KAREN

INTERVIEW

Japanese

KAREN

Member：アチコ(Vo)

Interviewer：佐々木健治

－「ENEMY」で吹かれているのは、フルートですか？

そうです。フルートです。

－あの音色も凄く印象的でアルバムの雰囲気を創る上で、重要な役割を果たしていると思いましたが。

私がもう一つやっている石橋英子さん（PANIC SMAILE）とのデュオがあるんですけど、フルートはその石橋英子さんが吹いてくれているんです。もう本当に信頼しているミュージシャンの方なので、鳥がさえずりながら羽ばたいているような音ですよね。

－凄く綺麗ですよね。フルートは石橋英子さんなんですね。僕はアチコさんのことを、石橋英子さんとのデュオで知ったんですよ。

あ、そうなんですか。

－KARENの皆さんは、それぞれ別の音楽活動も精力的にされている中で、KARENとして集まった時に、すぐにスイッチは入るものなんですか？

メンバーそれぞれでそこでのあり方は違うと思うんですけど、自分の場合で言うと、あんまりスイッチっていうのは考えたことはないですね（笑）。でも、歌っていること自体にはスイッチがあるんですよ。歌うことに対するスイッチが幾つかあって、それをガーン、ガーンとこう踏んでいるみたいな感じですね（笑）。

－アルバムを作る時は、そのスイッチを探している感じですか？

そうですね。やっぱりいいスイッチを選びますね。筆とか絵の具を選ぶみたいに。

－歌詞はどういう風に書いていかれるんですか？

歌詞は本当にスケッチみたいに書いていくんですよね。曲が出来始めたくらいから、どんどんスケッチみたいに書き溜めていって、最終的に歌詞を決めるのはレコーディングの日というか（笑）。そうやって少しずつ書き進めていって、その録る日に全く逆になることもあるけど。赤が黒になったりとか（笑）。でも、聴いている音に対して率直になりたいので、そういう風にしていますね。

－歌詞に対する拘りってありますか？

音に対する想像力というのは、大事にしていますね。

－その音から何が見えるか。

私は歌手なんですけど、楽器を演奏している人に憧れているし、楽器を演奏している人は、言葉にできない音を演奏しているじゃないですか。だけど、私はその中にいるのに、言葉を使うじゃないですか。

－はい。

だから、なるべくその言葉が音を出す動機に近いものになるようには気をつけていますね。

－特に、お気に入りの曲はありますか？

「ENEMY」「SILVER」とかももちろん好きですけど、「足りない」とか「サーチライトガール」とか好きですね。

－それは、どういうところが・・・

ああ、でも今回は全部好きかもしれないな（笑）。全部、それぞれ思い入れがありますね。その日の気分とかによって全部馬鹿みたいだけど、曲を聴きながら涙が出たり、鳥肌が立ったり、そういうことをバンドの皆と共有できたと思うから。今回は全部好きですね、やっぱり。

－かなりの自信作ということですね？

そうですね。かなりの自信作ですね。