Overseas
ANDREW MCMAHON IN THE WILDERNESS
Writer 山口 智男
ピアノの音色、あるいはピアノが軽やかに鳴るポップ・ソングが大好きという人は、ぜひ、いや、絶対聴いた方がいい。BEN FOLDS FIVE以来、ロックの世界で再び忘れられかけていたピアノ・サウンドの魅力を多くの人に思い出させたSOMETHING CORPORATE、あるいはSOMETHING CORPORATE時代よりも大きな成功を収め、より多くの人に聴いてもらえるようになったJACK'S MANNEQUINのころから彼のことを知っているというファンももちろん必聴だ。
全米9位を記録したJACK'S MANNEQUINの3rdアルバム『People And Things』から3年。その間、JACK'S MANNEQUINに代わる新たなアウトプットを模索していたAndrew McMahonがついに完成させたソロ第1弾アルバム。それが『Andrew McMahon In The Wilderness』だ。
それなりに難産だったとはいえ、ツアーを続けながら順調にリリースを重ねてきたJACK'S MANNEQUINの活動をストップさせ、Andrewが自分のキャリアを今1度見直した理由は、SOMETHING CORPPRATE時代と同様、JACK'S MANNEQUINの活動が巨大なショウ・ビジネスの歯車のひとつになってしまったように感じられたことだった。ご存知、JACK'S MANNEQUINもそもそもはリリースすることを前提としない純粋な曲作りがその後、ソロ・プロジェクトに発展したものだった。
自分の実人生を題材に曲を作っているAndrewのようなソングライターがショウ・ビジネスとして創作活動を続けるためにはその時々で、そういう原点回帰が必要なのかもしれないが、今回、AndrewはJACK'S MANNEQUINの2作目と3作目のアルバムが、実人生を題材にしているが故に自身の白血病克服の体験を歌うことに終始してしまったことを、新しいことに挑戦したいと思った理由のひとつに挙げている。
そして、"契約していたレーベルも、マネージメントも、20代の間ほぼずっと音楽を作るときに使っていた名前もすべて辞めて、活動の拠点にしていたロサンゼルスも引き払った"Andrewが向かったのがロサンゼルス郊外トパンガキャニオンにある水道も引いていない掘っ立て小屋だった。そこでたったひとり、ピアノと自分の人生に向き合いながら作り上げたのが今回のソロ・アルバム。"荒野の中のAndrew McMahon"という意味を持つタイトルはここに由来している。
ピアノを軽やかに鳴らしながら、ふわふわと鳴るシンセの音色がダンス・ビートが新たなキャリアを印象づけるものの、決して甘口にならないビター・スウィートな歌声を始め(そこが多くのピアノ・エモ・バンドと彼の大きな違いだろう)、Andrewが作る曲の独特なクセみたいなものはJACK'S MANNEQUIN、いや、SOMETHING CORPORATE時代と何ひとつ変わらない。
それは彼が紡ぎだす物語も同様だ。掘っ立て小屋で曲作りを行い、週末だけ妻が待つ家庭に帰るという生活を続ける中、誕生した愛娘を見守る自分の想いを衛星に例える一方で、これまでの自分の人生を振り返る「Cecilia And The Satellite」を始め、今回もAndrewは場合によっては聴いているこちらが戸惑ってしまほど赤裸々だ。"パンク・ロック・バンドで世界を回ったこともある。ロンドンも観たし、日本でもプレイした"なんて歌詞は昔からのファンにはきっと堪らないはず。
そうかと思えば、「Lottery Ticket」では"若さを謳歌する曲はこれ以上書けそうにない"と弱音を吐きながら、"今はまだ諦めちゃダメだ"と自分を叱咤している。ファンにとってはショッキングかもしれない。しかし、それこそが彼が常に正直に曲作りに取り組んできた証。それが多くのリスナーの気持ちを鷲づかみにしてきた。その意味では、ソロになってもAndrew McMahonが作る曲の魅力はこれまでと何も変わっていないのである。
ANDREW MCMAHON IN THE WILDERNESS
『Andrew McMahon In The Wilderness』
[UNIVERSAL MUSIC JAPAN]
NOW ON SALE
UICO-1278 ¥2,376(税込)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
1. Canyon Moon
2. Cecilia And The Satellite
3. High Dive
4. All Our Lives
5. See Her On The Weekend
6. Black And White Movies
7. Driving Through A Dream
8. Halls
9. Rainy Girl
10. Maps For The Getaway
11. Rotary Ticket(日本盤ボーナス・トラック)
12. Art School Girlfriend(日本盤ボーナス・トラック)
13. Shelter Breaks(日本盤ボーナス・トラック)
14. High Dive (Acoustic)(日本盤ボーナス・トラック)
- 1
LIVE INFO
- 2025.01.29
-
THE ORAL CIGARETTES
the HIATUS
Saucy Dog
米津玄師
Hakubi
君島大空
Appare!
