Overseas
SIGUR RÓS
2012年06月号掲載
Writer 平野 スミオ
遂にSIGUR RÓSが長い眠りから目覚めた。約4年ぶりのリリースで、オリジナル・アルバムとしては通算6枚目となる『Valtari』を5月23日に日本先行でリリースした。その崇高かつ独創的なサウンドで、世界の音楽シーンにおいて唯一無二な存在として常に注目されている彼ら。今作はバンドが自然の流れに身を任せつつも、ストイックなまでに理想を追求し辿り着いた、奇蹟の結晶体そのものと言っていいだろう。喜怒哀楽、癒し、生と死、人間として生きるなかで産まれる全ての感情を彷彿とさせ、心の奥底から陶酔してしまう。そんなSIGUR RÓSでしか体感することのできない境地で鳴り響く幻想的な楽曲が『Valtari』には詰まっているのだ。まずは今作をキッカケに彼らと出会った方のためにも簡単にバンドのプロフィールを紹介していこう。
1994年Björkとも同郷であるアイスランドにて結成。Jonsi Birgisson (Vo&Gt)、Georg Holm (Ba)、Kjartan Sveinson (Key)、Orri Dyrason (Dr) からなる4人組ポスト・ロック・バンドであり、SIGUR RÓSには勝利の薔薇という意味が込められている。1997年『Von(希望)』にてデビュー。1999年発表の『Ágætis Byrjun(良き船出)』にて日本デビューも果たし、続く2002年発表『( )』においてグラミー賞にノミネートされるなど数々の賞を受賞しバンドとしての地位を確固たるものへとしていった。2005年『Takk…(ありがとう)』を発表。同年のFUJI ROCK FESTIVALにおいてWHITE STAGEのヘッドライナーを務め圧巻のパフォーマンスを披露。そして2008年発表の『Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust(残響)』を引っ提げたジャパン・ツアーでは全公演ソールド・アウトを記録し、日本での熱狂的な人気を不動のものとする。その後バンドは事実上の活動休止となり、2010年にはJonsiがアルバム『Go』を発表しソロ・デビュー。SUMMER SONIC 2010出演や単独来日公演を敢行するなど話題となる。そして2012年、長い沈黙を破り『Valtari』の発表へと繋がっていく。
アイスランド語である“Valtari”は、英語で“Steamrolloer”。蒸気ローラー、圧勝などを意味する。今作はアイスランドにあるシュンドロイギン・スタジオにて全編レコーディングされた。その作業は再びメンバーが集まったという感傷に浸る暇もないほど緊張感に支配された、骨の折れる途方もない道のりだったとのこと。しかし、だからこそ素晴らしい化学反応が生まれ、極限まで完成度を高めた作品が誕生したのだろう。それはリリースに先駆けてYouTubeにて公開された約 8分にも及ぶ大作「Ekki Múkk」を観て頂ければ想像に難くないはず。映像には一面を星のような輝きに彩られた鈍い色の空と大海原が広がり、その境界線上を空飛ぶ一隻の船が静かに進んでいくという幻想的でインスピレーションを刺激する物語が表現されている。それはスタジオにて不安に苛まれながらも、光り輝く希望と結果を信じて力強く突き進むバンドの精神状態をも表現しているかのように思える。8曲で54分強からなる新作を、より深く楽しめる手掛かりになるはずなので、ぜひチェックして頂きたい。その他の収録楽曲も以前よりアイデアがありながらも当時は形にするのが困難と判断され、長い間お蔵入りとなっていたものを完成まで昇華させたという、正に力作揃いとなっている。そして、その時の心境も含め今作の出来栄えをGeorgはこう語る。“なぜこのアルバムの制作をし始めたのか、全く覚えてないんだ。何をやろうとしていたのかもわからない。ジャム・セッションを重ねていくうちに崩れてくのはわかった。日に日に集中力も低下し、もう少しで俺たちは諦めていた……実際諦めたりもした。すると不思議な〈何か〉が起きて、いきなり形が見えてきたんだ。終わった今、正直に言えることは『Valtari』は俺が唯一家で楽しんで聴けるSIGUR RÓSのアルバムになったってことさ”
そして待望の再来日がSUMMER SONIC 2012の初日、MOUNTAIN STAGEのヘッドライナー出演という形で実現される。『Valtari』の世界を体感するには、またとない絶好のタイミングだ。まずはCDでこの世界にじっくりと浸って頂いて、ライヴを見てもらいたい。唯一無二の壮大な音をより深く全身で感じられ、忘れられない夏となること間違いなしだろう!!
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