Japanese
Motoki
Writer 石角 友香
男性ソロ・アーティストが続々登場している昨今。シンガー・ソングライターもいれば、歌うことに特化した存在もいるし、ラップも自然と内包していたり、自身でトラックメイキングを行ったりするアーティストもいる。決してコロナ禍だからというわけではないと思うけれど、物づくりの最初の部分はひとり、という傾向はジャンルを問わず増えてきているのは確かだ。
そんな2021年の注目すべきシーンの中で、すでにその声と音楽性で注目を集めている23歳のシンガー・ソングライターがいる。その名もMotoki。昨年12月に先行してデジタル・リリースした「もし、これを愛と呼ぶのなら」は、アコースティック・ギターと最低限のバンド・サウンドがさりげないミディアム・チューンだ。控えめで誠実、なんならちょっと内向的に感じられる声質と発声。ユニークなのは歌詞だ。明らかに気になる、もしくは恋した女の子に会いに行く過程や、会うまでの時間の胸の高鳴りや緊張を解読するように、"君でよかったな/これを愛と呼ぶのなら"と逆説的に綴るのだ。この気づきに自分自身も驚いているような、気づいたからこそこれからは大切にしていきたいような、音楽と言葉ならではの絶妙な曖昧さがあるのがいい。サビのメロディの切なさも手伝ってか、すでに20歳前後の彼と同世代のリスナーに認知され、TikTokでの楽曲使用がじわじわ増えている。
改めてMotokiのこれまでのプロフィールをおさらいすると、滋賀県甲賀市生まれで、高校時代は仲間とロック・バンドを結成し、全曲の作詞作曲からアレンジまで手掛ける。その後、自身の妄想や想像をより鮮明に音楽として表現するため、2019年にバンドを解散。先の「もし、これを愛と呼ぶのなら」で、2020年12月度"Eggsマンスリープッシュアーティスト"に選出されるなど、シンガー・ソングライターとして存在感を表し始めた。
そんななか、2月17日に1st EP『Motoki~ゆめくじら』をリリースした。ここでいわゆるJ-POP由来の音楽性に限定されない、ジャンルを消化する音楽的なレンジの広さと、シンガーとしてのフレキシビリティを知ることになる。まずEPのタイトルでもある「ゆめくじら」ではピアノとチェロのみのシンプルな伴奏が、淡々とした祈りのような歌唱と、力を蓄えて万人に歌を届けようとしている。まさにアーティストとしての夜明け前的な心象が音像と相まって強く印象に残る。この楽曲と続くネオ・ソウル的な「帰れない夜は」、生音ヒップホップの上でラップ調のフロウも聴かせる「バナナシェイク」は、アレンジャーに中込陽大を迎えている。シンガーの個性を生かし、且つ有機的且つモダンなグルーヴを得意とする中込との相性は抜群だ。Motoki自身がアレンジした3曲は聴感もジャンルも様々。シャッフルのビートで、4リズム+ピアノとアコギのバンド・サウンドで聴かせる「パラノイア」は、ロックとR&B両方のニュアンスのヴォーカルが聴ける。フォーキーな中にピアノを入れることで少しジャジーなニュアンスもある、思い出の中の夏といったニュアンスの「このこいは」。歌詞に登場する"あいたいや"が文字通りの会いたいなのか、あぁ痛いやなのか、どちらにも取れる符割なのも面白い。情景と心象が同時に立ち上がるワード・センスもMotokiの個性だろう。
プレイヤー陣には大渡 亮(Do As Infinity)や、小田原 豊、松本 淳(ex-UGUISS/TULIP etc.)、隈倉弘至(初恋の嵐)、山田"Anthony"サトシ、大楠雄蔵、吉良 都、そしてアレンジを手掛ける中込陽大も参加。豊かな音楽性と演奏力を誇る大人と堂々と、もしくは自然体で作品作りをするヒューマン・パワーも徐々に表出するはず。不思議と誰とも似ていない大器の予感、その始まりに立ち会おう。
▼リリース情報
Motoki
1st EP
『Motoki~ゆめくじら』
![]()
NOW ON SALE
NCS-981/¥1,800(税別)
※TOWER RECORDS限定販売
TOWER RECORDS
1. ゆめくじら
2. 帰れない夜は
3. パラノイア
4. このこいは
5. バナナシェイク
6. もし、これを愛と呼ぶのなら
配信はこちら
1stデジタル・シングル
「もし、これを愛と呼ぶのなら」
NOW ON SALE
配信はこちら
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.29
-
吉澤嘉代子
Damiano David(MÅNESKIN)
amazarashi
キュウソネコカミ
moon drop
怒髪天
- 2025.10.30
-
超☆社会的サンダル
LONGMAN
YOASOBI
凛として時雨
夜の本気ダンス
キュウソネコカミ
SIX LOUNGE
打首獄門同好会
Nikoん × Apes
挫・人間
- 2025.10.31
-
すなお
ExWHYZ
吉澤嘉代子
東京スカパラダイスオーケストラ
LONGMAN
YOASOBI
ガガガSP
フリージアン
FINLANDS
Newspeak
夜の本気ダンス
go!go!vanillas
超能力戦士ドリアン
インナージャーニー
岸田教団&THE明星ロケッツ
ポップしなないで
RAY
アイナ・ジ・エンド
- 2025.11.01
-
東京スカパラダイスオーケストラ
怒髪天
PIGGS
超☆社会的サンダル
ポルカドットスティングレイ
MONOEYES
シド
LACCO TOWER
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
LiSA
Omoinotake
"ボロフェスタ2025"
ドミコ
TOKYOてふてふ
Dannie May
SIX LOUNGE
hockrockb
go!go!vanillas
osage
WurtS
RADWIMPS
The Biscats
brainchild's
ぜんぶ君のせいだ。
INORAN
chilldspot
moon drop
インナージャーニー
KANA-BOON
AFTER SQUALL
松永天馬(アーバンギャルド)
NANIMONO
愛美
CYNHN
DeNeel
kobore
the cabs
離婚伝説
[Alexandros] / WANIMA / UNISON SQUARE GARDEN / くるり ほか
- 2025.11.02
-
osage
OKAMOTO'S
PIGGS
HEP BURN
秋山黄色
吉澤嘉代子
MONOEYES
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
離婚伝説
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
"ボロフェスタ2025"
KING BROTHERS
wacci
Laura day romance
PIXIES
WurtS
Devil ANTHEM.
