Overseas
INSECT GUIDE
2010年05月号掲載
Writer 佐々木 健治
さて、まずはINSECT GUIDEという、純正のシューゲイザー・チルドレンについて簡単に紹介しておこう。イギリスは、リーズ出身の男女2ピースとしてアルバム『6ft In Love』でデビューしたのが、2007年。
Su Suttonの、まさにシューゲイザー・サウンドの中で歌う為にあるような妖艶でありながら、少女性も秘めた歌声と、Stan Howellsのギターが生み出す不穏なシューゲイザー・サウンドは、瞬く間に絶賛を持って迎えられた。
そして、今作からは、何とTHE PALE SAINTSという、90年代初頭に登場したシューゲイザー・バンドでも存在感を放っていたドラマー、Chris Cooperが加入して、3ピースとなった。
前作では、今にも消え失せてしまいそうな危うさを感じさせながら、暗闇を漂っているようだったリズム(そして、その一本調子で弱々しいリズムが、耽美的な魅力に合致していたわけだけれど)が、彼の加入によってより力強さと多彩さを獲得していることがやはり大きな変化だろう。
じゃあ、今回の変化は、INSECT GUIDEのあの世界観にどういう変化をもたらしたのかと言われると、どうなんだろう。何と言ったって、THE PALE SAINTSとINSECT GUIDE、非常に同じ匂いのするバンドなのだから。
Chrisの加入によって、前作以上にリズムが力強く、多彩になったとは言っても、あくまでINSECT GUIDEの描き出す耽美的世界の一員として、ごく自然にそこにいる。むしろ、Chris Cooperが加わったことで、INSECT GUIDEは完全なバンドとなったと言うのが、一番しっくり来るし、おそらく誰もがその化学変化を確信しての今回の加入なのだろう。そして、それは間違いなく正しい結果を生み出した。
INSECT GUIDEは、確固とした美意識にそって音世界を築いていくタイプのバンドだ。それは、JESUS AND THE MARY CHAINやTHE VELVET UNDERGROUNDといった比較対象をデビューと同時に与えられたことでも分かるだろう。彼らの美意識への従順さは誰の目にも明らかだし、その従順さにこそ、僕はゾクゾクさせられた。
今作では、そうした彼らの音楽性と美意識はそのままにChris Cooperの加入によって、バンドとしての芯が確立されたことによって、ポップ・ミュージックとしてのダイナミズムを獲得した作品だ。恍惚とソファーに沈み込んでいた彼らが、その美意識を世界に向けて放射し始めた。『Dark Days & Nights』は、そんな記念すべきアルバムだ。
INSECT GUIDE『6ft In Love』(2007)
INSECT GUIDEのデビュー・アルバムの再発日本盤。彼らの耽美的なシューゲイザー・ポップの美学が詰まっている。
THE PALE SAINTS『The Comforts Of Madness』(1990)
ノイズにまみれた、美しくも凶暴なシューゲイザー・サウンドが異彩を放つ、THE PALE SAINTSデビュー・アルバム。
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