしからインスパイアされることは多い？

それはもちろん。バンドだけじゃなく、映画を撮る人もそうだと思うし、やっぱり自分が住んでいる街から影響を受けることはたくさんあるよ。地元でライヴハウスにバンドを観に行くとか、そういうことは自分の音楽に影響してくるよね。

－サンフランシスコではどんなバンドがお気に入りですか？

THEE OH SEESとか、凄くかっこいいよ。ファストなロックンロールをやるんだ。それに、女性シンガーのTamaryu。彼女は・・・なんて言うのかな。80’sの例えばCOCTEAU TWINSみたいな感じだね。DOMIUENT LEGSっていうバンドのギタリストは、GIRLSでもギターを弾いてくれていて、今夜の（アストロホールでの）ライヴでも演奏するよ。サンフランシスコも5年前に比べたら、凄くたくさんいいバンドが出てきているんだよね。