Overseas
RUSSIAN RED
2011年12月号掲載
Writer 沖 さやこ
可憐な笑顔と、軽やかで幼さの残るあどけない歌声、優しく爪弾かれるアコースティック・ギターに思わず胸が蕩ける。本国スペインを拠点に、若い世代から絶大な支持を受けている25歳のシンガー・ソング・ライターRUSSIAN REDが、2ndアルバム『Fuerteventura(邦題:フエルテベントゥーラより愛をこめて)』で満を持して世界20ヶ国にてデビューを果たす。
RUSSIAN REDとは、スペインはマドリッド出身のLourdes Hernandezによるソロ・プロジェクト。とある女性が使っていた口紅の色(ロシアン・レッド)に一目惚れをし、同じ色のものを使い始めたことがアーティスト名の由来だそうだ。地元の小さいクラブで歌い始めたことがキッカケで、2008年にスペインでデビュー・アルバム『I Love Your Glasses』をリリース。スペイン国内でゴールド・ディスクを獲得する。翌年2009年にはベスト女性ヴォーカリストやベスト・デビュー・アルバムに選出され、スペイン国債音楽賞3部門にノミネートされる。それから人気は加速。音楽だけではなくテレビ、広告、ファッション誌、映画など、様々なシーンに登場するようになり、人気ファッション誌の表紙を飾り、様々なブランドとのコラボやメイン・キャラクターをこなしている。当然活動はスペインだけではなく、メキシコ、ポルトガル、チリなどにも進出。ゆえに、ミュージシャンとしての今回の世界デビューは必然であったのだろう。今作はすでにスペインでは5月にリリースされているが、国内の総合チャートでは2位をという高記録を打ち立てている。
そんな『Fuerteventura』はプロデューサーにMOGWAI、TEENAGE FUNCLUB、くるり、ART-SCHOOLなどを手掛けているTony Dooganを招き、バック・バンドにはBELLE AND SEBASTIANのメンバーを迎えている。前作に続き作詞作曲は彼女が手掛け、全編英語詞。レコーディングは彼女の提案でグラスゴーで行われた。それは“自分の中に更なる変化をもたらしたい”という彼女の想いから実現されたことだった。新たな環境で作り上げられた本作は、彼女の持ち味であるアコースティック・ギターと透明感のある歌声だけではなく、様々な観点からのアプローチを見ることが出来る。それは全て“彼女の歌を活かすため”。そのことしか考えられていないのではと思うほど、歌が美しく響くアルバムだ。
タイトルの“Fuerteventura”とは、彼女の好きな場所であるスペインにあるフエルテベントゥラ島のこと。筆者はこの島には行ったことがないが、きっととても心地の良い空気の流れる島なのだろうとこのアルバムが教えてくれた。彼女の歌とギターをそっと支えるキーボードやドラム、ベースなどのシンプルなバンド・サウンド。弾むように、時に切なく、時にまどろみを誘うように優しく響く彼女の歌声。世の中の喧騒やしがらみを全て浄化してしまうような、純粋な光を持っている。居心地が良過ぎて、現実に帰りたくなくなってしまうほどだ。美貌を持つが故に、そこに注目が集まってしまうのは仕方がないことではある。だが『Fuerteventura』は、キャラクターとして活躍する写真の中の彼女からは感じ取れない、音楽に対する純粋でひたむきな想いで溢れた作品だ。
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