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
Dannie May
ぜんぶ君のせいだ。
INORAN
キタニタツヤ
moon drop
KANA-BOON
AIRFLIP
ハンブレッダーズ×秀吉×囲碁将棋
羊文学 / sumika / クリープハイプ / マルシィ ほか
私立恵比寿中学
The Biscats
WtB
:[Alexandros] / 10-FEET / go!go!vanillas / マカロニえんぴつ ほか
bokula.
- 2025.11.03
-
irienchy × no more
NANIMONO
秋山黄色
フレデリック
怒髪天
OKAMOTO'S
東京スカパラダイスオーケストラ
Devil ANTHEM.
ポルカドットスティングレイ
セックスマシーン!!
キタニタツヤ
シド
LiSA
"ボロフェスタ2025"
yama
キュウソネコカミ
愛美
brainchild's
藤巻亮太
AIRFLIP
私立恵比寿中学
Bye-Bye-Handの方程式
moon drop
SPRISE
SCOOBIE DO
the telephones
フラワーカンパニーズ
清 竜人25
THE BACK HORN
凛として時雨
Age Factory
hockrockb
LACCO TOWER
阿部真央
- 2025.11.06
-
RADWIMPS
古墳シスターズ
ねぐせ。
超能力戦士ドリアン
吉澤嘉代子
TENDOUJI
東京スカパラダイスオーケストラ
THE SPELLBOUND
LEGO BIG MORL
LONGMAN
キュウソネコカミ
フィロソフィーのダンス
夜の本気ダンス
GLIM SPANKY / 神はサイコロを振らない / レトロリロン
礼賛
ブランデー戦記
- 2025.11.07
-
YONA YONA WEEKENDERS
コレサワ
Rei
SIX LOUNGE
古墳シスターズ
あたらよ
Chimothy→
NANIMONO
超能力戦士ドリアン
崎山蒼志
ザ・シスターズハイ
MONOEYES
インナージャーニー
PompadollS
LEGO BIG MORL
androp
reGretGirl
終活クラブ
フレデリック
DOES
brainchild's
LUCKY TAPES
大橋ちっぽけ
BLUE ENCOUNT
- 2025.11.08
-
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
ねぐせ。
FINLANDS
フラワーカンパニーズ
NANIMONO
Rei
SCOOBIE DO
打首獄門同好会
離婚伝説
PIGGS
終活クラブ
東京スカパラダイスオーケストラ
moon drop
キュウソネコカミ
eastern youth
wacci
Cody・Lee(李)
フレデリック
osage
怒髪天
優里
ASH DA HERO
irienchy × no more
パスピエ
MONO NO AWARE / ウルフルズ / Jeremy Quartus(Nulbarich) / SIRUP ほか
向井秀徳 / the band apart / ラブリーサマーちゃん / サニーデイ・サービス / 石野卓球 ほか
ザ・シスターズハイ
藤巻亮太 / SHE'S / SOIL&"PIMP"SESSIONS / 寺中友将(KEYTALK) / CENT ほか
ビレッジマンズストア
- 2025.11.09
-
コレサワ
Mrs. GREEN APPLE
Laura day romance
ねぐせ。
NANIMONO
SUPER BEAVER
フラワーカンパニーズ
あたらよ
ズーカラデル
osage
FINLANDS
SCOOBIE DO
MONOEYES
SPRISE
Devil ANTHEM.
崎山蒼志
打首獄門同好会
キタニタツヤ
リュックと添い寝ごはん
LUCY
水平線
KANA-BOON
ラックライフ
暴動クラブ
東京スカパラダイスオーケストラ
chilldspot
インナージャーニー
ドミコ
森 翼
PompadollS
Appare!
キュウソネコカミ
eastern youth
Cody・Lee(李)
BLUE ENCOUNT
優里
岸田教団&THE明星ロケッツ
Rhythmic Toy World / BIGMAMA / LACCO TOWER / kobore ほか
ASIAN KUNG-FU GENERATION / SHISHAMO / 水曜日のカンパネラ / TENDRE ほか
シド
"四星球放送局FESTIVAL"
Dannie May
a flood of circle
センチミリメンタル
怒髪天
- 2025.11.11
-
PEDRO
Age Factory×ジ・エンプティ
BIGMAMA
Laughing Hick
SAKANAMON
僕には通じない
Ado
RELEASE INFO
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.01
- 2025.11.05
- 2025.11.07
- 2025.11.09
- 2025.11.10
- 2025.11.11
- 2025.11.12
- 2025.11.14
- 2025.11.17
- 2025.11.18
- 2025.11.19
- 2025.11.21
- 2025.11.26
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
暴動クラブ
Skream! 2025年10月号