Helsinki Lambda Club
ポルカドットスティングレイ
ネクライトーキー
- 2025.01.31
-
ビレッジマンズストア
神聖かまってちゃん
LEGO BIG MORL
UNISON SQUARE GARDEN
FUNKIST
KNOCK OUT MONKEY
Wez Atlas
くるり
ザ・ダービーズ
インナージャーニー / 板歯目 / Apes ほか
ヤユヨ
WANIMA × MONGOL800
TYCHO
Aooo
AYANE
9mm Parabellum Bullet
小林私 / Redhair Rosy / INF ほか
Halujio
the telephones
Bye-Bye-Handの方程式
- 2025.02.01
-
あいみょん
Hedigan's
ストレイテナー
ASP × GANG PARADE
夜の本気ダンス
I Don't Like Mondays.
ブランデー戦記
女王蜂
WONK
WurtS
FUNKIST
the telephones
bokula.
GOOD BYE APRIL
SILENT SIREN
"でらロックフェスティバル 2025"
ADAM at
片平里菜
wacci
kobore
sajou no hana
CYNHN
OKAMOTO'S
Kroi
Aimer
"BAYCAMP 202502"
清 竜人 / 清 竜人25
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.02
-
あいみょん
四星球
bokula.
ExWHYZ × KiSS KiSS
LEGO BIG MORL
Laura day romance / XIIX / レトロリロン
I Don't Like Mondays.
Keishi Tanaka
ブランデー戦記
Panorama Panama Town
ラックライフ
"でらロックフェスティバル 2025"
CYNHN
ひめかのん(おこさまぷれ~と。)
片平里菜
ANABANTFULLS
DIALOGUE+
怒髪天
崎山蒼志
上白石萌音
浪漫革命
- 2025.02.03
-
マカロニえんぴつ
- 2025.02.05
-
マルシィ
ザ・シスターズハイ
the HIATUS
サカナクション
くるり
WurtS
"Road To 革命ロジック2025"
- 2025.02.06
-
挫・人間
THE ORAL CIGARETTES
TOOBOE × Chevon
ザ・シスターズハイ
kobore
アンと私
the HIATUS
Wisteria
フジファブリック
サカナクション
WurtS
MAROON 5
怒髪天
"Road To 革命ロジック2025"
- 2025.02.07
-
moon drop
WONK
UNISON SQUARE GARDEN
四星球
w.o.d.
ザ・ダービーズ
TOOBOE × Chevon
Keishi Tanaka
go!go!vanillas
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
LEGO BIG MORL
THE YELLOW MONKEY
レイラ
Organic Call
トゲナシトゲアリ
"Road To 革命ロジック2025"
- 2025.02.08
-
神聖かまってちゃん
bokula.
tacica
9mm Parabellum Bullet
米津玄師
Czecho No Republic
フラワーカンパニーズ
Dear Chambers
四星球
UNISON SQUARE GARDEN
ビレッジマンズストア
I Don't Like Mondays.
FUKUSHIGE MARI(ゲスの極み乙女)
wacci
夜の本気ダンス
kobore
AYANE
tricot
ASP × 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
SpecialThanks
ストレイテナー
go!go!vanillas
め組
OKAMOTO'S
mzsrz
片平里菜
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
眉村ちあき
MAROON 5
BLUE ENCOUNT
Charisma.com
Cloudy
- 2025.02.09
-
ラックライフ
moon drop
the paddles
tacica
9mm Parabellum Bullet
w.o.d.
米津玄師
フラワーカンパニーズ
Dear Chambers
プランクスターズ
kobore
Czecho No Republic
ブランデー戦記
ビレッジマンズストア
東京初期衝動
I Don't Like Mondays.
CYNHN
ヤングスキニー
怒髪天
SpecialThanks
ストレイテナー
a flood of circle
OKAMOTO'S
FUKUSHIGE MARI(ゲスの極み乙女)
眉村ちあき
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the quiet room
上白石萌音
PIGGS
マルシィ
Keishi Tanaka / TAXMAN(THE BAWDIES)/ 谷川正憲(UNCHAIN) ほか
FOUR GET ME A NOTS × HOTSQUALL
片平里菜
Panorama Panama Town
the telephones ※振替公演
mol-74
Hedigan's
Rei
MAROON 5
ADAM at
"響姫祭2025東京"
- 2025.02.11
-
マリンブルーデージー
WANIMA × MONGOL800
怒髪天
くるり
Czecho No Republic
フラワーカンパニーズ
w.o.d.
tacica
OKAMOTO'S
ラックライフ
LEGO BIG MORL
kobore
a flood of circle
THE ORAL CIGARETTES
Dios
Hedigan's
THE YELLOW MONKEY
SILENT SIREN
Dear Chambers
東京初期衝動
リアクション ザ ブッタ
Porter Robinson
フレデリック
ANABANTFULLS
MYTH & ROID
女王蜂
ビレッジマンズストア
WONK
the paddles
ヤングスキニー
片平里菜
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
fox capture plan
KiSS KiSS × BiTE A SHOCK
bokula.
GOOD BYE APRIL
アイナ・ジ・エンド
Creepy Nuts
神はサイコロを振らない
RAY
RELEASE INFO
- 2025.01.29
- 2025.01.31
- 2025.02.01
- 2025.02.05
- 2025.02.07
- 2025.02.10
- 2025.02.12
- 2025.02.15
- 2025.02.19
- 2025.02.26
- 2025.02.28
- 2025.03.01
- 2025.03.05
- 2025.03.12
- 2025.03.14
- 2025.03.19
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ヒトリエ
Skream! 2025年01月号