Japanese
NEK!
4人のネキたちの喜怒哀楽がテクニカルにエモーショナルに表現された『TR!CK TAK!NG』
多様化してきたとはいえ、"ネット発の音楽"には、まだまだ根強い固定観念があると思う。それを実力で破壊する4人組ガールズ・バンドが、2024年2月10日に結成されたNEK!(読み:ネキ)だ。"ネキ"という響きは、ネットに触れている人なら聞いたことがあるだろう。ネットスラングで"頼れる存在のアネキ"を意味する"ネキ"が、このバンド名の由来となっている。さらに、歌詞にもネット発の印象的なワードを織り交ぜている彼女たちを、人は"スラングロックバンド"と呼ぶ。
メンバー一人一人のルーツも、完全にネットだ。もともと、それぞれ自身のYouTubeやSNSを中心に音楽を発信してきた彼女たち。Hika(Vo/Gt)はTikTokのフォロワーが6万人を超える知名度を誇る。Natsu(Gt)とKanade(Ba)は超絶技巧としてネットで音と名を広めてきたツインズであり、そんなメンバーを力強く支えているのがCocoro(Dr)。もう、どこからどう見ても"ネット発の音楽"ではある。あるのだが、とりあえず3月5日にリリースされた2nd EP『TR!CK TAK!NG』を再生してみてほしい。1曲目の「zero-sum」は、いきなりスラップ・ベースが展開され、さらにヒリヒリ鋭いリフと舞うようなビートが続く。そこに飛び込んでくる歌詞が"君等の言葉裏の裏/白と黒の盤面上で/銘々取り合うポジショントーク/しょうもない"とバッサリ! ネットの世界を外から揶揄するのではなく、ネットの世界の中で生きてきた彼女たちがこれを歌うのか! と思うと、とてもリアルだ。歌詞の内容、さらに早口を華麗にこなす歌唱力はネットらしいと言えばらしいのだが、その全てにおいて血が通っているという点において、これまで抱いてきた"ネット発の音楽"の固定観念を覆されるリスナーは多いはず。すでに彼女たちは、この4人でなければ成り立たない音を鳴らしているのだ。
NEK! - zero-sum (Official Music Video)
その実力と個性は早々に国内のみならず海外にまで轟いており、最初の音源である1stデジタル・シングル「Get Over」は、リリースから1ヶ月でYouTube総再生回数10万回再生突破(2025年2月現在は37万回再生を突破している)。その勢いのままに2024年7月にリリースされた1st EP『EXCLAMAT!ON』をリリース、さらには下北沢SHELTERの1stワンマン・ライヴも含めた3回のワンマンもソールド・アウトを重ねてきた。こうして注目度を高めてきたなかでリリースされる『TR!CK TAK!NG』。勝負作と言えると思うのだが、その高いハードルを彼女たちは、前述したように意気揚々と1曲目から飛び越えてきた。
NEK! - Get Over (Official Music Video)
今作の軸は、EPタイトルにもある"トリック"。演奏や歌詞にトリックを織り込んだ、耳だけではなく思考も刺激される全5曲が収録されている。1曲目「zero-sum」で圧倒された後も、気を抜くことは許されない。勇ましいカウントから始まる2曲目の「Fool」は、一人一人の見せ場だけではなくユニゾンやサビの疾走感が気持ちいい、4人の息が合うかが試される楽曲。"聖人も極悪人もアタシもアンタも/本能に抗えない/所詮、動物ですワン"という毒もユーモアも溶け込ませた歌詞で真実を射抜いていく。ギラッギラのギター・ソロや転調する終盤等、聴きどころも全編を通して満載だ。3曲目の「Loner」は歌始まり。4人の音が寄り添うように重なり合っていくところに、バンドの結束を感じた。"「明日世界が終わっていればいいのに」と願う/おとぎ話は残酷なまま続いていくから"という切ないフレーズに呼応する、バックの悲鳴のようなギターがエモーションを加速させる。こういった、バンドだからできるアンサンブルも耳を惹いた。"他人の不幸せに群がる害虫のよう"等SNS時代への糾弾と、"こんな寂しさがあの子に届いたらいいな"という優しさの共存には、彼女たちの両極が表れているはずだ。
NEK! - Loner (Official Music Video)
空気をガラリと変える、アコギから始まるしっとりとした4曲目「moon」。"Where am I going?/加工だらけの世界で"、"オレンジ色のライト/月だけが私を見てる"と、スマホの世界と現実の世界を両軸で生きる時代に揺れる心情が美しく描かれている。Hikaの歌唱力も際立っており、聴き惚れずにはいられない。そしてラストの5曲目「Dreams!!!!」は、ここまで歌ってきた怒りも悲しみも飲み込んだ上で希望を見せ、夢を現実へと変えてくれるようなパワフルなナンバー。"光を集めて起こせ科学反応/夢のまた夢じゃないよ/叶いそうな気がするんだ"、"これがアタシ達です"と、改めて自己紹介するようなフレーズも。まだ結成2年目。これから新たな可能性を広げ、どんどんステップアップしていくだろう。頼もしい4人のネキたちの近い未来も見せながら、今作は幕を閉じる。
NEK! - Dreams!!!! (Official Music Video)
今作のリリース後も、NEK!の歩みは止まることを知らない。まずは3月8日の大阪 アメリカ村 DROPを皮切りに、3月9日の愛知 R.A.D、3月16日の東京 Spotify O-WESTと東名阪を回る"NEK! 1stワンマンツアー「TR!CK TAK!NG」"の開催が予定されている。EPで披露された"トリック"を、その目で見て体感するチャンス。絶対に逃さないでほしい。(高橋 美穂)
NEK!
2nd EP
『TR!CK TAK!NG』
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[NEK!]
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